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コスト損失をさせない採用方法②~変革の時代を乗りこえ、未来を拓く人材への投資/永嶋 泰子

INSIGHT NOW! / 2024年4月1日 6時50分

コスト損失をさせない採用方法②~変革の時代を乗りこえ、未来を拓く人材への投資/永嶋 泰子

永嶋 泰子 /

前回は、新卒・中途を問わずに採用にかかるコストが膨大であること、さらには早期に退職された場合のコスト損失についてお伝えいたしました。

▼前回の記事はこちらからお読みいただけます。
コスト損失をさせない採用方法①~キャリアのスタートと情熱の芽生え

そこでまず「なぜ大手企業は未来をつくる人材を採用できるのか」についてお話していきます。

大手企業と中小企業の採用は別物だと思われるかもしれません。

確かに一部は正しいのですが、大手企業から学ぶべきところはあります。

この記事では、必要なところを取り入れて、「未来をつくる人材」を採用する方法を見つける方法をお届けしていきます。


大手企業、3つの採用戦略

大手企業の採用戦略には大きく3つのポイントがあります。

1)採用の専門部署がある
2)選考スピードの速さ
3)採用基準の明確化

まず、1)ですが、人事部や総務部のなかに含まれているのではなく、採用が独立して存在しており、採用にコミットしやすくなっています。

そして採用はスピード勝負!

選考スピードを速く進めることができることは採用に関しては大きなメリットです。

というのも、せっかくいい人材に出逢えても、スピード感がないがゆえに他社に流れてしまうということは往々にしてあるからです。

3)の採用基準を明確にすることに関しては、5年先、10年先に必要とする人材を採用し育成する上でとても大切な視点です。

たとえば、
「営業のための人員が足りないから、人件費の安い若手を採用する」
「前任者が退職したので、補充のために採用する」
という基準で人を選んではいませんか?

その採用方法は非常に危険です。

なぜなら、コロナを経てVUCAと言われる時代に突入したいま、人員補充のために採用することは、現状維持もしくは事業の衰退を意味しているからです。

※VUCA
予測が難しく、変化が激しい社会、経済情勢1を表す言葉です。VUCAは、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)という4つの単語の頭文字をとったもので2、新型コロナウィルスやAIの進化など、社会の変化を予測しづらい状況を指します。

リクルート創業者が遺した言葉

かつてリクルート創業者の江副氏は採用に関して、以下の言葉を残しています。

「自分より優秀な人を採れ」

▼参考サイト
https://diamond.jp/articles/-/173407?page=2

人材は企業にとって、大きな財産です。

大手企業の成功事例から学び、VUCAの時代を生き抜くために、欠員補充の採用ではなく"未来をつくる人材を採用する"勇気を持つこと。

そのために採用戦略を見直し、新しいアプローチをつくることこそが大切なのです。

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