1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. カルチャー

同じものは存在しない、自分だけの1冊。インドの職人たちの手しごとが紡いだ「無印良品」の絵本が気になります

isuta / 2022年1月5日 19時0分

商品と本が気持ちよくつながりあう売場「MUJI BOOKS」を展開する「無印良品」。豊かなくらしのヒントを発見できるよう、さまざまな「本のあるくらし」を提案しています。


そんな無印良品を運営する「良品計画」と、インドの小さな出版社「TARA BOOKS(タラブックス)」による、ハンドメイド絵本『みなそこ』が誕生。


MUJI BOOKS展開店舗とネットストアにて販売されています。


インドの小さな出版社と作った絵本『みなそこ』




絵本『みなそこ』(税込3850円)は、インド・チェンナイにある出版社「TARA BOOKS」の全面協力のもと完成した、ハンドメイドの絵本です。



1994年に設立されたTARA BOOKSは、インドに古くから伝わる土着の芸術を取り上げ、民俗画家たちの作品を初めて本にした、パイオニア的存在。内容づくりから印刷、製本まですべて自分たちでおこなっているといいます。





 


 

 



 




この投稿をInstagramで見る


 



 

 

 



 

 



 

 

 




 

 


Tara Books(@tara_books)がシェアした投稿






お互いの顔が見える範囲の少人数で、自分たちが本当に納得できる仕事だけを丁寧に。それを徹底することで、デジタルが横行するこの時代にも、紙の本の可能性を世界へと示しているそうです。


そんな地道な取り組みと彼らにしか作れない美しい本に、良品生活が深く感動し、今回の絵本づくりが実現したんだとか。


インドから日本へ、境を超えて共存する姿




『みなそこ』の原書となったのは、2020年にインドで刊行された『The Deep』。


物語は、著者であるワイエダ兄弟の故郷であり、少数先住民族ワルリ族が暮らす“ガンジャード村”から始まります。そして高層ビルがそびえ立つムンバイを経由し、舞台は海の彼方の日本へ。


最後のページには、日本の粟島の海の生きものとガンジャードの川の生きものが描かれています。


“海水”と“淡水”の境を超えて共存する姿から、国や言語を超えて共鳴しあい、自然と生きる健やかな豊かさを感じられるはずですよ。


紙の良さが存分に詰まった1冊




TARA BOOKSが手がけた、本の素材や装丁も見逃せません。


再生コットンの紙を漉(す)いて染め、シルクスクリーンで印刷。仕上げにのりは一切使われていません。本をつくるすべてのプロセスが、インドの小さな工房で働く、職人さんたちの手しごとです。





水面のような表紙のマーブル柄も、1冊としておなじ模様はないのだとか。1点毎にエディションナンバーが入っているため、それぞれ世界で1冊だけの本なんです。


すっかり電子書籍が普及しつつある今だからこそ、“紙”の良さが存分に感じられそうですね。


読むとなんだかやさしくなれそう

本書の最後には、著者であるワイエダ兄弟から読者へ、こんなメッセージがおさめられています。


「川のいのち 海のいのち まだ見ぬいのち みんな みなそこで つながっている」。


遠いインドの地で丁寧に作られた絵本に触れることで、異国の地やそこで暮らす人に、想いを馳せてみてはいかがでしょう。


「みなそこ」購入ページ

https://muji.com/store/cmdty


MUJI BOOKS展開店舗

https://muji.com/shop/service/S028

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください