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『勝利の女神:NIKKE』コンサート、楽曲「Marian」で不意に涙……音楽が思い出を呼び起こす至福のひととき─来場者の熱意で、物販にフォトスポまで大行列【イベントレポ】

インサイド / 2025年1月12日 21時0分

機械生命体「ラプチャー」の侵攻により、人類が地下に追いやられた近未来世界で、地上の奪還を託された美少女型兵器「ニケ」を率いる指揮官となって戦に臨む『勝利の女神:NIKKE』。昨年迎えた2周年も盛り上がり、今は3年目に突入しています。


その人気は手応えのあるバトルや魅力的なニケの存在も大きいところですが、心を揺さぶる物語の数々も本作を語る上で外せない要素です。そして物語を彩り、盛り上げてくれる楽曲も素晴らしく、没入感を高める一助となっています。


そんな数々の楽曲を、オーケストラアレンジで演奏するコンサート「MELODIES OF VICTORY」が、パシフィコ横浜の国立大ホールにて、1月11日に開催されました。


当日は、本作を楽しむ多くの指揮官たちが集い、賑わいを見せました。しかし当日足を運べなかった指揮官も多いはず。そうした方々に向け、コンサートの体験レポートをお送りし、当日の興奮や体験の一端をレポートとしてお届けします。


■開演時間に間に合わない!? 盛況過ぎて売り切れ相次ぐ物販ブース


今回参加した昼公演の開場は昼の12時30分でしたが、13時時点でも入場はスムーズでした。ただし、それはあくまで会場入りの話。併設されている物販ブースは既に長蛇の列となっています。


開演は14時予定なのでまだ1時間ほどありますが、係員からは「開演時間に間に合わない可能性があります」といったアナウンスもありました。『勝利の女神:NIKKE』の人気ぶりと、それを支える指揮官たちの熱意が窺える一幕です。


物販ブースでグッズの売れ行きを確認すると、ラインナップの中で最も高いTシャツ(3,800円)をはじめ、トートバッグや箔押し缶バッジは全てSOLD OUT。


また、ミラーアクリルスタンド(全7種)とミニアクリルスタンド(全7種)のうち、3種類が完売に。レコードアクリルキーホルダーのみ、まだ種類が多めに残っていましたが、それでも1種類はすでに売り切れていました。


ちなみに、アクリル系グッズ3種類の全てで売り切れていたニケは「ジュリア」でした。作中でも普段から音楽に慣れ親しんでいるため、、このコンサートも顔とも言えるニケのひとり。面目躍如といったところでしょう。次いで、「ディーゼル」「リター」も品切れが目立ちます。


■フォトスポットにも行列が!『勝利の女神:NIKKE』ファンの熱意高まる


来場者の多さ、物販への熱意だけでなく、会場内の活気も『勝利の女神:NIKKE』の人気を示す指針のひとつになっていました。


1階のホールには、「MELODIES OF VICTORY」のメインビジュアルやファンアートギャラリー(2種類)が掲示されており、それぞれフォトスポットになっていますが、そちらの関心度も相当なものです。


ファンアートをまとめたボードのフォトスポットには、係員の案内があり、撮影もひとり一枚と制限されており、来場者の撮影は常時スムーズに進んでいます。それでも常に10~20人程度の列が作られており、撮影して去る来場者がいる一方で、列に並ぶ来場者が後を絶ちません。


メインビジュアルの撮影スポットには、さらに多くの来場者が並んでおり、目撃した時点ではざっと40~50人ほどの列が。しかも、時間が経つごとにその列は長さを増していきます。


行列に人が並び過ぎたのか、最終的には「最後尾」を示すプラカードで整理する係員の姿も見受けられました。物販にフォトスペースと、開演前から圧倒的な賑わいです。





■音楽が思い出を呼び起こす─オーケストラが音で描く『勝利の女神:NIKKE』


開園時間の14時を迎え、いよいよコンサートが開幕しました。まずは本イベント用のPV「MELODIES OF VICTORY」が幕開けを飾り、オーケストラの迫力ある演奏がそれに続きます。


そして、作中のタイトル画面にも流れる「The Godness Fall」、大型アップデート時にも流れる「WE RISE」の楽曲が、オーケストラの演奏で豊かに紡がれます。どちらも、『勝利の女神:NIKKE』の始まりを連想させる曲なので、コンサートの幕開けにもぴったりです。


また、今回の演奏で最も印象深い場面のひとつとなったのが、「MARIAN PART: FIRST AFFECTION」。この下りで楽曲の「Marian」とともに、作中の第1章最終盤に描かれたマリアンと指揮官の映像が、ステージ上の巨大スクリーンに映し出されます。


震えながら構える指揮官と、銃をそっと導くマリアン。その映像から伝わる情景を、重厚で繊細なオーケストラサウンドが支えます。この瞬間、コンサートにいることすら忘れさせ、プレイ当時に受けた衝撃や感情の揺さぶりが一気に蘇ってきました。


同じように感じた来場者が多かったのか、オーケストラの演奏の中に、声を抑えた泣き声や静かに鼻をすする音がかすかに混じります。音楽と映像が、思い出を蘇らせたひととき、おそらく来場者たちは同じ感情を共有していたことでしょう。


そしてこの後も、音楽が思い出の導き手となる時間が訪れます。モダニアとマリアンが並ぶビジュアルが、切なくも暖かい「Goodbye For Now」や、眩しい夏を駆け抜けた「SO PLAYFU」、紅蓮と姉の絆と思いが交錯した「Camellia」と、いずれも鮮やかな記憶に残っている楽曲ばかりです。


また、レッドフードとゴッデス部隊の繋がりと別れを紡イベントを彩った「GODDESS SQUAD READY」「Hold you tight」「THE REDHOOD」が耳を打つと、彼女がよく口にした「古いものほど、いいもんなんだ」という台詞が自然と脳裏を過ぎりました。


「OVER ZONE」や「Satellites」が流れると、ドロシーと生き残ったゴッデス部隊の過酷な防衛線と苦い顛末が昨日のことのように蘇りますし、「In Neverland」や「The Clarion Call」などが、クラウンとともに王国で過ごした時間や激戦を思い起こさせます。


このほかにも『In Neverland』をはじめとする様々な楽曲が、ここでしか聴けないオーケストラによる演奏で紡がれました。この体験もまた忘れがたい思い出として刻まれ、『勝利の女神:NIKKE』を遊んでいる時に湧き上がってくることでしょう。




始ってみればあっという間の、しかし密度の濃い1時間半の演奏は、耳だけでなく身体の奥まで染み渡るようなひとときでした。


また演奏の合間や締めくくりには、開発ディレクターのユ・ヒョンソク氏と、Cosmograph名義でも知られているサウンドディレクターのチュ・ジョンヒョン氏が登壇し、『勝利の女神:NIKKE』やコンサートへの想いなどを明かす場面もありました。


自分が作ったゲームのコンサートが行われたことについて、ユ・ヒョンソク氏は「夢のようだ」と語り、この時間を来場者と共に過ごせたことを「嬉しい」と表現。また閉幕の挨拶では、今後もプレイヤーが望むストーリーとコンテンツを作り続けると約束します。


チュ・ジョンヒョン氏は、コンサートの開催にあたり、関わってくれた全ての人々や、『勝利の女神:NIKKE』を愛してくれる来場者たちに感謝の言葉を延べ、曲作りのこだわりや思い出なども口にしました。


その中には、レッドフードに関連する楽曲を作っている時に「彼女がこの曲を聞いたらどんな感情になるのか」と想像し、泣きながらメロディーを作っていた──といったエピソードもあり、作り手の気持ちも込められた楽曲がこのコンサートを彩っていたのだと分かります。


素晴らしい楽曲と卓越した演奏を通して、作り手と受け手の様々な思い出が交差した「MELODIES OF VICTORY」。音楽で『勝利の女神:NIKKE』を表現した濃密なこのコンサートは、誰にとっても至福の時間となったことでしょう。


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