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加熱する動画ストリーミングアプリ市場、”Blab”が主役に?/動画広告・動画マーケティング専門メディア VIDEO SQUARE編集部

INSIGHT NOW! / 2016年2月15日 7時0分


        加熱する動画ストリーミングアプリ市場、”Blab”が主役に?/動画広告・動画マーケティング専門メディア VIDEO SQUARE編集部

動画広告・動画マーケティング専門メディア VIDEO SQUARE編集部 / Crevo株式会社

動画ストリーミングアプリの市場が加熱しています。

アプリ市場の分析を専門とするApp Annie社は、2014年8月から2015年7の間にかけて同分野に関する調査を実施。それによれば、米国では、動画ストリーミングアプリの収益が前年比3.2倍、中国で9.6倍と、高い成長率を記録しています。

マーケティングツールとして、動画ストリーミングアプリが活用されはじめていることは先日、お伝えさせていただきました。

そのきっかけとなったのが、「ミーアキャット」と「ペリスコープ」という2つのアプリ。当面は、その2つのアプリが、同分野を牽引すると、思われた方も多いのではないでしょうか。

ところが、そこに、割って出ようとするアプリがあります。今回、ご紹介する”Blab(ブラブ)“です。
同社CEOによれば、ユーザーの平均滞在時間は、64分にものぼるということ。

何が、そこまで、魅力的なのでしょう。

Blabって?

Blabが、リリースされたのは昨年の4月。ソーシャルネットワークサイトのBeboから派生したアプリです。ビデオチャットを公開するのが特徴で、最多で、4人の参加者の顔が映し出されます。


視聴者は、チャットの様子を見るだけでなく、それに対し、自分の意見をツイートすることもできます。そのツイートは、画面左(携帯の場合は、画面下)に設けられたスペースに表示される仕組み。デスクトップからは、コメントも残せます。

もし、参加者が4人に揃っていない場合、チャットルームのホストが許可すれば、チャットのメンバーになることもできます。

狙いはPodcast

Facebookは先月、動画のライブストリーミング機能「フェイスブック・メンションズ」を開始しました。しかし、使用できるのは、有名人だけ。Google ハングアウトは、不安定さが改善されません。

それに比べ、Blabは、万人のためのサービスと言えるでしょう。使いやすさは抜群。リアルタイムで行われている会話以外にも、過去のものを閲覧することができるほか、「スケジュール機能」で会話の告知もできます。

ログインにはツイッターのアカウントが必須

チャットは録画することも可能で、音声と映像は、分けてダウンロードできるようになっています。実は、これが、人気の秘訣なのです。

Blabの開発者の目は、はじめからPodcastのマーケットに向けられてきました。Blabを使えば、誰もがテレビ番組の司会者になれます。もちろん、タレントも。

Blabのプラットフォーム以外にも、コンンテンツを配信するというビジネスモデルを確立する。そのために、彼らが目をつけたのが、Podcastです。Blabからダウンロードした素材を編集し、Podcastに配信する。これが、Blabの求めるユーザー像なのです。

使ってみた

筆者が、ログインした時には、「ソーシャルメディア」や「ビジネス」、「スタートアップ」といったバラエティーにとんだ35のトピックが用意されていました。展開中だったのは、”Mafilia”、”Late night political and social talk”といった15のビデオチャット。

参加したのは、”Come to talk me(話しかけて)”という名のチャットルーム。参加者は3人。すぐに、迎え入れてくれました。

「面白くてハマってる。使い始めたの数ヶ月前」と語ってくれたのは中国在住の”Will In China”(@bkawk)。米国に住む”Colin’s Random thoughts”(@randcomm)は「多くの企業や、マケーターが注目してるサービスであることを実感する。周囲には、ビジネスチャンスを見つけたり、セルフブランディングのために使うケースが多い」と話してくれました。

左上から時計回りに、Will、Colin、筆者。写真の掲載を拒み、退席したFields Davon(@FieldsDavonj) のツイッターから送られたメンションが左に表示されている

まとめ

実は、急成長を遂げている動画ストリーミングアプリは、ほかにもあります。

動画ストリーミングアプリ“Hang w/”のユーザー数は先月、100万を突破。約4年で、10倍増えた計算です。「広告収入の25%をユーザーに支払う」という方針を打ち出しており、ユーザー数は引続き、増加中。

現時点では、「ミーアキャット」、「ペリスコープ」ともに広告枠の販売には至っていません。しかし、“Hang w/”の動向を見る限り、それも長くは続かないはずです。

Yahooも現在、米国や英国など8カ国で、動画ストリーミング機能を持つアプリ”Live Text“を展開しており、群雄割拠の様相を呈してきた動画ストリーミングアプリ市場。もはや、どのサービスが主役に躍り出るのか。あるいは、生き残るのか。それを論じることに意味はないでしょう。

確かなことは2つだけ。

動画ストリーミングアプリ市場に、お金と人が流れ込みはじめているということ。そして、マーケティングにおいて、動画ストリーミングは、無視できない存在になりつつあるということです。

参考記事

Move Over Periscope, Meerkat, and Hangouts–Blab.im Is Taking Over the Live Streaming World
The ‘On-Demand Economy’ Is Revolutionizing Consumer Behavior — Here’s How
Hang w/ Live-stream Mobile Video the Next Big One
Blabbing About Blab! New Video Marketing Tools
Boost Your Video Marketing Efforts With Blab – LCN.com
世界で急成長するモバイル動画ストリーミング市場

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