【11/6〜11/12の運勢】11月2週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!
isuta / 2023年11月5日 22時5分
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今週のおひつじ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
幸福と逆説
今週のおひつじ座は、自分にとっての幸福の条件を改めて確認していこうとするような星回り。
漫画家の赤塚不二夫さんの告別式が2008年8月7日、東京都中野区の宝仙寺で営まれた際、彼を「肉親以上の存在」と慕っていたタモリ氏は、次のような弔辞を読みました。
「あなたの考えは、すべての出来事、存在をあるがままに、前向きに肯定し、受け入れることです。それによって人間は重苦しい意味の世界から解放され、軽やかになり、また時間は前後関係を解き放たれて、その時その場(瞬間)が異様に明るく感じられます。この考えをあなたは、見事に一言で言い表しています。すなわち、「これでいいのだ」と。」(『文芸春秋 2011年1月号』)
あなたもまた、いつの間にか喪ってしまってた<いまここ>を改めて取り戻していくことがテーマとなっていきそうです。
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今週のおうし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
こんにちは
今週のおうし座は、目を向けるべき“中心”を得ていくような星回り。
『門のうち柿熟しつつ家庇(いえびさし)』(長谷川零余子)という句のごとし。
「柿熟しつつ」と書いたことで、日を重ねるにしたがって柿が熟していくという時間の流れが生じると同時に、その柿に生命が宿って、重みが加わって、おのずから景色の中心になって、門と庇とはさながら柿の左右に控える従士のようになっていく。つまり、ささやかながらもそこに物語が生まれていくわけです。
あなたもまた、自身の生活の中心がどこへと向けられるべきなのか、改めてまなざしをただしてみるべし。
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今週のふたご座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
重力への挑戦
今週のふたご座は、自分の抱えている葛藤や矛盾から目を背けずに、それがひとつの美学に達するまで突き詰めていこうとするような星回り。
九鬼周造が長きにわたるヨーロッパ留学時代に「寂しさ」と「恋しさ」とは何かということをしきりに考えた末、帰国後に書き上げた日本民族に特有の美意識論が『いきの構造』でした。
きちんと矛盾や葛藤を前提として「いき」という俗な美意識を語っているところなど、やはり理論というものは実生活に浸透されてはじめて力が出てくるもので、口先だけでカッコよく決めてもしょせん頭の中の自己満足なのだと思い知らされる気がします。
あなたもまた、自分なりの思いをどれだけ「いき」に表していけるかどうかが問われていくでしょう。
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今週のかに座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
ここはどこ?
今週のかに座は、明晰夢を見ている時の“感じ”に引っかかったり、それを深めていこうとするような星回り。
『焚きつけて尚広く掃く落葉かな』(西山泊雲)という句のごとし。
そばで落葉の山が一気に燃えあがれば、おのずと気持ちもどこかカッカとしてくる。そういう部分を心にもちつつも、遠くの方を静かにせっせと掃いて、スーッと鎮まってもいる。果たしてこの二つの心理が自然に両立することはあるだろうか?といぶかしんでしまうが、確かにそういうことはある。
あなたもまた、何気なく日常を送っているなかで訪れるそうした端緒を見逃すことなく追求していくべし。
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今週のしし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
行脚で気を通わせる
今週のしし座は、歩くことの恩寵的感覚を取り戻していこうとするような星回り。
例えば、夜道でほのかに点った常夜灯が並んでいる様をずーっと眺めながら歩いていると、日中のどこか別の場所に向かってひたすら“進んでいる”時とは異なる、ある種の仕掛けとしての道路そのものの促しにしたがって“通る”ということが、ぼんやりと実感されることがあります。
それは移動手段としての歩行から、瞑想としての歩行への移行とも言えますが、「ふと」とか「もののはずみ」が働いて、精神がそれ以前にはなかったような昂揚へと、いつの間にかたどり着いていたりする。
あなたもまた、“行く”と”戻る”が同時にあるような場で自身に血を通わせてみるといいでしょう。
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今週のおとめ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
ぶらと世にふる
今週のおとめ座は、鬼の子なりに強くひたむきに生きていこうとするような星回り。
『蓑虫のぶらと世にふる時雨哉』(与謝蕪村)という句のごとし。「蓑虫(みのむし)」が枝にぶら下がる姿はどこかさみし気で、昔から鬼の子やみなし子とも呼ばれてきました。作者はそんな蓑虫に自身を重ねているわけです。
玉虫のように美しい見た目を持って盛んに求められる訳でもなく、鈴虫のように優れた音色で人に好まれる訳でもないが、北風が吹けば南にぶらり、西風が吹けば東にぶらりといった風でこれまでも人と争うことも、大きな災難に吞み込まれることもなく、何とかやってきたのだ、と。
あなたもまた、周囲との比較とではなく、心から自分が従いたいと思えるものに、粛々と心通わせていくべし。
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今週のてんびん座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
仮りの庵にて
今週のてんびん座は、身辺整理を通して余分なものを削ぎ落としていこうとするような星回り。
日本三大随筆の一つ『方丈記』と言えば、その書き出しから深い無常感に裏打ちされた脱世俗の境地について書かれているものだと思いがちですが、実際に作者の鴨長明がもっぱら語っていたのは、京都の街の様子と自身の栖(すみか)についてでした。
長明は頭をそって僧衣をまとっていたとは言え、仏道修行者である以前に歌人であり音楽家でもありましたから、ここに書かれたささやかな財産目録はそのまま彼の生きてきた軌跡でもあり、その表現でもあったのです。
あなたもまた、どうしたら自分の生きてきた来歴を、できるだけ「軽み」をもって表現ないし配置していくことができるかということがテーマになっていくでしょう。
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今週のさそり座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
生きていれば
今週のさそり座は、いつの間にか背中に負ってきた“さみしさ”をたな卸ししていくような星回りり。
『湯気立てて命さみしくまどろみぬ』(清原拐童)という句のごとし。作者は流転多き人生だったようで、俳句の指導者として多くの人に慕われた人物でありながら、同時にこうした枯れた弱弱しい孤独をずっと身にまとい続けた人でもあったのかも知れません。
はたして自分がいま見ているものが夢か現(うつつ)か。その境界線があいまいになった先で、ようやく枯れた孤独の影はうすまっていく訳ですが、それが束の間のまぼろしであることがよく分かっているがゆえの「さみしさ」はきっとひとしおでしょう。
あなたもまた、できるだけ感傷や誤魔化しを排して自身の命のありようを見つめなおしていくべし。
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今週のいて座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
孤独者の実感
今週のいて座は、思い切って「閑居における瞑想」へ飛び込んでいこうとするような星回り。
フランス革命に大いに影響を与えたジャン=ジャック・ルソー(1712~1778)は、最晩年の随筆集『孤独な散歩者の夢想』の中で、自分の人生の分岐点となった決断を振り返っています。
ルソーは40歳を前に定職を辞し、楽譜の清書の仕事だけで生きていく(今でいうフリーランス)生き方へと転換し、それと時期を同じくして『学問芸術論』や『人間不平等起源論』などの主著を次々と発表。そしてそんなルソーの脳裏にあったのは、青春の盛りを過ごした田舎の閑静な生活でした。
あなたもまた、ルソーのように自身に十分なヒマで心しずかでいられる時間を与えてやることがテーマとなっていきそうです。
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今週のやぎ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
花の消息
今週のやぎ座は、非在をじかに見ていこうとするような星回り。
『山茶花やいくたび訪(と)へば通ふなる』(藤井あかり)という句のごとし。掲句で求められている山茶花の花(が散るの)を見るというのは、普通一般に日常生活でされているような見るものと見られるものの二項対立的な認識ではなく、「何かが見られる以前に見える」ことに他ならないのではないでしょうか。
つまりそれは、不可視なるものに裏付けられているこの世界を、花として眺めるということなんです。
あなたもまた、世界が花になった時、自分も花になっている消息を追っていくべし。
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今週のみずがめ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
米粒と瞑想
今週のみずがめ座は、世界と人間との一体化を具体的実践を通して実現していこうとするような星回り。
江戸時代に秋田藩の医師であった安藤昌益は、日本的な社会主義の祖としても知られていますが、その真髄は独自の世界観に裏打ちされた「農の思想」にありました。
小さな米粒のひとつひとつに人の原形がこめられ、それを食べることで人の命も継続する。ここには経済を回すより、いのちの継続を願い、それを世界と人間との一体化を実践していくことで実現していこうとした安藤の思想には、現代の日本人が改めて自然の中の人間の在り方を取り戻していくための大きなヒントがあるように思います。
あなたもまた、いかに社会や世界との一体感やその豊かさを感じ直すための礎を見出していけるかがテーマになっていくでしょう。
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今週のうお座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
想像を開く
今週のうお座は、生々しい幻想に憑りつかれていくような星回り。
『人既に落ちて滝鳴る紅葉かな』(飯田蛇笏)という句のごとし。おそらくは、空想をめぐらせて描いた句なのでしょうけれど、そういうことがこれまでにもあっただろうし、これからもそうした光景が繰り返されるだろうという、妙な現実味のようなものが感じられます。
ある種の人類の終末的なビジョンや、ひとりの人間の最後としても、何ら不自然ではないことからも、人の姿や声や音が自然に呑み込まれ、圧倒されて消えていくことというのは、人間の快楽原則にのっとった、究極の理想であり、切なる願いの一つなのではないでしょうか。
あなたもまた、改めて自身の究極の願いというものが、いかなる輪郭や色彩を伴っているものなのか、想像してみるといいかも知れません。
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