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動物病院がコワイあなたへ。「獣医師マジック」攻略法~​悩んでいるあなたへ、セカンドオピニオンのすすめ~/武田 真優子

INSIGHT NOW! / 2016年7月5日 8時30分


        動物病院がコワイあなたへ。「獣医師マジック」攻略法~​悩んでいるあなたへ、セカンドオピニオンのすすめ~/武田 真優子

武田 真優子 / つむぎペットケア

■本当に、この治療でいいのだろうか

あなたがペットと暮らす中で、ときにはペットもケガや病気をします。その際、かかりつけの動物病院へ行くことになるでしょう。診察ののち診断がくだり、その状態や症状によって、処置や薬が処方されます。

しかし、その状態が症状が思ったように改善しないことがあります。このようなとき、獣医師はペットの状態、飼主さんの話を聞きながら、検査をし、投薬する薬の種類や回数を変え、生活環境の変更指導をするでしょう。


それら治療が数ヶ月~数年にも渡って続くとき、あなたは、自分で思うこともあれば、信頼する方から話があるかもしれません。

「本当に、この治療でいいのだろうか」

「先生のことを信じていないわけではない。でも、他にもなにか方法があるのではないか」

「他のところに行ってみたいなんて言ったら、気を悪くしてしまうかな…」


このように思うことは、当然のことなのです。だから、安心してくださいね。


■具体的に、ウサギの例を挙げます


記者は、2匹のウサギと暮らしています。ウサギと暮らしている方はご存じのとおり、「動物病院」と名がついていても、ウサギを診察してくださる動物病院は、まだまだ少ないです。これには理由があります。

獣医師は各獣医学部で、主に大動物と呼ばれる牛馬など、小動物と呼ばれる犬猫について学びます。、それ以外の動物は、ここ数年やっと国家試験でてくるようになったという程度にしか、学ばないそうです。つまり、エキゾチックとよばれる、ウサギ・ハムスター・フェレット・小鳥・爬虫類などの動物については、大学を卒業後、獣医師が自分で学ぶ必要があるのです。「動物病院=動物なら何でもみられる」ではないのです。


これは、ヒトに置き換えるわかりやすいと思います。ヒトはヒト1種類で、それも内科・外科・小児科・産婦人科・眼科・皮膚科などにわかれています。獣医療でも専門化が進んできているとはいえ、まだまだ全ての科をみる獣医師は多いです。そして、イヌ・ネコという2種類を診る先生が大半です。

この2種類、それも全科目を診る動物病院で、さらに「ウサギを診てもらえないのか」と飼主さんから言われるのは、動物病院としては、厳しいことがあります。


幸運にもウサギを診てもらえても、ウサギを正しく扱えるスタッフがいない場合、正確な診断ができないことがあります。記者はウサギ専門病院に勤めていた動物看護師であり、ウサギの扱い方、押さえ方、治療の方針を獣医師に相談されることは多いです。つまり、獣医師でも、得意なことと不得意なことがあるのです。

また、飼主さんからウサギの症状について相談されることがあります。記者は獣医師ではないため診断はできませんが「もしかしたら」というお話をすることがあります。

このようなとき、飼主さんは、セカンドオピニオンを考えはじめるのです。


■セカンドオピニオンってなに?

主治医以外の獣医師に対する意見を聞くこと、をさします。動物病院はヒトと同じく、さまざまな規模の病院があり、獣医師一人で診察・診断をする病院も、少なくはありません。

よりよい治療を受けるため判断材料ですので、主治医に対して失礼なことではありません。ただし、主治医に黙ってほかの獣医師の意見を求めるのはよくありません。事前にかかりつけの動物病院の獣医師と治療や病状の相談を十分にしましょう。


あなたとあなたのペットが、幸せに暮らせるように、願っています。

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