産総研、付着を防止する表面処理技術を開発

インターネットコム / 2014年12月19日 12時30分

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産総研、付着を防止する表面処理技術を開発

産業技術総合研究所(産総研)サステナブルマテリアル研究部門 高耐久性材料研究グループ 穂積篤研究グループ長、浦田千尋研究員は、各種粘性液体や氷の付着を大幅に抑制できる表面処理技術を開発した。

今回開発した撥液処理技術では、樹脂やゲルにみられる離しょうやブルーミングという現象を利用している。撥液成分を含むゲルを固体表面に形成すると、ゲルからの離しょうによって、撥液性分が表面ににじみ出して薄い層を形成し、優れた撥液性能を示す。表面に形成された撥液層と親和性のない液体は、粘性液体であっても表面に付着できずに滑落していく。この処理技術は特殊な装置や反応条件を必要とせず、塗液を塗布するだけで成型できる。また、処理後の表面は透明であり、大面積化(A4サイズ)もできるそうだ。

今回開発した表面処理技術により、 さまざまな粘性液体の付着を抑制したり、氷の付着力を低減できるため、包装容器、金型、船底、取水口、建材など、粘性液体や氷が付着しやすい固体表面への使用が期待できる。

現在、撥液処理の多くは、有機フッ素化合物による処理や表面の微細加工に依存している。しかし、有機フッ素化合物は製造コストや廃棄コストが高く、微細加工は特殊な装置や長い加工時間を必要とする。このため、有機フッ素化合物や微細加工に依存しない安価な撥液処理技術が求められていた。

この技術の一部は、12月12日に大阪科学技術センター(大阪府大阪市)で開催された第3回ネイチャー・インダストリー・アワードで発表された。また、2015年1月28日から30日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される第14回国際ナノテクノロジー総合展・技術会議(nano tech 2015)の産総研ブースでも発表される予定。

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