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デジタルイノベーションとコスト削減/野町 直弘

INSIGHT NOW! / 2018年3月7日 10時0分

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野町 直弘 / 株式会社クニエ

デジタルイノベーションは購買業務にも大きな影響を与え始めています。
RPA(ロボティックス・プロセス・オートメーション)、AI、IoT、P2P、クラウド、ブロックチェーンなどのキーワードを聞かない日は殆どないという感じです。

デジタルイノベーションというと難しそうな感じがします。
特に調達購買の人達は事務屋の交渉人が多いというイメージですから、RPAを使って業務を効率化しましょう、とかAIを使ってコスト査定をしましょう、とか、たいへんハードルが高い感じです。

しかしデジタルイノベーションは大きなコスト削減につながる手法の一つであることは間違いありません。こういうキーワードを聞いた時に自分とは関係ないと言って、関心を持たないのではなく、常にアンテナを高くして、あらゆる技術イノベーションをどのような活用できるか、という視点を持つことが重要です。

そのためにはより身近な視点でデジタルイノベーションを活用したサプライヤのサービスを如何に活用する(購入する)か、という捉え方をすることがまずは入口になります。

一見デジタルイノベーションとは遠い世界であるようで実はビジネスの裏の仕組みは最新技術である、というようなサービスを持つサプライヤーは少なくありません。
例えば世界でかなり成長しているUber。これは米国のUberTechnologiesが運営するサービスであり、特徴としては、一般的なタクシーの配車に加え、一般人が自分の空き時間と自家用車を使って他人を運ぶ仕組みを構築している点です。また顧客が運転手を評価すると同時に、運転手も顧客を評価する「相互評価」を実施しているのもユニークな点でしょう。

一見は単なる車の手配サービスであるUberは人工知能(AI)テクノロジーをかなり活用しており、例えばUberPoolという相乗りサービスでは最適配車をAIで実現しています。

Uberと共に名前が良く出てくるのはAirbnbです。Airbnbは民泊と呼ばれ、部屋を提供するホストと、部屋を借りるゲストをマッチングするだけのようです。しかしAirbnbはビッグデータ解析から数百ものパラメーターから緻密な需給予測をできるシステムを持っておりホストに有益な情報を提供しています。

このように表から見るとビジネスモデルの優位性だけが目立っている企業が実はバリバリのデジタルイノベーション企業だということが少なくありません。

日本企業でも同様のベンチャーが出てきています。例えば最近テレビコマーシャルで有名になってきたラクスルという印刷会社ですが、ここは低コストでかつ早く印刷ができるという特徴を持っています。しかしラクスルは単にWebでサービスを提供するだけでなく、印刷会社の輪転機の稼働状況を常に把握しており、空きを利用して印刷をすることで安価で早い印刷を実現するシェアリングエコノミー型サービスを提供しているのです。
また同様のコンセプトでシェアリングエコノミー型の運送・配送サービス「ハコベル」も立ち上げています。IoTはシェアリングエコノミーを進化させ社会全体での最適な資産配置の実現につながるでしょう。

他にもP2Pの技術的な進化に伴いダイレクトモデル型サービスも一気に実用化され始めています。クラウドソーシングやクラウドファンディングはその代表的なものですが、特に人材系サービスは近い将来、その殆どはダイレクトモデルになっていくと考えられます。

このように捉えると難しそうなデジタルイノベーションは実は既に身の回りに起こりつつあること、またそういったテクノロジーを活用したサプライヤのサービスを活用する(購買する)ことがイノベーション活用の近道であることが理解できるでしょう。

当初はB2CやC2C中心なのでB2Bでのこのような企業のサービス活用は難しいかもしれませんが我々がアンテナをより高くしておくことは無駄にはなりません。

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