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​愛犬・愛猫の長生きの秘訣とは…?「うちの子に嫌われないホームデンタルケア」~イヌとネコとヒト。口の中を比べてみる~/武田 真優子

INSIGHT NOW! / 2016年7月18日 10時47分


        ​愛犬・愛猫の長生きの秘訣とは…?「うちの子に嫌われないホームデンタルケア」~イヌとネコとヒト。口の中を比べてみる~/武田 真優子

武田 真優子 / つむぎペットケア


■”共通点”と”相違点”を知っていますか?

獣医師が、ヒトの歯科医大学に学びに行くほど、ヒトの動物の歯は共通点が多いです。もちろん、異なる点もあります。まずは共通点からお話しします。


<共通点>

「二生歯性」といって、乳歯から永久歯に生え替わります(ウサギも同じです。齧歯類は「一生歯性」です)
歯の構造は、ほぼ一緒です。(エナメル質、象牙質、歯肉、歯槽骨など)


<相違点>


  • pHは、理科の時間に習った、「ピーエイチ=酸性度」です。
  • イヌの口の中は、アルカリ性です。虫歯にはなりにくく、歯周病になりやすいです。
  • アミラーゼ、これも理科の時間に習った記憶がありますか?唾液に含まれる、デンプンを糖に変える酵素です。ヒトの消化は口から、イヌの消化は胃から始まります。

  • かみあわせは、歯の形を見ていただけるとわかりますね。ヒトは平らな形。イヌは鋭いハサミ形をしています。

  • のみこみ方は、ヒトはよく噛んで細かくしてからですが、イヌは、飲み込める大きさにまで切り裂いて、のみます。
  • 図にはないですが、歯の本数も違います。ヒトは32本、イヌは42本、ネコは30本です。


これらのことから、ヒトとイヌでは、歯の重要度が違います。イヌは、歯周病が酷くて歯がぐらぐらになっていたら、抜いてあげたほうが、むしろ楽なのです。ドライフードは、1本も歯がなくてものみこんで食べてしまうのですよ。驚きますよね!


■そもそも、歯周病って何?


歯周病は、「歯肉炎」と「歯周炎」が合わさった病態のことです。歯垢や歯石といった細菌のかたまりを口の中にずっと持っていると、歯肉と歯周組織の療法に、炎症がひろがってしまいます。歯周ポケットの歯垢を取ることが大事なことなので、イヌ・ネコの歯磨きは、歯肉に適度に歯ブラシを当てるイメージです。

症状は、以下のように現れます。

歯茎の赤み/口臭/歯肉からの出血//歯肉が下がる(歯が長くなったように見える)/食べることが遅い/口を気にする

膿が出てくる/歯が動く/歯が抜ける/心臓・腎臓・肝臓・肺などに影響する


ひどい状態になると、骨吸収といって、骨が溶けてしまい顎が折れることがあります。恐ろしいことです。


  • イヌは、食事をして3~5日で、歯石になります。
  • ネコは、食事をしておよそ10日で、歯石になります。
  • ヒトは、食事をしておよそ10~14日で、歯石になります。

これらのことから、イヌは特に、食事をしてから3日以内にホームデンタルケアをしていただくことが重要であることが、お分かりいただけたでしょうか。ただし、

ここまで読んでくださった飼主さん、この記事を読んでも、横にいるうちの子に歯ブラシを突っ込まないでください!98%以上、嫌われます!お気をつけください。

ホームデンタルケアの方法について、また、なにかご心配なことがありましたら、まずはかかりつけの動物病院でよくご相談ください。

あなたとあなたの”うちの子”がより長く、幸せに暮らせることを願っています。

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