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コスト損失をさせない採用方法③面接は対話の場、価値観を共有する人材を引き寄せる秘訣/永嶋 泰子

INSIGHT NOW! / 2024年4月16日 6時50分

コスト損失をさせない採用方法③面接は対話の場、価値観を共有する人材を引き寄せる秘訣/永嶋 泰子

永嶋 泰子 /

さて、コスト損失をさせない採用方法の連載も折り返しとなりました。

▼前回までの記事はこちらから

コスト損失をさせない採用方法①~キャリアのスタートと情熱の芽生え - INSIGHT NOW!プロフェッショナル

コスト損失をさせない採用方法②~変革の時代を乗りこえ、未来を拓く人材への投資 - INSIGHT NOW!プロフェッショナル

採用の失敗がコスト損失につながる理由、そして中小企業が採用において大手企業から学ぶべきことの2点をお伝えしてまいりましたが、今回は人材を定着させる方法をお届けします。

人材を定着させる方法とは?

せっかく採用しても、数ヶ月で退職となれば損失しかありません。

ですが、人材を定着させるにはどうしたらいいのか皆目見当もつかない、というのが正直なお気持ちではないでしょうか。

採用の予算が限られている中で、コストをかけずに人材を定着させる方法とは?

ズバリ!面接であなたの会社の価値観と応募者の価値案のすり合わせを行うのです。

たとえば、クリストフ・ブラウンらによる研究では、組織と個人の価値観の適合性が高い従業員は、仕事満足度が高く、組織へのコミットメントが強く、離職の可能性が低いことが明らかになっています。

多くの面接においては、価値観のすり合わせは行われていません。

それどころか、面接者を品定めするような質問をする面接官すらいます。しかし、応募者も面接官と同様に「この会社は就職(転職)するに値する企業であるか」という視点を持っていますし、さらにいうとご縁がなくとも将来の顧客になる可能性もあるのです。

つまり、面接という場は、必要な人材を見極めるだけの場ではなく、あなたの会社を応募者にアピールする絶好の機会でもあるのです。

応募段階から採用ははじまっている

これまでの話から、面接がいかに大切なものであるかを知っていただけたかと思います。

しかし、面接で価値観のすり合わせを行うには、その準備が必要です。

あなたの会社の価値観を打ち出す必要があります。

なぜなら、採用は応募者が「応募したい!」と思った時点からはじまっているからです。

そのためには、あなたの会社のビジョンを具体的に打ち出すことです。

たとえば、初めてあなたの会社のホームページや求人広告を訪れた人がすぐにあなたの会社が何を大切にしているかをわかるでしょうか?

どこにでもあるような、無難な内容になっていませんか?

それでは、応募者の心に刺さることなく、ありふれた企業の広告になってしまい、応募する事すら検討されないかもしれません。

応募者に「この会社は他と違う」と気づいてもらえるような、あなたの会社が大切にしている価値観が言語化されているホームページや求人広告にすること。

これが、第一ステップになります。

ビジョンを明確にしたあとにすべきこと

そしてビジョンを明確に提示することができたら、あらためてあなたの会社が大切にしている価値観を3つ言語化してください。

この言語化した価値観をもとに、ホームページや求人広告を構成していきます。

価値観が伝わる言葉を選び、画像を選び、動画を選んでいくのです。

それを世間では「ブランディング」といったりもしますが、要はあなたの会社の価値観をビジョンとして明確にすることが最も大切なのです。

採用した人を簡単にやめさせることはできないため、採用に慎重になるのは当然です。

ですが、一緒に働く仲間として考えた場合、あなたの会社に魅力を感じ、一緒に汗水たらして仕事をしたい!と思ってくれる人材を迎え入れたいですよね。

そのためには、お互いに本音ベースで話せる価値観をすり合わせる面接と、ホームページや求人媒体を使ったビジョンの提示が必要不可欠になるのです。

ここまで読んで下さりありがとうございました。

何か参考になれば幸いです。あなたの会社に入社した人材が活躍できるベースづくりについてお届けします

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