不動産投資を始めてみたい!と思うけど・・・サラリーマンオーナーの現実①/LEADERS online
INSIGHT NOW! / 2018年6月11日 6時30分
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LEADERS online / 南青山リーダーズ株式会社
そこで、実際に不動産投資をしてみたらどうなのか、意外と身近にもいるサラリーマンオーナーの現実を不定期ではありますがシリーズ化してご紹介していきます。今回はとあるオーナーが不動産を購入してもいいのではないかと心動かされるまで。実はこの不動産投資を“やってみたい”から“やろう”と決めるまでもかなりハードルが高いものです。何せ不動産を買うとなれば、安くても数千万、時に億単位の買い物ですから。
不動産投資を学ぶことからスタート
不動産投資に興味を持った大手保険会社に勤める40代のNさんは、まずは始めるための手がかりをつかみたいと思い、誰か身近な経験者に話を聞いてみたいと思っていたそうです。ところが、いろいろある投資の中でも不動産投資となるとやはり会社では話がしにくい。勤務先は大きな会社なので、きっと社内に不動産投資をしている人がいるだろうとは思うものの、手当たり次第に人に尋ねることもできず、とりあえず本を読もうということに。そして、何冊か不動産投資の本を読んでいるうちにNさんはあることに気が付きました。
まず、言っていることが本によってはまったく逆もあるということ。例えば、都心の物件がいい、地方の物件を狙え。新築より中古という主張もあれば、中古は怖いというものも。そして、もう一つ気づいたのは、本を読んでいて時代背景に違和感を覚えたものも散見されたため、本の情報では古いのではないかということでした。
そこで、Nさんはもっと新鮮な情報を聞けるのではないかと、あちこちで開催されている不動産投資セミナーにいくつか参加したそうです。しかし、セミナーでも本と同じように言っていることがまちまち。中には営業しかしないセミナーだったりと、不動産投資に参加すべきかを判断するには役に立たないことばかりでした。実はここでいったん不動産投資はやめようかと思っていたそうです。
最後のつもりで参加したセミナーで一歩前進
もうこれでセミナーへの参加も最後にしよう、これで何かつかめるものがなかったら、不動産投資はやめようと思ってNさんが参加したセミナーでのこと。そのセミナーの講師が語った「不動産にもいろいろある。不動産投資はその人の状況に合った不動産を選ぶべき。だから、1冊の不動産投資の本に書かれていることは、単にその著者にとって良かった不動産投資の例が紹介されているにすぎない。一つ一つの事例は参考にはなってもマネする必要はない。」という話を聞いて、これまで読んだ本が一つの例にすぎないと思うことで、何となく不動産投資の一面が見えてきたそうです。
そして、このセミナーに参加した後日、個別にその講師に相談できる機会があったので、勇気を出して相談してみることに。
不動産関係の人に会うとなれば、相談とはいっても実はしつこい営業攻勢をかけられるのではないかという恐怖(?)もあるので、勇気がいりますよね。その気持ちわかります。
勉強から実際の不動産投資の入口へ
さて、相談の当日。最初はやはり勤務先や年収、預貯金など根掘り葉掘り聞かれて、この段階では失敗だったかなとも思ったそうですが、そのあとは真摯にNさんの質問に答えてもらえ、その人が何となく信用できる気がしてきたそうです。相談の最後には、Nさんの希望から一棟物件の紹介をしてもらう約束をしてその日は終了。
さらに後日、紹介できる物件が出てきたということで、いよいよ物件を見ることになったNさんは会社が休みの土曜日に約束をしました。案内当日、横浜市内のある駅で待ち合わせをし、いざ物件見学へ。セミナーの講師もしていた担当者がそのまま案内し、紹介する物件はNさんなら購入可能なものであることをあらかじめ聞かされました。最初に紹介された物件は、駅徒歩5分程度の建設中の一棟アパート。まだ建設中とあって完成後のイメージを100%つかむことはできなかったものの、何となく入居者がイメージできたそうです。次に紹介されたのが、中古の一棟アパート。最初の新築アパートよりも同じ駅から若干遠い物件でしたが、価格はその分安く、こちらも悪くないと思ったそうです。3件目は駅が変わり、やはり中古物件でしたが、その物件は見た感じだけで、違うと思う物件だったそうです。その日の物件紹介は3件で終了し、最後に喫茶店で感想を聞かれ、その後紹介してもらう物件の方向性を確認して、解散となりました。
具体的なイメージができたことが不動産へ投資する決心のきっかけ
Nさんは、実物の不動産を見て、しかもそれが実際に買えるかもしれないと思ったとき、不動産投資をしてみてもいいのではないかと思ったそうです。もちろん、不動産投資にはまとまった資金が必要なうえに、高額な融資を組むこともあって、不安は拭えません。それでも自己責任で何とかできそうな範囲で、小さな物件からでもスタートしてみようと思ったそうです。Nさんの場合は、特に最初に見た新築物件に興味を持っていました。その一方で、Nさんはこうやって買いたくなるように仕組まれているのではないかと、その時点でもまだ疑いの気持ちはありました。それでも実際の物件を見て、入居者がイメージできたことで不動産を所有して賃貸運営もできるのではないかという思いが強くなったそうです。
不動産投資では、怖い話もありますが、実際にうまく運営できている方もたくさん存在しています。今回のNさんのように投資する本人が現地に行き、実際の物件を見ながら入居者をイメージできるというのは最初の判断材料としては非常に重要なものです。不動産会社の営業マン等に説明されたまま鵜呑みにして判断してしまうのは危険ですが、自分の責任でできる範囲内にあるか、ある程度判断できるなら、不動産投資は悪い投資ではありません。
そして、Nさんはその後、最初に紹介された新築物件はタッチの差で売れてしまったため、他の新築一棟アパートを購入しています。
次回はNさんが様々な判断材料から実際に購入する物件に申し込みするまでをご紹介する予定です。
【記事元】
日本クラウド証券株式会社 https://crowdbank.jp
日本クラウド証券メディア マネセツ https://manesetsu.jp
【転載元】
リーダーズオンライン(専門家による経営者のための情報サイト)
https://leaders-online.jp/
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