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進化するエリアマーケティング「ジオデモグラフィックス」って何?/エクスペリアンジャパン マーケティングサービス

INSIGHT NOW! / 2016年7月7日 7時30分

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エクスペリアンジャパン マーケティングサービス / エクスペリアンジャパン株式会社

近年の消費者のライフスタイルの多様化は、企業のマーケティング活動における顧客セグメンテーションにおいても『多品種少量化』をもたらしました。今回は、顧客の「住所」データをキーに、これからのエリアマーケティングに欠かせないデータ活用についてのお話をしたいと思います。

これまでも、顧客の「住所」データは、顧客セグメンテーションのために利用されるデモグラフィックデータとして収集されてきてはいました。しかし、マーケティングに積極的に活用されていたかといえば、そうとは言い難いものがあります。

基本的に顧客の「住所」データといえば、本人確認や配送先情報などを目的として収集するのが主でした。たとえマーケティングに活用したとしても、新規出店の際の商圏内の顧客数を把握したり、市区町村別に顧客数の集計や優先順位付けをしたりといった程度が一般的だったのではないでしょうか。

それが今、「ジオデモグラフィックス(人口統計地理学)」の隆盛によって大きく変わろうとしています。

「ジオデモグラフィックス」とは、ジオグラフィ(地理学)とデモグラフィ(人口統計学)を組み合わせた造語です。地理情報と人口統計学情報を掛け合わせることによって、「住所」データに「意味」と「価値」を持たせた第三者データを生成できるのが特長です。

さらにこの「ジオデモグラフィックス」によるデータ活用が、昨今のビッグデータ活用の波とも結びついてきています。国勢調査データをはじめとした公共データのオープン化、さまざまな地理情報のデータ化により、データの掛け算をする領域が爆発的に広がってきているからです。

「ジオデモグラフィックス」は、周辺の数多くのデータを取り込んで今後ジャイアントになる余地があり、ますます伸びていく将来性の高い分野でもあります。たとえば、以下のような動きがあります。

・Google Mapに代表されるように地図情報をインターネット上で自由に表現

・政府(総務省統計局や経産省など)による統計オープンデータポリシーの広まり

・IoT・センサーデータ・Mobile端末により、位置情報・移動情報まで取得

・リアルタイムの行動データの活用

・第三者データ(サードパーティデータ)活用の広まり

例えば、「ジオデモグラフィックス」をコンセプトに開発された、顧客の「住所」データから所得やライフスタイル(世帯構成、消費性向など)が推計できるデータなどもあります。

ライフスタイルの多様化は進む一方でしょう。だからこそ、企業のマーケティング活動、とくにエリアマーケティングにおいては、膨大なデータ量から顧客をより詳細にセグメントし、顧客一人ひとりを「見える化」したコミュニケーションを実現する必要があります。

そのためにも、伝統的なデモグラフィックデータだけでなく、進化した「ジオデモグラフィクス」を当たり前に活用することを考えなければならない時が、すでに来ているのではないでしょうか。

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