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リベンジポルノの削除方法|削除依頼から実際に削除されるまでの流れ/インターネット問題に関する法律メディア IT弁護士ナビ編集部

INSIGHT NOW! / 2018年5月10日 11時0分


        リベンジポルノの削除方法|削除依頼から実際に削除されるまでの流れ/インターネット問題に関する法律メディア IT弁護士ナビ編集部

インターネット問題に関する法律メディア IT弁護士ナビ編集部 / 株式会社アシロ

リベンジポルノとは、無断で元恋人や元配偶者の性的な写真(または動画)を公開すること。きっかけはフラれた腹いせだったり相手の気を引きたかったりとさまざまですが、リベンジポルノはれっきとした犯罪です。

被害に遭ってしまった側はたまったものではありませんし、一刻も早く削除したいですよね。

この記事では、適切な削除方法や、どのような流れで削除されるのかをくわしくまとめました。ぜひ参考にしてもらいたいと思います。


リベンジポルノを削除したいときの事前知識

公開されてしまった写真や動画を削除する前に知っておくべきことについてまとめました。

削除に要する時間

プロバイダや専門機関に削除要請をしても、すぐに削除されるとは限りません。セーファーインターネット協会によれば、リベンジポルノの場合は完全に削除されるまでに最長で29日以上かかっています。


(引用元:SIA統計情報

証拠の保全は必ず行う

自分の写真が、いつ誰にどのような形で公開されてしまったかを証明できるように、以下の証拠は保全しておきましょう。証拠の有無によって警察の対応も変わってきます。

  • 公開された写真のスクリーンショット
  • 「公開する」と脅されたときの音声やメールの文面
  • いつ公開されたのかがわかるもの など

また、証拠ではありませんが、公開されてしまった理由や公開されるまでの経緯なども、わかる範囲で時系列にまとめておくと、後の説明や手続きがスムーズです。

削除して欲しいからと犯人をむやみに刺激しない

性的な画像を公開した犯人がわかっている場合は、本人に直接交渉して画像の公開にストップをかける、所持している画像そのものを削除してもらうのが一番です。

しかし、リベンジポルノをしようとするくらいですから、犯人も冷静さを欠いているかもしれません。

削除して欲しいからといって、相手を刺激するような言動をしてしまうのは逆効果です。穏やかに交渉する自信のない方は専門的な機関にあいだに入ってもらったり、弁護士などのサポートを受けたりしたほうがよいでしょう。

画像や写真を削除しても根本的なトラブルの解決にならない

インターネット上に公開された画像が削除されたとしても、それまでに個人の携帯電話やパソコンに保存されてしまった画像に関してはどうすることもできません。

SNSや巨大掲示板などの拡散力が高い媒体に投稿された画像は、1つ削除しても5つ増えている、といったケースもあります。これがインターネット犯罪の怖い点でもあります。

リベンジポルノを自分で削除する場合は

公開されてしまった画像を自力で削除したいという方はどうしたらいいでしょうか? ここで確認しておきましょう。

自分で各媒体に削除依頼を出す

画像が公開されてしまった媒体やサイトに対して、“不適切なもの”であるという主張をした上で削除依頼を申請しなければなりません。

基本的にどの媒体にも窓口が設けてあるので、手順に沿って必要事項を記入して送信すれば、運営側が対処してくれるはずです。

主な媒体の窓口

媒体
削除依頼申請先
Google Google/情報を削除する
Yahoo 違犯サイトに関するご連絡
LINE LINE/問題報告フォーム
Twitter 嫌がらせや迷惑行為の報告
Facebook Facebook/ヘルプセンター
FC2 不適切サイト報告・異議申し立てフォーム
アメブロ 権利者向け窓口
はてなブログ お問い合わせ-はてな
ライブドア ライブドアヘルプ

そのため、「削除依頼したのに全然削除されないんだけど…。」と不安に感じる方も多いかもしれません。この方法のデメリットは、削除依頼を申請してからどのくらいで対処してもらえて、どのくらいで削除されるのかが不明確という点です。

リベンジポルノを専門機関に削除してもらう場合は

自分ではなく専門機関に頼る場合は、

  • 削除要請を代行してくれる専門機関に相談する
  • 警察に相談する
  • 弁護士に相談する

上記の3パターンがあります。それぞれの機関では何をしてくれるのか、くわしく見ていきましょう。

無料の専門機関にお願いする

リベンジポルノの被害を受けた人のかわりに削除依頼をしてくれる機関です。国内・国外を問わず、実際に削除されるまで複数回に渡り依頼をしてくれるのはとても心強いです。

一般社団法人 セーファーインターネット協会

警察に相談する

リベンジポルノが原因で脅されているという場合には、警察に相談しましょう。各都道府県に設置されているサイバー犯罪相談窓口でネット犯罪の相談に乗ってもらえます。

弁護士に相談する

削除の代行ができるのは、セーファーインターネット協会か、弁護士だけになります。また、削除だけでなく、加害者に損害賠償するため相手を特定したいという場合には、弁護士に依頼したほうがよいでしょう。

プロバイダに加害者のIPアドレスを提出してもらうためには、訴訟が必要になることがあるからです。

リベンジポルノを削除せずに放置するリスク

リベンジポルノ対策をまったくしない場合はどのようなリスクがあるのでしょうか。この記事の最後に確認しておきましょう。

画像の拡散

お伝えしましたが、一度インターネット上に投稿された画像は不特定多数が閲覧し、自由に保存できるようになるばかりか、さらに拡散されるリスクがあります。

犯人のストーカー化

お伝えしたようにリベンジポルノの犯人は、復讐目的以外に『自分に意識を向けてほしい』という気持ちが強いために、行為におよんでしまっている場合もあります。

それに対して無視を続けることで、さらに犯人の行為がエスカレートしてしまう恐れもあるでしょう。

場合によってはストーカーと化したり、直接危害を加えてきたりすることがまったくないとは言い切れません。こうなってしまった場合は、万が一の事態が起きてしまう前に警察への相談をおすすめします。

まとめ|リベンジポルノの被害に遭わないために未然の対処を

拡散された画像が多ければ多いほど削除が困難になりますから、リベンジポルノは早めの削除が大切です。

自身で行うか、専門機関に依頼するかどうかは状況に応じて判断するべきですが、とにかくスピード感を持って対応することをおすすめします。

また、削除以外のサポートは警察や弁護士でも行えますので、削除してからどう行動すべきかなど専門的なアドバイスを受けてみるのもよいでしょう。

【相談窓口】
サイバー犯罪相談窓口
性犯罪被害相談電話(全国統一)「#8103(ハートさん)」(警察庁)

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