【10/16〜10/22の運勢】10月3週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!
isuta / 2023年10月15日 22時5分
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今週のおひつじ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
移りゆく世にあわせて己をつかう
今週のおひつじ座は、みずからの心に沁みついたしがらみを、天高く解き放っていくような星回り。
『鳥渡る終生ひとにつかはれむ』(安住敦)という句のごとし。この「終生ひとにつかはれむ」という半ば自嘲のこもったつぶやきは、もし「鳥渡る」という秋の情趣あふれる季語と一緒でなければ、ずいぶん暗く沈んでいたように思います。
冬鳥は北からやってきて、夏鳥は南へ去っていく。それは脱することのできない、生き物としての本能であり、と同時に、点景のような日常の一コマ一コマを広く包摂する大いなる世界の移りゆきなのだとも言えます。
あなたもまた、自分自身をつつみこむ環境や配置の流動ぶりを感じ取っていくべし。
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今週のおうし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
ものをつくるには中断や矛盾が必要であるということ
今週のおうし座は、自身の生き方に潜むひとつの決定的な矛盾を、あらためて受け止めていこうとするような星回り。
アウシュヴィッツ強制収容所の抑留体験に関する著作で知られる作家プリーモ・レーヴィは、最晩年期の「私の家」というエッセイの冒頭で、彼が暮らしたアパートメントについて書かれています。
彼にとって生家は「古い馴染みの友人」のようなものであった一方で、自らが身をひそめる貝殻のようなものであり、そこで彼は「いたし方のないいくつかの中断」すなわちアウシュヴィッツでの濃密な記憶に、仕事での旅行などをめぐる淡い記憶をからめつつ、みずからを覆う「貝殻を分泌して」暮らしてきた訳です。
あなたもまた、人はみずからに決定的な限定や制限をかけることでかえって大きな可能性を開花させていくことができるのだということを、言い聞かせていくべし。
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今週のふたご座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
或る秋の海女ちゃん
今週のふたご座は、とびきり豊かな孤独にどっぷり浸っていこうとするような星回り。
『女湯もひとりの音の山の秋』(皆吉爽雨)という句のごとし。
「山の秋」という言葉は、ススキや女郎花などの草むらや、色づきはじめた木々の葉に、朝夕は深く霧がたちこめて、夜は虫の音につつまれ、またある時は川の流れがさらさらと音を立てていくような、山里の風景を想像させてくれます。そんな人為をこえた風景の前では、月並みな展開や俗っぽい想像はおのずと脱落していくものなのかも知れません。
あなたもまた、「沈静」という言葉が似合う境地へとますます深まっていきたいところです。
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今週のかに座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
まだ引きずっているものの尾をつかむ
今週のかに座は、自身の出自をめぐる“物語”をそっと掘り起こしていこうとするような星回り。
瀬尾まいこの短編小説『卵の緒』に登場する小学生の育夫は、周囲の様子から自分が捨て子であることにうすうす勘づいている。「へその緒を見せて」と母親に頼むと、母親は「母さん、育夫は卵で産んだの」と言うのです。
この小説は、読者に目に見えない暖かな繋がりを感じさせてくれるのですが、だからこそ、逆に血は繋がっていても目に見えない暴力や支配をさまざまなやり方で組み入れてしまう現実のさまざまな親子関係の残酷さをも、照らし出しているように思います。
あなたもまた、生まれ育った環境や両親に対する思いのなかに、もし未だ抱えているしこりがあるのなら、いっそ自身の出自をめぐるイメージを大胆に書き換えてみるといいかも知れません。
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今週のしし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
私は誰?
今週のしし座は、これまで言葉にならなかったモノやコトが言葉になっていくような星回り。
『秋の暮不遇の犬は川沿いに』(和田悟朗)という句のごとし。「犬」は見るからに野良犬然としていて、行く当てもなく、餌か何かをもとめてふらふらと道をほっつき歩いていた。ふとそこに、懸命に鼻を利かせ、長年に渡りわびさびを追って右往左往してきた、自分自身の来し方が重なったのかもしれません。
ずいぶん色々なところを訊ね歩いてきたが、探しものは見つからなかった。それがゆえの「不遇」なのだとすれば、これは作者自身を超え、人生そのものの普遍的な隠喩とも言えるのではないでしょうか。
あなたもまた、立派なものでなくてもいい、身の丈にあった言葉を紡いでいくべし。
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今週のおとめ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
身体と速度
今週のおとめ座は、「勝つ」ことや「目立つ」ことより、「やりすごす」ことの方を優先していこうとするような星回り。
中国には、ほんとうの隠者は都市のなかに隠れるという成句がありますが、デカルトもまた『方法序説』のなかで“群衆のなかこそ隠れ家”ということを言っています。
群れというものを一つの風景や背景ととらえれば、ふだん特別意識していなくても、そうした自分が溶け込んでいる風景や背景が織りなすパターンやリズムなどは、こうした歴史的に醸成されてきた都市の定数によってある程度決まってくるものなのかも知れません。
あなたもまた、あらためて自分の身体にとって馴染みやすい都市の定数がどんなものなのか考えてみるといいでしょう。
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今週のてんびん座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
人が宇宙を活かすのだとすれば
今週のてんびん座は、古臭さや月並みさの殻を破って「新しさ」にいたろうとしていくような星回り。
『百方に借あるごとし秋の暮』(石塚友二)という句のごとし。
普通なら他のことに意識を向けて、それをごまかそうとしてしまうところですが、掲句にはそれがない。状況自体はまったくもってどうしようもないが、それでもと肚を決めて顔をあげた時の度胸を感じる句です。
あなたもまた、人間としての誠実さや度胸ということが問われていくでしょう。
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今週のさそり座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
グッバイ・イエスタデー
今週のさそり座は、過去となりつつある自分自身にレクイエムを捧げていくような星回り。
茨木のり子の『わたしが一番きれいだったとき』という詩のごとし。この詩が入った『見えない配達夫』という詩集刊行時、著者は32歳。当時の社会通念ではすっかり落ち着いた年頃と言っても過言ではないでしょう。
晩年の彼女の詩には「詩はたぶらかしの最たるもの」という一節がありますが、『わたしが一番きれいだったとき』という詩は若者としての自分へのある種のレクイエムだったのかも知れません。
あなたもまた、これまで気付いていなかった自身の不幸や寂しさを認め、きちんと供養をしていくことが、今後の新たなチャレンジの原動力になっていくはずです。
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今週のいて座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
大きく終わりを思い描く
今週のいて座は、みずからの世間への対し方のスケール感を大きくしていこうとするような星回り。
『コーヒー店永遠に在り秋の雨』(永田耕衣)という句のごとし。秋は実りや豊かさを享受する季節でもあり、またひと雨ごとに寒さが増して冬へと向かう寂しさを感じる季節でもあります。
掲句の「秋の雨」もどちらかというと後者のニュアンスで使われているように思いますが、そういう最中にあってこそ見えて来るものもあるのではないでしょうか。
あなたもまた、そんな感受性に即して、自身の在り様を見直してみるといいでしょう。
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今週のやぎ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
コの字型カウンターの魅力
今週のやぎ座は、息苦しい文脈から自由で居られるよう、世間とのかかわりを調整し直していくような星回り。
アメリカ出身の日本文化研究者であるマイク・モラスキーの『呑めば、都―居酒屋の東京―』では、赤羽や西荻窪などでの自身の呑み歩き体験をもとに、都会生活における居酒屋の日本独特の役割について言及されています。
酒とつまみだけなら通販や自炊でいくらでも代用可能ですが、強制された訳でもなく自然と集まった常連たちが、互いにノリや発言を読みあうことで醸成されるその店独自の<空気>は、居酒屋でしか経験できないものでしょう。
あなたもまた、みずからが気持ちよく透明になれる場や時間について問い直していくことがテーマとなっていきそうです。
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今週のみずがめ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
甘美さの見つけ方
今週のみずがめ座は、心身に「甘美さ」をもたらしてくれるものを求めていくような星回り。
『旅に病みくわりん砂糖漬ただあまし』(木村蕪城)という句のごとし。旅先で作者が味わった砂糖漬の甘さは、単に舌先のみで感じたものというより、心身の根深いこわばりをゆるませてくれるような、心の奥底で感じる類のものだったのでしょう。
月日は永遠の旅人であり、その意味で、人生はそれ自体が旅そのものと言えるわけですが、あなたにとって掲句の「かりんの砂糖漬」にあたるものは、一体何にあたるのでしょうか。
あなたもまた、苦労の苦さを忘れさせてくれるものを見つけていくべし。
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今週のうお座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
関係を継続していく上で大切なこと
今週のうお座は、自分に必要不可欠な交わりを育んでいくような星回り。
社会の絆の存在論的根拠を問うたハンナ・アーレントの『アウグスティヌスの愛の概念』には、「amo: Volo ut sis.(アモー・ウォロ・ウト・シス) 」という重要なラテン語による一文が取り上げられています。
直訳すれば「わたしは愛する。わたしはあなたが存在することを欲する」。アウグスティヌスがこの言葉を記し、それにアーレントが反応したとき、そこには何らかの思いの奔流が確かに存在したのだろうということだけは、事後的にそれを後追いしている私たちにも感じ取れるはず。
あなたもまた、そんな「おはようございます」とか「こんにちは」といった、それ自体では何も語っていないがゆえに豊かであるような無心の祈りを大切にしていくべし。
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