新年の目標設定。小さな目標から始める/フランクリン・ プランナー
INSIGHT NOW! / 2024年12月23日 19時18分
フランクリン・ プランナー / フランクリン・プランナー
年がかわると新たな目標を立てるという人は少なくないでしょう。
しかし、三日坊主の代名詞ともされるほど、新年の目標を実現させるのは難しいようです。
ある調査では、「達成できた」が19%、なんと42%の人が「覚えていない」と答えたそうです。それほど達成が難しい新年の目標(抱負)ですが、どうすれば実現に近づくことができるのでしょうか。
目標達成の可能性を考えた場合、大きく分ければ、目標自体の難易度、実現への壁の高さという面と、自分自身の問題、やる気やスキルという二つに分類できそうです。
目標は現実的か
目標自体が難しすぎれば、当然、実現の可能性は低くなります。新年の抱負という意味では、ついつい大きな目標を掲げがちになるのかもしれませんが、実現できない状態が続いてしまうと、できないことに慣れてしまい、あまりポジティブな気持ちにはならなさそうです。
できれば、小さな階段でも良いので、まず1段上がることが必要だと思われます。
実現可能な目標を設定するには、自分のレベルを的確に把握する必要があります。数値で測れるものであれば、現実とのギャップは分かりやすいですが、「コミュニケーションのスキルを上げる」、「家族とのだんらんを増やす」といった数値化できない目標は漫然となりやすく、達成したかどうかも分かりにくいものになります。
「今△△△の状態を〇〇〇な状態にする」という目標にすれば、現実との対比が明確なため、あまりにも高い目標は設定しづらくなります。現実のレベルと目標のレベルが明確なことによって、対策も立てやすくなるでしょう。
「from○○~to○○」の図式で覚えておくと、目標がわかりやすく、すっきりします。
目標を小さく刻む
目標の実現に向けては、何かひとつのステップの達成があれば、思考が前向きになり、さらに次の達成へと進むという面があります。「できる」という自信から次に向けての意欲が湧き、また何かを達成し、実現できることが増えていくという好循環になるということです。「進捗の法則」とも呼ばれるこのセオリーは、人はなんらかの進捗があると満足感を得て、次のステップへのモチベーションも上がるとされています。
こうした心理的な要素をうまく利用することができれば、大きな目標に対しても「進んでいる感」を得て、目標達成に向かって進むことにつながりそうです。
仮に大きな目標を設定したとしても、第一ステップ、第二ステップと目標をできるだけ小さく刻むことが、目標達成に近づく方法です。
たとえば、「今年中に小説を書く」という目標は、まだ1冊も書いたことがない人にとっては、とても大きな目標ですが、「小説の登場人物のキャラクターを決める」「最初の100字を書き出す」といった目標にすれば、目標がかなり身近なものになりそうです。刻みかたは、人それぞれです。全体構想から入りたい人であれば、「200字でどんな内容かまとめる」「先に推薦文を書く」などの目標設定が効果的でしょう。誰かの意見を聞きたいのであれば、「友人の○○にストーリーについて話す」「小説の書き方という本を読む」など、目標をできるだけ小さく刻んでみます。
そして、毎月(できれば毎週)、この刻んだタスクの中から、今できることがないかを確認し、手をつけてみます。
どれもやる気が出ないときは、さらに細かく刻みます。どんなに小さくても良いので、小さな成功、小さな達成を得ることがとても大切です。成功体験を積み重ねることで、次への意欲が湧くのです。
1日10分の新しい習慣にトライする
目標実現の近道は、習慣化することです。「小説を書く」という目標を立てたのであれば、1日10分でもいいので、「小説を書くための時間」を確保することです。デスクに向かうことだけではなく、散歩しながら構想を練ることでも、本屋さんに行くでもかまいません。
自分の1日のスケジュールの中で、捻出しやすい「10分」はないか考えてみましょう。オフィスでの昼休みの一部、出勤前、あるいは通勤時間の一部、これまでにやってこなかったことを「1日のうちの10分だけ」自分に課すのです。
新しい自分を創るためには、体力面、知識(技術)面、精神面で新しいことを身につけるしかありません。
1%の成長を毎日積み重ねると、1年後には約37倍になり、1週間に1%の成長でも1年後には約1.7倍に成長すると言われています。目標実現に向けて新しい習慣を身につけてみてはいかがですか。
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