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初心者でもチャレンジしやすい!? 話題の「ミニ株」って何? /LEADERS online

INSIGHT NOW! / 2017年10月13日 7時50分


        初心者でもチャレンジしやすい!? 話題の「ミニ株」って何? /LEADERS online

LEADERS online / 南青山リーダーズ株式会社

資金が少なくても大丈夫! 初心者でも株のだいご味を楽しめる「ミニ株」

21世紀を迎えた頃を境に、クラウドファンディング、ソーシャルレンディングなど、ネットを活用した新スタイルの金融商品・資産運用術、サービスがまたたく間に社会に浸透してきました。

同時に「無理なく」「少しずつ」「コツコツ」といったキーワードがぴったりの金融商品も数多く登場しています。そうした中「積立投信」「るいとう」と並んで話題になっているのが「ミニ株」です。
「少額から始められる」「リスクが少ない」「初心者でも投資にチャレンジしやすい」といった気安さから、若い世代や投資初心者の注目を集める「ミニ株」ですが、当然ながら、予備知識もなく闇雲に初心者が始めても安心……というわけではありません。そこで今回はメリット・デメリットを含め、「ミニ株」の売買時期のルールや手数料など、あらかじめおさえておきたいポイントをご説明しましょう。

単元株の10分の1から買える「ミニ株」とは?

最近は単元株そのものが引き下げられるなど、小額で手軽に購入できる銘柄もあったりしますが、少し前までは小額の投資というと、投資家から資金を集めて専門家が運用する株式投資信託を活用するしか手はありませんでした。
プロに任せるという点では初心者向きといえなくもありませんが、好きな銘柄に直接、投資をしたいという希望はかないませんでした。そこで、市場のニーズに応えるかたちで、単元株の10分の1の株数から投資ができる「ミニ株」が登場したのは1995年。今から22年の前のことになります。歴史が浅いことがわかりますね。そして「ミニ株」の登場よって、例えば単元株が100株の銘柄の場合、その10分の1、10株から投資が可能になったのです。

単元未満株が買えるのは、どういう理屈?

ではなぜ、単元未満株の取り引きができるのかというと、証券会社が保有している株式を売買しているから。証券会社ではひとつの銘柄の株の注文数をまとめて、売買していますが、株式分割などによって単元株未満の端数も生じます。それを取り引きするところから「ミニ株」が生まれました。
そのため、株式の名義は単元株に満たない間は投資家個人のものではありません。従って、ミニ株で株を購入したからといって、その企業に対して株主としての権利もありません。
ただ、配当については、保有する株式の数に応じて分配。分割が行われる場合も、やはり保有する株式の数によって、新しく発行される株式をもらうことができます。

「ミニ株」の配当は、保有する株式の数に応じて分配される

ミニ株の最大のメリットは「手軽さ」にあり!

ミニ株の特長は、その名称の通り、大きな資金がなくても手軽に始められるという点です。
また、リスクも少ない点も魅力でしょう。そもそもの投資額が少額なので、仮に株価が下がったとしても、リスクそのものが少ないのは当然のこと。単元株では買えないような企業の株式を売買できるので、複数の企業へ分散投資してリスクを減らしたいという方にも向いています。
取り引きできる銘柄は各証券会社によって限りはありますが、銘柄がありすぎて迷ってしまいがちな初心者にとっては、この点もメリットといえるでしょう。

リスクが少なく、手軽なのが「ミニ株」のメリット

売買のタイミングが選べない?

一方で、ミニ株の場合は手数料がやや割高な点も特徴です。いくらくらいの額の取り引きをしていきたいのかを事前にイメージしたうえで、事前に各社のサービスを比較、検討する必要があります。
次のポイントは「口座維持手数料」です。ネットの証券会社の多くは無料となっていますが、この点について事前にしっかり調べておく必要があります。
さらに次のポイントは、売買のタイミングを選べない点です。証券会社ごとに違いはありますが、通常、売買を申し込んだ翌日、最初の売買価格によって取り引きされます。指値注文もできないので、株価の変度が激しい銘柄は控えたほうがよいかもしれません。

ドンピシャな「タイミング」を選べないというリスクも……

「積立投信」「るいとう」「ミニ株」、どれから始める?

小額から始められる投資には、「ミニ株」のほかに「積立投信」「るいとう」があります。
ただ、「ミニ株」とほかの商品が決定的に違うのは、「ミニ株」は自分で売買を決める必要があるということ。一度決めてしまえば、ある意味、ほったらかしにしておいても自動的に買い増してくれるわけではありません。
その点、「ミニ株」のほうが面白味はあるといえるでしょう。半面、手数料もばかにならないし、下手をすると塩漬け状態になってしまう可能性もあります。最終的には「好き好き」ですが、大きな利益を求めるというよりは、リスクを少なくチャレンジしたいという方向けの金融商品が「ミニ株」といえるでしょう。

自分の力?で資産を増やせる楽しみも

金融商品に対する考え方が様変わりしつつある?

── 今日では、小額から売買ができるサービスとして「“プチ”株」「“S”株」「“ワン”株」「“まめ”株」などもありますが、各社が独自に行っている単元未満株の取引サービスなので、手数料や取引時間も各証券会社によって異なります。
ともあれ、「金融商品や投資は一部の富裕層や専門分野の人々のもの……」「投資はリスクが大きいし、かといって銀行に預けていても安心できない」といった理由から、日本には巨額の「たんす預金」があるといわれています。しかしながら昨今では金融・投資に対する考え方が様変わしつつあり、少額投資をする若い世代も増えているようです。

何より、「やったことがないけれど、数万円から始められるのであれば、自分も投資に挑戦したい」という方にとって、いろいろなサービスを見比べてみるところから始めるのも楽しみのひとつになるはず。いわば、宝くじを買うような感覚で小額から投資できるのも魅力ですし、銀行法改正に伴ってさまざまなチャンネルで売買できるようにもなっていますので、宝くじやロトなどに大枚をはたきながらも連敗中の方は、「ミニ株」などの金融商品に目を向けてみるのもよいかもしれませんね。

≪記事作成ライター:林 明≫
翻訳通訳会社などでの勤務を経て、現在は専門誌の出版社で編集記者として取材、執筆に従事。海外留学時に、日々の暮らしの中で物価が急激に上昇していくのを目の当たりにし、「生活とお金」に興味を持つ。

【記事元】
日本クラウド証券株式会社 https://crowdbank.jp
日本クラウド証券メディア マネセツ https://manesetsu.jp

【転載元】
リーダーズオンライン(専門家による経営者のための情報サイト)
https://leaders-online.jp/

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