1万円から投資可能! 加熱する“不動産クラウドファンディング”!/LEADERS online
INSIGHT NOW! / 2017年12月6日 7時30分
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LEADERS online / 南青山リーダーズ株式会社
不動産クラウドファンディングって何?
クラウドファンディングについては、これまでも何度か解説してきた。
インターネットを通して不特定多数の個人から資金を募り、さまざまな事業、プロジェクトを完成させるシステムだ。利益を求めない寄付型から、完全に利回りを目的にした投資型までいくつかの種類がある。
その投資型でいま大きなブームになっているのが、不動産クラウドファンディングだ。
前述したように、オリンピックを控えて不動産の価格は上昇を続けており、そこになんらかの形で投資をして利益を得たいという一般投資家の熱い視線が注がれている。
不動産クラウドファンディングのしくみ(図参照)は、他のクラウドファンディングと基本的には変わらない。
投資会社がインターネット上に募集をかけた物件に個人投資家が興味をもてば、その仲介業者に投資の申し込みをする。なんといっても大きなメリットは、少額から不動産投資が可能である点。最低出資金額は投資会社によって異なるが、10万円前後0が多く、会社によっては1万円というケースもある。少し大げさに言えば、1万円で不動産のオーナー気分を味わえるともいえる。
そして、肝心の利回りだが、各社が発表している数字を見ると、おおよそ4%~8%くらい。多いところでは10%と謳っているところもある。なにしろ銀行金利が1%を切っている時代。少しでも運用して増やしたいと思う個人の投資家にとっては、期待が持てる投資案件といえる。
業績を伸ばす不動産クラウドファンディングの事業者
では、不動産クラウドファンディングを積極的に展開している事業者を紹介しよう(図も参照)。
もともと不動産事業を行っていた会社、あるいはもとはクラウドファンディングを主な事業として展開していた会社などが入り乱れて参入している。まさに注目の投資事業なのだ。
【ラッキーバンク】
不動産クラウドファンディングの草分け的事業者のひとつで、すでに3年近い実績を誇る。成立ローンの実績が100億円を超えており、最近では募集をかけるとすぐに満額成立することも多く、個人投資家には人気の事業者だ。
【アメリカンファンディング】
ユニークな米国の不動産に特化したクラウドファンディングで、すべての物件に米国の不動産担保がついており、外国の不動産投資に興味のある人には最適。最小投資額は2万円0で手軽にチャレンジできる。また、海外投資という面から為替リスクが気になるが、事業者が為替ヘッジを行っているので投資家にそのリスクはない。
【オーナーズブック】
運営の主体は不動産会社のロードスターキャピタル。いわば不動産のプロが運営するクラウドファンディングなので物件の信用性は高い。「1万円からの投資」も売り文句のひとつで、一般のサラリーマンでもチャレンジできる。東京を中心とした大都市圏の物件が多いのも魅力。
【タテルファンディング】
東証一部上場のインベスターズクラウドが運営する不動産クラウドファンディング。一般投資家を優先出資者と位置づけ、利回りが30%下落するまでは事業者が負担するシステムをとっている。そのため出資者のリスクはかなり軽減される。また、タテルファンディングでは途中解約や第三者への譲渡も可能。
【クラウドリアルティ】
不動産クラウドファンディングでも、他の事業者とはひと味違った斬新な物件、プロジェクトなどを投資家に提示しているユニークな事業者。たとえば国内では「京町屋再生プロジェクト」や「渋谷区上原シェア保育園」、また海外では「エストニア不動産担保ローン」など、アイデアを駆使した投資物件で異彩を放っている。
不動産クラウドファンディングのリスク
過熱する不動産クラウドファンディングだが、“いいことづくめ”というわけでもなく、もちろんリスクはある。まず当然のことだが元本は保証されておらず、また利回りの保証もない。これが銀行預金などとは決定的に違う点だ。なので、生活資金をこの投資にまわすのはお勧めできない。
加えて、不動産クラウドファンディングの場合、運用期間中のキャンセルができないケースが多い。そのため、資金の流動性はあまりよいとはいえない。また、運用はプロの事業者まかせになるので、自分の判断で大きく投資したいという人にはあまり向いていないといえる。
さらには、人気の物件はすぐに出資募集が終わってしまうので、本気で投資するなら各事業者の動向などをしっかり見定める必要がある。
いずれにせよ、いま勢いのある不動産クラウドファンディングなので、投資対象として検討してみる価値はありそうだ。
≪記事作成ライター:小松一彦≫
東京在住。長年出版社で雑誌、書籍の編集・原稿執筆を手掛け、この春退職。今後はフリーとして、さまざまなジャンルの出版プロでユースを手掛ける予定。
【記事元】
日本クラウド証券株式会社 https://crowdbank.jp
日本クラウド証券メディア マネセツ https://manesetsu.jp
【転載元】
リーダーズオンライン(専門家による経営者のための情報サイト)
https://leaders-online.jp/
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