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骨格くらいの知識は押さえておく/泉本 行志

INSIGHT NOW! / 2016年9月6日 6時26分


        骨格くらいの知識は押さえておく/泉本 行志

泉本 行志 / 株式会社アウトブレイン

これは、物事をどう捉え・考えるかのプロセスを扱うだけで、
問題・課題の内容自体には、入り込まないという関与の在り方です。

ビジネス系のコンサルティング分野でも、
コーチング的なアプローチに重きをおき、
ファシリテーションで問題解決に携わることがあります。

ただ、ビジネスコンサルティングの現場で求められることと、
コーチング的なアプローチでできることを理解して、
しっかりと区別する必要があります。

取り扱う対象が人の内面的なもの、
たとえば社員のモチベーション、組織の価値観などなら
コーチング的なアプローチがありえそうですが、
より客観的なもの、
たとえば業務プロセスやITツールなどの仕組上の問題解決で、
議論の中身を全く理解せず、抽象的な質問を当てるだけで、
その場をマネージするのは難しいでしょう。

抽象的な質問は、抽象的な回答しか引き出せない。
でも、ビジネスの現場の、仕組上の問題解決のためには
具体的なアクションを導き出すことが求められます。

いつまでも、抽象的な議論で問題解決ごっこをやっていても、
何も進みません。

ファシリテーターとして会議をリードする立場なら、
すべての内容(コンテンツ)を理解する必要はないですが
少なくても、その議題とされている内容の
骨格となるベースの知識くらいは予習しておく必要があるでしょう。

どんな問題にも当てはまるような抽象的な質問を繰り返して、
あとは内容が分かる人同士が、具体的な解決アクションを
自ずと見つけてくれるだろうというのは、楽観的すぎというか非現実的。

ベースとなる知識が全くない状態だと、
正しい方向性で議論されているか把握できず、
議論をマネージすることができません。

議論の対象となるもののベースとなる知識や情報くらいは、
事前に予習して、整理・理解しておく努力は必要です。
逆に言えば、「自分はその分野は詳しくない」と臆する必要はなく、
大枠だけ押さえておけば、ファシリテーター的な立ち位置から
問題解決に貢献することは可能だということです。

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