【9/25〜10/1の運勢】9月5週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!
isuta / 2023年9月24日 22時5分
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今週のおひつじ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
ルネッサーンス!
今週のおひつじ座は、おのれの魂を殺してしまうような順応とは縁を切っていこうとするような星回り。
勃興期のアメリカを代表する思想家であったエマソンの「自己信頼」などを見ていると、いまだ多くの日本人はそのあまりのストレートな物言いに面食らうはずですが、例えば彼は次のように述べます。
「いま生きていることだけが役に立ち、かつて生きたことは無用のものだ。落ち着いてしまうと、とたんに能力を失う。能力が生まれるのは、過去から新しい状態へ移る瞬間である。」(『エマソン論文集 上』)
今週のあなたならば、こうしたエマーソンの語りに本能的に反発しがちな多くの日本人とは違って、少なからず共感を覚え、場合によっては大いに糧にしていくことができるはずです。
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今週のおうし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
聖域に浸る
今週のおうし座は、心の奥深くで起きている“反応”に気が付いていくような星回り。
『深吉野や月光に鯉ひるがへり』(上田日差子)という句のごとし。作者は師でもあった俳人の父の急逝後、36歳で自身の結社&俳誌を創刊・主催した人で、掲句はその12年後に発表された句集『和音』に収録された一句。
骨太な写生句ではありますが、一方でこの「鯉」とは、すでに先祖となった父の記憶に浸りつつ、そこから自分なりに意図を受け取り、何ごとかを新たに紡ぎ出さんとしている自分自身の姿でもあったのではないでしょうか。
あなたもまた、自分でも思いがけない「ひるがへり」を経験していくことができるかも知れません。
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今週のふたご座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
神々の遊びにまざる
今週のふたご座は、宇宙に<笑い>を取り戻していくような星回り。
科学と宗教の対立や乖離がますます大きくなっているように感じる現代の状況について、20世紀を代表する哲学者であったホワイトヘッドは、<笑い>のない宗教は本当の宗教とは言えないと力説した上で、こう述べていました。
「儀式のもつ緊張は、それが不自然であるために、とても耐えがたいものになります。だから、ご存知のように、アテナイ人は悲劇のあとにいつもサチュロス(喜劇)をしたんです」(『ホワイトヘッドの対話』)
あなたもまた、自身の直面している状況や人生の「未解決性」にけりをつけるべく、何よりもまずどうしたら<笑い>を取り戻せるかを大切にしていきたいところです。
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今週のかに座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
何ばしとるか?
今週のかに座は、数々の「無名の人生」に思いを馳せていくような星回り。
『背戸畑の芋名月となれりけり』(木下夕爾)という句のごとし。ここに詠まれているのは、人に自慢したくなるような名誉とは無縁の仕事。けれど、風景の一部となってひそかに人びとの暮らしに寄り添い、支えてきたなくてはならない仕事。そして、そういう仕事に黙って勤しんできた人間の尊さでしょう。
こうした仕事観は現代社会では忘れ去られつつありますが、歴史的には仕事に打ち込んでいくうち、次第に我が消えていくことこそが理想とされた時代の方が長かったのではないでしょうか。
あなたもまた、すすんで“芋くさい”人間になっていくべし。
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今週のしし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
で……また戦い始めた。
今週のしし座は、劇的な展開の欠如した人生に、それでもまだ手を尽くしていこうとするような星回り。
初出・初演から50年以上も経った今もなお、さまざまな言論人から繰り返し言及され、無数の解釈が生み出され続けている、サミュエル・ベケットによる不条理時演劇の金字塔『ゴドーを待ちながら』には、ストーリーの起伏はまったくありません。
現代において、「平々凡々たる今日」を生き続けなければいけない私たちはどうすればいいのか。その指針となる描写が第一幕の冒頭に出てきます。
あなたもまた、昨日とまったく同じではないが同じような一日である今日を、まだまだできることがあるんだと、自分に言い聞かせていきたいところです。
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今週のおとめ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
夜に潜む
今週のおとめ座は、分かりやすく目に留まりやすい豊かさを追おうとする現代的文脈から、外れていこうとするような星回り。
『暗がりをともなひ上がる居待月』(後藤夜半)という句のごとし。暗がりや闇の感覚というのは、煌々としたあかりに照らされた街の暮らしに慣れきってしまった現代人が、すっかり失ってしまったものの一つと言えるでしょう。
暗がりの中では五感が鋭くなるだけでなく、昼の人間たちの活動に伴う騒音や生活臭などからも遠ざかるため、かすかな音やにおいを自分でもびっくりするほど感じ取ることができるはず。
あなたもまた、暗がりの中に埋もれた豊かさを再発見していくべし。
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今週のてんびん座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
広げすぎた円を縮める
今週のてんびん座は、なにかと誰か何かに奪われがちな時間との付き合い方を見直していこうとするような星回り。
古代ローマの哲学者セネカが晩年に著した『道徳書簡集―倫理の手紙集―』には、人間の一生をどのように考えるべきか、どう生きるかという主題がそこかしこに顔を出すのですが、そこには「すぐれた人は自分の時間が少しでも他人に奪われることを許さない」といった時間の重要性を示唆する文言が頻出します。
「われわれの全生涯がいくつもの部分から成り立っており、小さな円を真ん中にして次々に大きな円に囲まれています」は、今のてんびん座にふさわしいと思われる一文。
あなたもまた、幾重にも重なる同心円を念頭に、たとえ今日が人生最後の一日だったとしても後悔しないで過ごせたかどうかを、あらためて念じてみるといいかも知れません。
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今週のさそり座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
衆生本来仏なり
今週のさそり座は、みずからの意図を超えたものに触れていこうとするような星回り。
『名月や夜は人住(すま)ぬ峰の茶屋』(与謝蕪村)という句のごとし。「お月様」という感覚は、哲学ではそれを「アプリオリ(先験)」と呼んで、いわば経験以前のもの、それなしにはあらゆる営みが成り立たないものを指している。
その意味で、「名月や」というのは私たちの本性、仏性としての月を見据えた措辞でもあり、本当は作者もここで読者に向けて「あなたの中にも名月が光っているんだよ」とそっと語りかけているのではないでしょうか。
あなたもまた、アタマで考えて自分の思いで世界を動かそうとするのでなく、なんだか分からないけれどそこにあるものを皮膚感覚で捉えていくことが、テーマとなっていきそうです。
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今週のいて座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
足に運ばれるまで歩き続ける
今週のいて座は、創造性を発揮していくにあたって「体に運ばれる必要」を改めて痛感していくような星回り。
インタビューにおいて、村上春樹は長編小説を書いているとき、午前4時には起床し、5~6時間ぶっ通しで仕事をし、午後はランニングをするか水泳をするかして(両方ともすることもある)、雑用を片付け、本を読んで音楽をきき、夜9時には寝るのだと回答しています。
しかも「この日課を毎日、変えることなく繰り返す」のだ、と。いわく、「繰り返すこと自体が重要になってくるんです。一種の催眠状態というか、自分に催眠術をかけて、より深い精神状態にもっていく」。
あなたもまた、自身の生活習慣をもっとも優先すべき課題や関係性に応じて、よりふさわしいものに作り変えていきたいところです。
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今週のやぎ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
ともに歩んでいる自覚
今週のやぎ座は、寄り添い、一体化していける存在のありがたみに心打たれていくような星回り。
『月天心貧しき町を通りけり』(与謝蕪村)という句のごとし。天心には「空の真ん中」という意味もありますが、ここではむしろ、あれやこれやと、心がもやついていない、そんな「まっさらな天の心」という意味で使われている。
それは「名月」という他人行儀な呼称とは、一線を画すものであるわけです。そうした「天の心」が、ここでは貧しい人たちの生き様に重ねられている。
あなたもまた、自分が肩の上に乗せてもらっている人たちの存在に、それとなく意識を向けてみるといいでしょう。
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今週のみずがめ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
普通ではない結びつきを求めて
今週のみずがめ座は、決定的な立場や背景の違いを超えたコミュニケーションの可能性を拓いていこうとするような星回り。
コミュニケーションには、契約書や裁判のやり取りなど話の中身が第一に考えられねばならない類いのものがある。
その一方で、話をしている者同士の背景の共鳴だったり、そこで生起する抒情性こそが問われていくような場合もあるものですが、今週のみずがめ座のコミュニケーション運は、おそらく後者の方へと大いに偏っていきそうです。
あなたもまた、そうした無言のプロセスを味わいつつも、向きあう相手が何であれ、そこに縁や絆が生じていくことのリアリティーを存分に感じてみるといいでしょう。
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今週のうお座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
揺るぎない思い
今週のうお座は、死ぬ前に見るとされる走馬燈を先取り的に体験していこうとするような星回り。
『みずうみや芯の動かぬ良夜かな』(岡田一実)という句のごとし。
掲句はこれまでどこか漠然としていたみずからの「死」ということを生々しく感取していくなかで、自分の本当の気持ちや心のありか(芯)を見定めようとしているのだとも言えるかもしれません。
あなたもまた、動きのダイナミクスよりも動かなさだったり、研ぎ澄まされた静止の方に近づいていくべし。
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