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経営戦略構文100選(仮)/構文16:ストラテジックインテントとダイナミックケイパビリティ/伊藤 達夫

INSIGHT NOW! / 2017年8月6日 10時0分

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伊藤 達夫 / THOUGHT&INSIGHT株式会社

ストラテジックインテントにおいて、野心的目標を掲げるのは、未獲得の資産/ケイパビリティを獲得し、成長していくためである。これを更に推し進めて、外部の資産を外部にあったまま活用することをアカデミックに説明したものが、ダイナミックケイパビリティである。補完的に外部環境を見て、補完性を最大化することによって成長とイノベーションを自社にもたらすものである。最近は、更に外部の遊休資産を活用するための野心的目標としてMTPがある。MTPの活用に際しては、ストラテジックインテントからの系譜を参照することで、ビジネスモデル、エコ・システム形成、飛躍的成長がよりスムーズになると考えられる。

こんにちは。伊藤です。多少、マシなペースでの更新のはずです。はずです。大丈夫ですよね。私の文章を楽しみに待ってらっしゃる変わった人がそれなりにいらっしゃるそうなので、頑張って書いております。

非実在読者ではないはずです。ええ、リアルに存在するみたいです。私のファンがいるらしい・・・。うーん。今一つ実感がわきません。

今日の写真はいつも通りぱくたそからですが、モデルは川村友歌さんです。りんご飴を舐めている写真ですね。ええ、ちょっとエロいです。ぱくたそより自己紹介文です。

初めまして!河村友歌(かわむらゆか)です!現役大学生でフリーモデルをやってます(^^)♪いつまでも初心を忘れず、新しい挑戦をたくさんしたいと思ってます♪皆様からのお仕事、お待ちしております(^O^☆
お問い合わせはxmasyk0519@gmail.com

「初心を忘れず」っていい言葉ですね。私はとうに忘れました。ええ、もうお腹の中まで真っ黒です。はい。「新しい挑戦?」そんなことはとうに忘れちまいましたよ。

って、銀魂の見過ぎですかね・・・。銀魂、実写版見ました。再現レベルが高くて面白かったですよ。ええ、まさしく銀魂でした。カネを返して欲しいと思ったテラ・フォーマーズや進撃の巨人の実写版とは一味違いましたね。

さて、気を取り直して今日のテーマを解説していきましょう。今日は「新しい挑戦」みたいな野心的なお話です。

今日も懲りずにケイパビリティ派です。ポジショニングとか戦略的な全体の整合性よりもできることが大事だという考え方ですね。ストラテジックインテントというのは、戦略的な意図と言いますか、野心的な目標のことです。

バブル期の日本企業の研究から、コマツが掲げていた「キャタピラーを包囲せよ!」とか、キヤノンが掲げていた「打倒!ゼロックス」とか、そういうやつですね。

これは戦略的には新たなケイパビリティを獲得する必然性を持つために必要な野心的な目標ということです。野心的な目標を掲げれば、できることを増やさざるをえませんよね。

これを突き詰めると、学習優位とか、タイムベース競争とか、そういう話になっていきます。いわゆるケイパビリティ戦略というやつですね。

マッキンゼーが好きな話としては、学習優位でしょうか。RBVまで戻るとウォーフォータレントとか。ボスコンが好きな話としては、ケイパビリティ戦略とかタイムベース競争でしょう。

ただ、自社の中でできることを増やし続けるのはさすがに無理がありますよね。

こういう時に、大企業の経営企画が考えそうなこととしては、「ケイパビリティを外部から調達すればいい」ということでしょう。そう、ベンチャーなどを買えばいいのです。買わなくても資本提携とか業務提携して、あれもして、これもして、ケイパビリティごと頂いてしまえばいいのです。

えげつないことをするかしないかは別にして、外部環境を補完的に見れば、自社とWin-Winな関係にあるケイパビリティを保有する企業もあることでしょう。というか、補完的に見ようと思えば、どんな会社も補完的に見えてくる面がある。

外部を代替的に見るだけでなく、補完的に見る。そうすると、未獲得のケイパビリティを活用することもできるかもしれない。

それがダイナミックケイパビリティ的な考え方ですよね。

最近では、自社で閉じたビジネスモデルを構築するというより、いろいろな企業と生態系を形成するような、いわゆるビジネス・エコ・システムの形成が流行しています。

もしも、企業が内側に閉じているというか、内向き発想であれば、なかなか、エコ・システムを外部との協業で形成しようとはなりませんよね。

野心的な目標、ストラテジックインテントは、ケイパビリティ獲得競争を生み出し、当初は内側の人材にいかにケイパビリティ獲得をさせるか、学習がポイントだと言う話だったわけですが、そこから、外部のケイパビリティ/資産でも活用すればいいじゃないか!という話になり、ダイナミックケイパビリティへと至るわけです。

そこには、当然、協業、提携、買収など、所有権がどうなるかの問題も存在はしています。代替性から完全に自由にはならないからですよね。ええ、ダイナミックケイパビリティと言いつつ、資本的に所有権がどうなるという論点が出てくるのは、代替性が存在しているからです。

ただ、エコ・システム/ビジネスモデルを唯一性をもって構築してしまえば、そのシステムの中に外部資産/ケイパビリティを取り込んでしまえば、モデルで縛るだけでなく、価値観で縛ることが可能なら、それでいいじゃん!という考え方も存在しています。

最近、流行り始めたMTPですね。ただまあ、ビジネスとしては、先進国の遊休資産を活用するモデルですのでね。そもそも他人資産を当てにしているモデルなわけです。ただ、自社がマーケティング上クリティカルになることで交渉力を発揮するモデルですので、代替性から自由になるレベルのポジション作りってどれぐらい圧倒的なレベルなんだろう?と思うとけっこう大変ですけどね。

いわゆる「air-bnb」とか「groupon」とか、ああいうやつです。一時期、すごく興味がありましたが、どういうモデルか分かってしまえばつまらんものですよね・・・。

ストラテジックインテントから、ダイナミックケイパビリティ、MTPへと至る流れがアバウトですけど見えましたでしょうか?

MTPをゼロから解説するのはさすがに徒労なので、興味があれば、シンギュラリティ大学の研修でも受けてくださいね。一応、知っておいて損はないとは思います。示唆はあります。ただ、全ての企業が飛躍型企業になるか?と言えば、全くそうではないと思っていますけどね。

それでは今日はこのあたりで。次回をお楽しみに。 ファンレターはまで、質問で送ってくださいね。ディスりコメントと下ネタは全てスルーします。


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