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​愛犬・愛猫の長生きの秘訣とは…?「うちの子に嫌われないホームデンタルケア」~なぜ歯磨きが必要なのか~/武田 真優子

INSIGHT NOW! / 2016年7月12日 8時0分


        ​愛犬・愛猫の長生きの秘訣とは…?「うちの子に嫌われないホームデンタルケア」~なぜ歯磨きが必要なのか~/武田 真優子

武田 真優子 / つむぎペットケア

■「そういえば、うちの子、口が臭いかも…」

イヌのデータですが、口臭は年齢と主に増え、6歳以上の26.5%に見られ、4頭に1頭が口の中に何かしらのトラブルを抱えています。

「そう、獣医さんに言われたから、歯磨きしようと思ったんだけど、うちの子はどうしても嫌がるのよ。」

このようにおっしゃる飼主さんに、何度もお目にかかったことがあります。うちの子が嫌がること、できればしたくないですよね。嫌がるだけならまだしも、うなったり噛みついたりするイヌ・ネコもいるのです。(記者は実際に、咬まれたことが数度あります)

これは当然のことで、イヌ・ネコは歯磨きをする習慣がありません。ヒトの子どもも、歯磨きを嫌がるとき、全力で逃げようとすることがありますよね。でも、子どもの歯磨きはしますよね。

しかし!ここまで読んでくださった飼主さん、この記事を読んでも、横にいるうちの子に歯ブラシを突っ込まないでください!98%以上、嫌われます!!



■イヌの歯石のなりやすさは、ヒトの3倍の速度

「うちの子に歯磨きしてるわよ」という飼主さん、それは素晴らしいことです。


  • イヌは、食事をして3~5日で、歯石になります。
  • ネコは、食事をしておよそ10日で、歯石になります。
  • ヒトは、食事をしておよそ10~14日で、歯石になります。


イヌは、ヒトの3倍の速度で、歯石になりやすいのです。3日に1回歯磨きをすることで、十分な効果があります。


一度歯石になってしまうと、全身麻酔をかけ、機械で処置を行うしかありません。(無麻酔下での処置という方法もありますが、記者はお勧めはしません。理由は後述します)

つまり、歯石の予防に最大の効果を発揮するのが、飼主さんにしかしていただくことのできない「ホームデンタルケア」なのです。



■無麻酔下の歯石取りは、どうしてお勧めしないの?

想像してみてください。


歯石がついて口臭がしてきたうちの子を連れ、動物病院にやってきました。あなたのうちの子は、動物病院スタッフに奥の部屋に連れて行かれます。机の上に真横に倒され、頭と前足、腰と後足それぞれを、スタッフに押さえられます。口を無理矢理に開けられ、どれだけ嫌がっても自由にはなれません。

イヌの歯は42本、ネコの歯は30本、ヒトの歯は32本です。このそれぞれの歯を、1本ずつ、先が尖った道具を使って、歯石を削られるのです。


いかがでしょうか。もちろん、麻酔下処置は、麻酔のリスクがあります。しかし、意識あるまま長時間押さえつけられる動物たちの気持ちを考えると、麻酔をかけて意識のないうちに処置されてしまう方が、精神的には楽なのではないでしょうか。また、歯石がひどくなり、歯周病が進むと顎の骨に影響し、嫌がって動いたときに顎が折れてしまうこともあるのです。

これらのことは、かかりつけの動物病院で、よくご相談ください。



あなたと、あなたのうちの子が、しあわせに暮らせることを願っています。

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