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自分なりの活動のマトリックスを持とう/フランクリン・ プランナー

INSIGHT NOW! / 2022年12月7日 20時6分

自分なりの活動のマトリックスを持とう/フランクリン・ プランナー

フランクリン・ プランナー / フランクリン・プランナー

コンサルタントやプランニングを主な業務にしているビジネス・パーソは、何かを分析したり、新しい商品や施策の企画を行う際に、縦軸と横軸を組み合わせたマトリックスを用いることがあります。

例えば、新商品の企画を立てるときに、縦軸に「価格」横軸に「フォーマルとカジュアルなどのテイスト」、あるいは、縦軸に「機能性」横軸に「コンサバティブとプログレッシブなどのコンセプト」など、いろいろなマトリックスにあてはめながら、アイデアを出していきます。

マトリックスにすることで、何を求めているのかが分かりやすくなり、出てくるアイデアに説得力が増したりします。

時間管理を行う上で有名なマトリックスといえば、7つの習慣で紹介される、時間管理のマトリックスでしょう。縦軸に「重要性」、横軸に「緊急性」をおき、自分の活動を振り返ったり、重要なことを計画したりするのに使います。

ただし、この時間管理のマトリックスは、自分がやろうとすることの重要性と緊急性を正しく理解しておかないと前提が崩れてしまいます。

ひとことで「重要」といっても、いろいろな観点があるからです。人それぞれ重要の判断基準は違いますし、価値観も異なります。

自分は重要だと思っていても、上司や顧客はそう思っていなかったり、自分で緊急性はないと判断しても、依頼者はそうでなかったりします。この認識のずれは、後々大きな問題になることもあるので注意が必要です。

まず、自分が置かれている立場や状況を理解し、重要性と緊急性を正しく判断できる根拠を持つ必要があります。その根拠が明確で、自分が本当に心の底から確信できていれば、何も問題はありません。その場その場で判断が変わってしまうのが問題なのです。

こうした判断力を高めるためにおすすめしたい方法が、自分なりのマトリックスをつくり、考えている活動や仕事を、そのマトリックスに配置してみることです。

これからいろいろな計画を立てる際、自分なりのマトリックスをつくり、考えを整理するのは、とても良い方法です。

まず、ひとつの例としては、「経済的」と「貢献的」という切り口があるでしょう。経済的にメリットがあり、さらに周囲に貢献できることがあれば、すぐにでも取り組むべきことでしょうし、どれだけ経済的メリットがあっても、周囲に貢献できることでなければ、本当にやるべきか再考すべきことかもしれません。

少し見方を変えれば、自分の目標の実現に近いことなのか、周囲のニーズに応えることなのかということもできるでしょう。この観点は、前述の時間管理のマトリックスで見れば、いずれも重要なことになります。重要なことの中にも、「なぜ重要なのか」を考え、バランスをとることは、計画を立てるうえで大切なことです。

「成長」という観点も、重要なことであり、はずせないポイントでしょう。そこで、個人として成長できることなのか、組織としての成長なのかを考えることが重要となります。個人としても組織としても成長できることであれば問題ありませんが、どちらかだけに偏ったことであれば、別の方法を考えたほうがいいかもしれません。

時間的な基軸もはずせないことでしょう。長期的なのか短期的なのか、そしてインパクトはどうか、時間の基軸に正解はありませんので、周囲のニーズや状況を考えながら判断していくことになります。

こうしたマトリックスは、「こうでなければならない」ということはありません。自分が大切に思っている価値基準をもとにすれば良いでしょう。

ただし、何かの判断をした際には、その基準を説明することが大事です。そうすれば納得してもらえることも多いでしょうし、時には「今はこういうことを重視してほしい」とフィードバックを受けることもあるでしょう。

私たちは結果をコントロールすることはできませんが、お互いが納得したうえで施策や活動を決めることができれば、たとえ成果がでなかったとしても、次の活動へのアイデアも出やすくなるでしょう。

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