マリオやゼルダだけじゃない!「スイッチ2」で復活して欲しい、任天堂ファン待望の名シリーズ─「コア? マイナー? いいえ、好きなだけ!」
インサイド / 2025年1月19日 13時0分
ニンテンドースイッチ2が正式に発表され、その続報や今後の展開への期待が高まりを見せています。特に、「あの作品がスイッチ2に出て欲しい」「最新のゲーム機でシリーズ最新作を遊びたい」といった声が多く、Xではいくつものタイトルがトレンドになりました。
もちろん、名前が挙がりやすい有名な作品もいいものです。しかし、かつてブームとなったが最近動きのないものや、カジュアル層には届かなかったけど面白いシリーズなども、この機会に再度注目したいところです。
任天堂がリリースしている作品の中にも、待望するファンが多いのに近年活躍がないシリーズが少なくありません。スイッチ2で復活して欲しい、任天堂のちょっとコアなシリーズ作品をどうぞご覧ください。
■『MOTHER』シリーズ
1989年に始まった『MOTHER』シリーズは、ユニークな彩りで覆いながらも幼い頃の冒険心を丁寧に描き、RPGの新境地を切り開きました。
ファミコン向けの1作目にはじまり、『MOTHER2 ギーグの逆襲』、『MOTHER1+2』とシリーズ作を重ねましたが、2006年発売の『MOTHER3』を最後にゲーム展開は沈黙し、19年近い時が流れています。
今の技術で『MOTHER』の最新作が作られたら、果たしてどんな作品になるのか。想像もつかないだけに、その実物を見てみたい気持ちは隠せません。
■『スターフォックス』シリーズ
スーパーファミコン向けに登場した『スターフォックス』で、3DSTGを初めて体験したユーザーが続出しました。3DSTG自体は以前にもありましたが、ハードルが高い印象もあり、手を出しそびれていた人も少なくなかったのです。
そんな折にリリースされた『スターフォックス』は、SF感を盛り込みつつも動物モチーフのデザインで間口を広くし、馴染みやすい操作性やステージ構成の緩急など、完成度の高さでユーザーを魅了しました。
しかし作品単体での展開は、2016年発売の『スターフォックス ゼロ』が今のところ最後の作品です。また、収録作としては『ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン』で遊べる『スターフォックス2』が2017年に登場しているものの、ここから数えても8年近く動きがないまま。
スイッチ2で向上するであろう性能の恩恵を受けやすいジャンルなので、『スターフォックス』シリーズの展開も期待したいものです。
■『F-ZERO』シリーズ
スイッチ2の正式発表と同時に、『マリオカート』と思われる映像も飛び出し、大きな注目を集めました。しかし、任天堂が誇るレースゲームは『マリオカート』だけではありません。スイッチ2に合わせて、『F-ZERO』シリーズの完全新作も拝みたいものです。
しかも、1作目の『F-ZERO』が発売されたのは1990年なので、1992年発売の『スーパーマリオカート』よりも先輩にあたります。ジャンルは同じでも、ハイスピードな自機を操り、テクニカルなコースを駆け抜ける快感は、本シリーズならでは。圧倒的なスピード感に酔いしれる感覚が病みつきになります。
シリーズ作は様々なプラットフォームに進出しており、なんと2023年には『F-ZERO 99』というオンライン対戦のゲームが登場しました。しかし、そちらは初代をベースにした別バージョンともいえる作品なので、完全新作として考えると2004年の『F-ZERO CLIMAX』が最後。21年ぶりの新展開がスイッチ2に訪れることを、切に願います。
■『ファミコンウォーズ』シリーズ
「『ファミコンウォーズ』が出るぞ」「かあちゃんたちには内緒だぞ」といった特徴的なフレーズのCMも忘れがたいのが、その名の通りファミコン向けにリリースされた『ファミコンウォーズ』です。
当時のSLGはPCからの移植が多く、本格的な作品も数多くありました。しかし、SLGに慣れていないファミコンユーザーは手が出しにくく、この『ファミコンウォーズ』は入門用としても最適でした。また、安定したシリーズ人気も獲得し、『ゲームボーイウォーズ』や『スーパーファミコンウォーズ』と、プラットフォームの名を冠した作品も続々と登場しています。
しかし、発売タイトルでは2008年の『突撃!!ファミコンウォーズVS』、そしてクラブニンテンドーの特典として2013年に配信された『ファミコンウォーズDS 失われた光』で、シリーズ展開は休眠状態を迎えました。SLGの裾野を広げた立役者だけに、このまま眠らせておくのは勿体ない話です。
■『パイロットウイングス』
スーパーファミコンが持つ回転・拡大・縮小機能を存分に活かした『パイロットウイングス』は、4つ+1つの乗り物を巧みに操作する醍醐味を味わえる作品でした。
当時の限られた表現で、空を飛ぶ爽快感、ロケットベルトの浮遊感、スカイダイビングの落下感と、様々なプレイ体験を高いレベルで提供しており、プレイヤーはその驚きと興奮に包まれます。
間隔は空き気味でしたがシリーズ展開も遂げ、2011年には3DS向けに『パイロットウイングス リゾート』がリリースされました。しかし、そこから数えて14年近く経っており、そろそろ続編に出会いたい頃合いです。
■『パルテナの鏡』シリーズ
シリーズ1作目の『光神話 パルテナの鏡』は、ファミリーコンピュータの周辺機器「ディスクシステム」のゲームとして、1986年に登場しました。丸みのあるキャラクターデザインは可愛らしいもののゲームとしては手ごわい部類で、各ステージの変化も著しいと、なかなかに刺激的な作品です。
『光神話 パルテナの鏡』は海外の人気が特に高く、続編の『Kid Icarus: Of Myths and Monsters』も出たほど(後に、3DS向けのバーチャルコンソール版が配信)。国内ではあまり目立った動きがなかったものの、主人公が『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズに参戦するなど、間接的に知っているという人も少なくありません。
また、2013年にはゲーム性を一変させた『新・光神話 パルテナの鏡』が発売されました。ディレクターは、『スマブラ』シリーズでも知られている桜井政博氏。アクションシューティングに姿を変えた最新作は、世界観の魅力を受け継ぎつつ、遊び応えのある内容で高い評価を受けます。
この『新・光神話 パルテナの鏡』から数えても、12年近い沈黙が続く状況です。そろそろシリーズの新たなタイトルを拝みたいものです。ちなみに桜井氏は、自身のYouTubeチャンネルにて、新作の企画に携わったことを明かしました。これが『パルテナの鏡』シリーズと関係があるのかどうか、動向が気になります。
■『ふぁみこんむかし話』シリーズ
当時ファミコン(ディスクシステム)を遊んでいた層でも、プレイの有無がはっきりとわかれるのが、『ふぁみこんむかし話』シリーズです。親しみやすい昔話や、長年愛されている西遊記などをモチーフしたADVゲームで、愛らしいビジュアルと意外な展開が非常に印象的な作品でした。
シリーズ展開としては、『ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島』外伝的な作品となる『平成 新・鬼ヶ島』が1997年に発売され、こちらも丁寧な作りで多くのファンに愛されます。
ちなみに、フィギュアスケーターの羽生結弦さんがインタビューの中で、一番好きなゲームとして『平成 新・鬼ヶ島』を挙げた一幕もありました。このエピソードだけでも、広く愛される作品だと分かります。
シリーズとしては、移植版の『ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島』が2004年に登場しましたが、完全新作は1997年の『平成 新・鬼ヶ島』が最後。28年近い沈黙を、スイッチ2が破ってくれるのか。期待ばかりが募ります。
■『罪と罰』シリーズ
1990年代から2000年代にかけ、アクションやSTGを中心に魅力的なタイトルを多数開発したトレジャーは、職人的なこだわりや独創性でゲームファンから厚い支持を集めました。『ガンスターヒーローズ』にはじまり、『幽☆遊☆白書 魔強統一戦』『エイリアンソルジャー』『斑鳩』『グラディウスV』など、代表作を挙げればきりがないほどです。
その中でも任天堂と共同で開発した『罪と罰』シリーズは、レールウェイのガンシューティングに高いアクション性を加え、手応え満点のプレイ体験を生み出しました。スクロールは自動的に行われるため、ゲーム進行に合わせて挿入される優れた演出が没入感を促してくれます。
まずは2000年に『罪と罰 ~地球の継承者~』が、続いて2009年には『罪と罰 ~宇宙の後継者~』も登場しましたが、その後はバーチャルコンソール版や「NINTENDO64 Nintendo Switch Online」での提供に留まっており、完全新作は長らくありません。15年以上の沈黙を、ぜひ破って欲しいものです。
■『ちびロボ!』シリーズ
その名の通り、手のひらに乗る程度の小さなロボット「ちびロボ」を操作し、その視点から見ると広大な(実際には一般的な)一軒家を舞台に、掃除などのお世話を通じて家族の「ハッピー」を集める『ちびロボ!』。コメディながらシリアスな場面もあり、時に切なくも暖かい物語が印象的な作品です。
視点が非常に低いため、家というポピュラーな舞台が実に新鮮に映り、「日常空間なのに未知の世界」との出会いも刺激的でした。この方向性を受け継いだ『おかえり!ちびロボ! ハッピーリッチー大そうじ!』も、小さなロボの大きな冒険が味わえる作品でした。
一方で、野外を舞台に公園に花を咲かせる『咲かせて!ちびロボ!』や、3DSのカメラ機能を活かした『実写でちびロボ!』、横スクロールACTに生まれ変わった『なげなわアクション!ぐるぐる!ちびロボ!』と、本シリーズの展開は多岐にわたっています。
そんな『ちびロボ!』シリーズも、2015年を最後に完全新作が途絶えています。スイッチ2の性能を存分に活かし、さらに広大な一軒家で活躍する「ちびロボ」の姿が見れたら……と願うファンも多いことでしょう。
今回は、任天堂のちょっと意外なシリーズの中から、最近音沙汰のないものを中心に集めてみました。もちろんこのほかにも、続編を待つ声が多く寄せられている作品は多数あります。
また、単発限りの作品のリメイクや続編にも期待したいもの。『斬撃のREGINLEIV』や『パンドラの塔 君のもとへ帰るまで』、『カエルの為に鐘は鳴る』に『大玉』と、任天堂が発売した個性派作品も枚挙に暇がありません。今回挙げたタイトルの一部だけでも、スイッチ2に来てくれれば嬉しい限りです。
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