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チーム意識 4 「チーム創りはリーダーだけの責務か?」/斉藤 秀樹

INSIGHT NOW! / 2015年9月22日 12時1分


        チーム意識 4 「チーム創りはリーダーだけの責務か?」/斉藤 秀樹

斉藤 秀樹 / 株式会社アクションラーニングソリューションズ 一般社団法人日本チームビルディング協会

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◆チーム意識創りへの第一歩
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これまでの内容から既に気づいている方もいると思うのですが、チーム意識を創るために
最も重要なことはリーダーのあり方(Be)です。

一つは単に成果を出すための集団のマネジメントから脱却し、BeとDoを兼ね備えた
血の通ったチームを創るというリーダーの決意。

もう一つはリーダー自身がチームの一員として、チームメンバーの「支援者」になるという自覚と行動です。


そしてそれらは思っているだけではなく、具体的な行動や言動に反映されなければ
なりません。
形から入ることもとても有効です。

チーム意識を創りだしているリーダーは「私」ではなく「私たち」あるいは「チーム」
という言葉を多用します。
また、チームメンバー(仲間)として愛着のわくチーム名をつけることも有効です。
開発1課という無機質な名前から
「チーム○○(チーム名は皆で楽しみながら考えましょう)」へ。


私という言葉を使っているとリーダーとメンバーのベクトルは対峙(向かい合う)
関係を強化しますが、私たちという言葉は共通目標に向かってベクトルは同じ方向に
向かっていきます。

また、業務の担当割も「画面設計の担当者はAさん」ではなく「チーム○○の画面設計の
オーナーはAさん」という表現に変えていきます。
この言葉の使い方が予想以上に現実に大きな影響を与えます。

画面設計の担当者では協働関係は生まれにくいですが、チーム○○の画面設計とする
ことで、あくまでもチームとしての業務だということが強調されます。
また、担当者ではなくオーナーという言葉を使うことで当事者意識を高める効果が
あります。


オーナシップは当事者意識を指します。
多くのリーダーはメンバーに当事者意識を持ってほしいと言います。
しかし、そのためには工夫が必要です。
ですから役割のネーミングからポジティブな印象に変えていきます。

さらに階層意識を軽減し互いの距離感を近くするために「○○課長」「○○リーダー」
ではなく「ヒデさん」「ジョン」「マッキー」などニックネームにすることも有効です。

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◆チーム規範を創る
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このように日常の変えられるものから、どんどん変えていきます。
これらの取り組みによって、チームは孤独な個人商店の集まりから相互協力ができる
チームへと舵を切り始めます。

そしてチームの一体感を生み出すためのチームとしての価値観の見える化、
チーム規範創りに取り組みます。
チーム規範と言ってもそんなに大げさなものではありません。


最初のチーム規範は、このような取り組みから感じたことを飾らず、そのままの言葉で
列挙したものです。
チーム規範という呼び方が固いと感じる方は「チームルール」でも良いですね。

チーム創りは立場やポジションに関係なく全員が貢献できる組織活動です。
その貢献のルールを見える形にしたものが「チーム規範」です。


【チーム規範例】

□困っていること(課題や悩み)は積極的に言葉にする
□仲間を気にかけ、自分にできる協力はなんでもする。
□互いの仕事に関心を持ち、何か関連する情報があれば教える。
□元気にあいさつする。
□節目節目(例えば1つのタスクが終わったとき)は飲みに行く。
□1日、1回以上全員に声をかける(内容は何でも良い)。
□できる限り笑顔でいる(辛い時ほど笑顔の人はカッコいい)。
□不機嫌に見えないように努力(笑顔など)する。
□チームの為、チームの一員、などチームという言葉を率先して使う。


このチーム規範を尊重した個々のメンバーの取組がチームとしての一体感や結束、
「チーム意識」を強固なものにしていきます。


今回のお話しはここまでとなります。
「チーム意識」、難しく考えず、変えられるものから変えていってください。

何度も言いますが、最も重要なことはリーダーであるあなたの意識、あり方です。
「私たちはチームである!!」をしっかり胸に刻んでメンバー一人を大切に思い
接してください。

(チーム意識の章はここまでです。次章は「安全な場」です。)

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