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内定ブルーな人の取るべき行動 「もし」「たら」「れば」は選択肢ではない/増沢 隆太

INSIGHT NOW! / 2017年10月4日 8時30分

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増沢 隆太 / 株式会社RMロンドンパートナーズ

・内定ブルーのワケ
逆に考えましょう。「やる気満々」「希望に燃えて」いる人はどのくらいいるのでしょうか?そもそも不満を全く持たない人などいるのでしょうか?どれだけ好きで、気に入った会社であっても、100%満足ということはありません。

結局満足感の実体は不満感より満足感が大きければおおむね納得でき、不満は顕在化しにくく、その逆に不満感が満足感を上回ると陰鬱な気持ちに支配されるという、相対的なバランス関係にあります。

内定ブルーになる最大の理由は、その選んだ選択肢(=内定先)が100%満足ではないからで、その内定先以外の選択肢に後ろ髪を引かれているからです。第一志望先企業にあこがれ続け、そこに入ることこそ自分のキャリアだと信じていた先に行けなかった無念さは、そうそう簡単に消えるものではないでしょう。


・「もし」「たら」「れば」は選択肢ではない
ただ、その夢だった選択肢は残念ながら「夢」に終わったという現実があります。いやいやまだ二次募集三次募集がある、欠員募集が出るかも知れないのかも知れません。しかしそれら、「もし」「たら」「れば」は選択肢ではありません。

現実は内定に至らなかったことのみ。それ以上でもそれ以下でもありません。現実ではない選択肢にこだわって、内定式をサボったり、今から内定を辞退するような人もいますが、現実の選択肢がないにもかかわらず、現実の選択肢を破壊してしまうことくらい愚かな選択はありません。

そのような無謀さは、一途なのではなく、社会人として最も必要な生産性の視点を持たない、会社という組織への不適格性だといえます。この時期に他の選択肢もないのに内定先を蹴るようなセンスでは、恐らくこの先会社員としてキャリアを積むことは難しいでしょう。


・次のチャンス
それでも夢を捨てきれない人がいるのもわかります。そんな人には次のチャンスを真剣に狙ってはどうでしょう。内定辞退が愚かなのは、社会人としてのキャリアを破壊しかねないリスキーな選択だからです。社会人としてのキャリアを損なわずに次の機会を狙うのであれば、夢に一途でも、憧れでも何でも、正に自由です。

転職したらどうでしょうか。

無理な話ですか?しかしもう内定式を終えた今のタイミングでどれだけ頑張ったところで念願の会社に入れる可能性は、恐らく転職で入社できる可能性より圧倒的に低いでしょう。

それよりも決まった先で仕事をがんばり、実績を積んで再チャレンジの機会をじっと待てば、少なくとも人生をしくじるようなリスクしかない無職や、就職浪人などするよりずっと実現の可能性は高いと言えます。

ちなみに就職浪人・留年という選択肢ですが、今年度うまく行かなかった理由や事情などを、当然のことながら完璧に納得できるよう説明できる、きわめて高度なコミュニケーション能力というより、そのはるか上を行くネゴシエーション能力がなければなりません。

もはや絶対にこれ以上の留年も浪人もできないとんでもないプレッシャー下で、そんな芸当ができるのでしょうか。確実にそれができる人以外、やはり現実的選択肢ではないといえるでしょう。


・社会人の誰もが経験
「あの時こうしておけば」という後悔がない社会人などいるのでしょうか?身近な大人に、できれば会社員の方に誰でも良いので聞いてみて下さい。「あの時こうしていたら人生違っていた」というような選択(選択ミス?)はあるかどうか、聞いてみるのです。

芸能人やスポーツ選手、芸術家等の自由業に就いた人ではなく、会社員をしている人なら特に、かなりの確率で「もし」「たら」「れば」はあるだろうと思います。

今、人生を覆すほどの進路選択かも知れません。

ただそれは社会や会社組織への理解不足も大きく作用しています。実際に夢の夢のようにあこがれた第一志望先の、超人気有名企業に入社して、1年経たずに「こんなはずじゃなかった」という思いで早期退職してしまった学生を何人も見ています。


・お父さんの出番
せっかく偏差値的にトップの大学を優秀な成績で卒業し、人気ランキングトップクラスの超人気企業に入社できたのに、です。辞めるまでに至らずとも、「こんなはずじゃ・・・」といの思いは、会社員で経験しない人はいない感情です。

今一途に燃え盛っている思いも、仕事を本格的に始めれば、恐らく1年どころか半年でそうとう変化することと思います。ぜひ思いが捨てられない人は、絶対に社会人経験のない同級生などではなく、最低5年以上、できれば10年以上の社会人経験のある人と話すべきです。

お父さんとサラリーマン生活について話したことはありますか?もし身近に適切な人がおらず、お父さんがベテラン会社員であったら、この話を聞くには格好の対象だと思います。ぜひ試してみて下さい。

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