【9/4〜9/10の運勢】9月2週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!
isuta / 2023年9月3日 22時5分
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今週のおひつじ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
ひそやかなる愉しみ
今週のおひつじ座は、社会的に培われた無駄な緊張をほどいていこうとするような星回り。
『萩に雨こんな日もなければ困る』(中原道夫)という句のごとし。広告会社のデザイナーでもあった作者は、なにかと多忙な毎日を送っていたことと思いますが、だからこそ不意に世間の騒がしさから離れ、自身の身におとずれた閑居ぶりに新鮮さを感じ取ったのかも知れません。
「こんな日もなければ困る」という句またがりの長めの独白も、休日にどっと押し寄せた疲労感や倦怠感からではなく、そうした驚きによって思わず口をついて出たものなのではないでしょうか。
あなたもまた、そんな“閑さ”を自身の日常に打ち込んでみるといいでしょう。
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今週のおうし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
容赦なき残酷な追求
今週のおうし座は、何を愛し、何を食うか、という問題をつき合わせてみずからに問うていくような星回り。
何を食べ、何を食べないかという選択は、現代では宗教的なタブーを持ち出すまでもなく本人の生き方や思想を示すものとなっており、アイデンティティの問題に直結しています。
肉食や動物性食品をめぐる忌避意識は、単なる感情的なものというより、他の幾つかの面もあいまって、今後の人類の行く末を考える上で無視できないものになってきているように思います。
あなたもまた、いつも以上に肉食の続行や代替について意識的になってみてはいかがでしょうか。
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今週のふたご座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
悲しみは果てしなく
今週のふたご座は、いつも傍らにあり続ける感情がどんなものなのか再確認していくような星回り。
『十万年のちを思へばただ月光』(正木ゆう子)という句のごとし。
怒りの感情は鋭く短く発露していく傾向があるのに対し、悲しみはいったんはうすまったり消えてしまったように見えたとしても、時が経っても不意に湧いてきたり、いつもどこか背中合わせに身近にあり続けるものなのではないでしょうか。
あなたもまた、そんな無意識のうちに長続きしてしまっている感情に、改めて矛先を与えていくことがテーマとなっていきそうです。
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今週のかに座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
ありふれた化学変化
今週のかに座は、単なる偶然と片付けてきたことのなかに無視することのできない必然を見出していくような星回り。
人間は予想外に同じことを繰り返すものであって、例えば、アルコール中毒の夫にさんざん苦労した妻が再婚したら、相手がまたアルコール中毒になったりなんてことは、そこまで珍しい話ではありません。
ただの偶然が重なっただけだと思っている事の中には、磁石で吸いつけるかのように、本人に意識されないところである種の親和力をもって一定の現実を引き寄せているということは、よくあるのではないでしょうか。
あなたもまた、住む場所であれ、職であれ、友人や配偶者の選択であれ、ここのところ自分が無意識のうちに繰り返していたパターンについて、改めて振り返っていくことがテーマとなっていきそうです。
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今週のしし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
余計なことは考えず
今週のしし座は、日本人の過去の経験と無限の知恵を信じていこうとするような星回り。
『江戸の空東京の空秋刀魚買ふ』(摂津幸彦)という句のごとし。
日本人が二千年近く食べ続けてきた米には劣れども、秋刀魚もまた数百年にわたって食べ続けられてきた国民食であった。都市化が進み、自然の少なくなった現代でも、庶民の四季の食の楽しみ方はそこまで変わらないもの。
あなたもまた、機能性や合理性ということはいったん脇に置いて、日本人が大自然の一部として生きてきたという長い長い営みの中にみずからを投げ入れてみるといいでしょう。
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今週のおとめ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
バグを突く
今週のおとめ座は、この世界にゲーム的なバグがあることを前提に生きていこうとするような星回り。
もともとネット怪談の一つとして知名度を得た、『きさらぎ駅』(2004年)は、この世界のどこにも位置づけられず、どういう空間かも不明な“異世界”にどういう訳かたどり着いてしまったという投稿者の体験談(という体裁)でした。
興味深いのは、ここでは異世界に行く方法が象徴的でも実用的でもなければ、複雑な手順や、偶然では決して起き得ないような特殊条件を踏んでいる訳でもない、という点です。これはどこか、ゲームの“壁抜け”を連想させます。
あなたもまた、この世界の定常性への不安や倦怠を何らかの形で具現化していくことがテーマとなっていきそうです。
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今週のてんびん座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
放心と哲学
今週のてんびん座は、巨大な休符をみずからに付していくような星回り。
『天覆ふ鰯雲あり放心す』(山口誓子)という句のごとし。
「放心す」という下五には、地上のなまなましい人間であることをやめて、自身も「鰯雲」の一部とならんとする、作者の鮮明にして大胆な存在の捉え方の妙がよく表現されているように思います。
あなたもまた、そんな風にみずからの精神に垂直的な地平を加えていくような時間を、大切にしていくべし。
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今週のさそり座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
あるべき交替劇
今週のさそり座は、精神を麻痺させる平和よりも、ある種の戦争状態を望んでいこうとするような星回り。
西洋の知的想像世界では、長いあいだペシミズムとニヒリズムは仏教と結びつけられてきましたが、そうした潮流の中にあって、ニーチェは明らかに“反仏教”の立場に立っていました。
彼の代表作である『悲劇の誕生』の執筆を通して、ニーチェの内部には次のような見取り図がしだいにはっきりと明確に浮かんでいったのではないでしょうか。一方には、仏教、平和、静寂主義、虚無を。他方には、悲劇、運命、闘争主義、存在を……。
あなたもまた、今後も生き続けて在るための原動力を見定めていくことがテーマとなっていきそうです。
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今週のいて座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
不快ゆえにオススメです
今週のいて座は、みんなが目を向けないヒトやコトにこそ、むしろ目を向けていこうとするような星回り。
『太陽はいつもまんまる秋暑し』(三橋敏雄)という句のごとし。うだるような暑さが伝わってくる掲句は、そうして季節がとうに変わっても「夏だ!」と主張しつづけているかのような、太陽の存在感がよく捉えられています。
人間に置き換えてみると、「太陽」は少々“うざったい”存在ではありますし、「なんだか面倒だ」と遠ざけられることの方が多いかも知れません。しかし、面倒で、うざったくて、やり過ぎな「太陽」のような人も、本当にいなくなってしまっては困るのです。
あなたもまた、そんな世間から疎まれがちであるにも関わらず、必要不可欠な存在や在り方を、改めて再評価していくような機運が高まっていきやすいでしょう。
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今週のやぎ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
ギブ&テイクを超えていけ
今週のやぎ座は、友達自身を愛しているのか、それとも彼らからの見返りを愛していたのか、自問自答していくような星回り。
思想家のシモーヌ・ヴェイユは、私たちに他者を想像することを強いる力、そして想像上の世界での均衡が保たれ、ギブ&テイクの成立を要請するような力のことを「重力」と呼びました。
私たちが物理法則から逃れられないように、重力もまた私たちに強制的に作用し、その力に飲み込まれることで人間関係は息苦しく、風通しの悪いものになっていく。
あなたもまた、身の周りに地獄を生みださないためにも、寂しさを紛らわしたいといった友達への見返りへの期待や願望を、いったんリセットしてみるといいでしょう。
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今週のみずがめ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
だんだん調子を合ってくる
今週のみずがめ座は、ひとつの営みを通して意識を研ぎ澄ませていくような星回り。
『水音と虫の音と我が心音と』(西村和子)という句のごとし。
水の「音(おと)」、虫の「音(ね)」、心「音(おん)」と読みを分けているのも、それらがけっして作者の中で一緒くたになってノイズのようになってしまっているのではないことの表現であり、繰り返し掲句を音読していると、まるで句全体が作者の祈りの声のように感じられてくるはず。
あなたもまた、雑音が聞こえなくなるまで、丁寧に自身の内部を調整していくことがテーマとなっていきそうです。
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今週のうお座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
遠い記憶にさそわれて
今週のうお座は、人間のいなくなかった世界をとぼとぼと彷徨っていくような星回り。
歌川広重の『名所江戸百景』には、人間が誰もいない室内を描いた絵がいくつかあるのですが、例えば、品川の岡場所(色町)を舞台にした「月の岬」という絵があります。
じっとこの絵を見つめていると、宴席の時空が月によって突如切り裂かれ、そこにいた人びとはみんな海の彼方の別世界へと飛ばされていったようにも見えてくる。そして、誰もいない部屋の景色というのは確かに寂しいけれど、一方で、空の彼方へとつながっているような、底が抜けたような解放感にも満ちていて、ボーっと眺めているだけで心が癒されてくるような感じがします。
あなたもまた、緊張を解いて心から安堵できるような時間や空間にできるだけ身を置いていくべし。
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