インプットだけで満足していない?陥りがちな「学びの罠」3つ/グロービス 経営大学院
INSIGHT NOW! / 2020年7月7日 7時0分
グロービス 経営大学院 /
学びの罠①:目的意識があいまいなまま
続かない英会話
たとえば、「最近は英語が重要だと言われているから、いつ使うかわからないけど、今のうちに英語を学んでおこう」と考えたとします。
そこで英会話の塾に通ったり、オンライン英会話に申し込んだりしたとしても、継続しないことには実力は身につきません。
結局「結構お金をつぎ込んだのに、無駄になってしまった」と嘆いて、ドロップアウトしてしまう。
このような例を、日ごろよく耳にします。
これは、体を鍛えるためにジムにいくときも、ビジネスリテラシーを高めるために中小企業診断士の勉強を始めるときも、同じことがいえます。
「何のために学ぶのか」を明確にする
学びがなかなか継続できない理由は、目的意識が不明確だからです。
ただでさえ忙しい日々の中で、学び続けることは非常に困難なものです。
そんな中、明確な目的意識がないまま、何となく学び始めても、なかなかパワーが湧いてきません。
学び始めるときには、次の問いに明確な答えを出しておくことが極めて重要です。
「何のために、これを学ぶのか?」
「これを学ぶと、自分のキャリアにどう繋がるのか?」
実際に具体的な目的を書き出してみて、学んでいく中で時々書き直してみるとよいでしょう。
以上が、学びを継続させるための1つ目のコツです。
学びの罠②:忙しさを言い訳にする
先ほどの例に加えて、何かを学び始めても、日々の忙しさを言い訳にして、学びをストップさせてしまうシーンも多く見かけます。
「忙」は、「心」を「亡」くすと書きます。
忙しい病にかかってしまうと、そこから一歩も出れれなくなってしまう。
しかし、忙しいのは当たり前です。
グローバル化が進んでいく中、ハングリー精神が極めて強い国々のビジネスパーソンと勝負する機会がどんどん増えています。
日本人である私たちが、日本人の枠の中で「隣の人よりもちょっと頑張っている程度」のレベルでは通用しなくなります。
忙しいことを大前提としたうえで、自分の時間やエネルギーをどれくらい学びに投じることができるかが、勝負の鍵となります。
学びの罠③:インプットしっぱなし
読書などを通して大量の情報をインプットして物知り博士になったはいいものの、明確な自分の意見を出せないままではどうしようもありません。
どれだけインプットを頑張っても、今では誰もがスマホを持っており、常に情報にアクセスできます。
情報を持っているだけでは、周囲と差別化が図れないのです。
インプットすることはもちろん大事ですが、インプットした情報に対する解釈や自分の意見を捻り出さないと、価値ある学びには繋がりません。
有意義な学びに繋げるコツ
「困る」とアウトプットが促進される
「困る」を利用する方法です。
困るからこそ、「あ、やばい」と思って脳が動き出します。
困っていないときとは、自分に負荷がかかっていないときです。
数年数十年と、「困っていない環境」で過ごし続けると、能力開発する余地も限られてしまいます。
そうではなく、どれだけ自分を「困る状況」に晒すかが、学びや能力開発において重要なポイントになります。
具体的には、自分を困らせてくれる人の前でアウトプットすることが最も有効です。
たとえば、上司といろいろな議論の場を設けたり、勉強会の場で意思表明したりします。
そうすると、たくさんの突っ込みをもらって「困る」ことになりますが、結果的に学びをますます深めることができるのです。
炎上もフィードバックの1つ
インプットしっぱなしを打破するもう1つの方法は、他者からフィードバックをもらうことです。
学びが下手な人は、フィードバックを拒絶したり耳を傾けなくなったりします。
そもそも、そういう人はアウトプットをあまり行わないため、フィードバックを受ける機会を有さない。
そんな悪いサイクルに陥ってしまいます。
フィードバックをもらうためには、ブログやSNSに自分の意見をアウトプットしてみるのも有効なトレーニングになります。
アウトプットを繰り返すと、たまに炎上することもあると思います。
炎上は見方を変えれば、まさにフィードバックの宝庫に他なりません。
「こういうことには、こんなふうに反応する人がいるんだ」ということが分かれば、それはそれで大きな学びになります。
まとめ
学びには3つの罠が存在します。
第1の罠は「目的意識があいまいなまま」であること。
この罠に陥らないためにも、日々「何のために学ぶのか?」をクリアにしておく必要があります。
第2の罠は「忙しさを言い訳」にしてしまうこと。
忙しいのは大前提としたうえで、自分の時間やエネルギーをどれだけ学びに投じられるかが鍵となります。
第3の罠は「インプットしっぱなし」です。
自分をあえて「困る環境」に追い込んだり、炎上を恐れずに公に意見を発信して「フィードバックを得に行く」ことが重要になります。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
お金が貯まらない人から、貯金できる人に変わる!自分自身への問いかけとは?
オールアバウト / 2024年4月25日 19時30分
-
多くの新規事業の開発が失敗する理由と回避策 「見ざる・聞かざる・言わざる」の問題点とは?
東洋経済オンライン / 2024年4月23日 15時0分
-
【叡啓大学】産学連携推進企業に学ぶ「共創プロジェクト成果報告会」を開催しました
PR TIMES / 2024年4月19日 11時15分
-
頼まれても「ノー」と言えるようになるコツ5つ 「忙しいだけの仕事」を増やさないテクニック
東洋経済オンライン / 2024年4月16日 16時0分
-
【ご好評につき延長】新生活応援キャンペーン!即戦力になる英語力を身につけよう - 株式会社ポリグロッツ - 2024年4月30日(火)まで
PR TIMES / 2024年4月8日 10時15分
ランキング
-
1結局、店員が常駐……日本の「もったいないセルフレジ」【小売りヒット記事3選】
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年5月5日 9時0分
-
2相鉄線「屈指の閑散駅」ついに一新へ! 大幅イメチェン&新改札も 完成時期は?
乗りものニュース / 2024年5月4日 8時42分
-
3日本の名目GDP、2025年にインドに抜かれ世界5位へ…円安でドル換算が目減り
読売新聞 / 2024年5月5日 18時59分
-
4コスパの高さが異常…スズキの新型軽「スペーシア」が、「これで153万円は安すぎる」と絶賛されている理由
プレジデントオンライン / 2024年5月5日 11時15分
-
5【お得で安心】メーカー“公式中古品”の魅力 家電や服、ピアノも『every.気になる!』
日テレNEWS NNN / 2024年5月4日 9時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください