【2/5〜2/11の運勢】2月2週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!
isuta / 2024年2月4日 22時5分
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今週のおひつじ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
自分の中心に何を置くか
今週のおひつじ座は、過去を振り返りつつ、これからの時代を生き延びていくための知恵をひねっていこうとするような星回り。
『むざんやな幾世活んと薬喰ひ』(溝口素丸)という句のごとし。
作者は自分のあさましさや卑しさに半ば呆れかえってみせている訳ですが、一方で、本音や本性をこれ見よがしにむき出しにしたり、自分は何も間違ったことはしていないと堂々と破廉恥な振る舞いをするのでなく、それらを包み隠そうとするだけの恥じらいや慎み深さというのは、それ自体がひとつの知恵であったように思います。
あなたもまた、「薬喰ひ」のようなある種のずる賢さをもっともっと存分に駆使していく覚悟を固めていきたいところです。
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今週のおうし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
おのれを時間として展開すっぺや
今週のおうし座は、何を終わらせ、何を語り継いでいくべきかを見定めていこうとするような星回り。
1967年に出版された小説『百年の孤独』は、マコンドという蜃気楼の立ち込める村に住む開拓者一族・ブエンディア家の物語で、さまざまな出来事が永遠の輪廻のように起こり、そのどれもがじつに緻密に描かれています。
この物語において“死”はごく身近で、当たり前のように起こり、登場人物たちは自分の死を自然の摂理のごとく、それぞれの仕方で受け入れていくのです。そうした態度はいつの間にか読者にも刷り込まれ、どんなに素晴らしい物語にもいつか終わりがくるという事実と、それを望む自分がいることとを受け入れられるよう促していくはず。
あなたもまた、ひとつ自分が「村の語り部」になったつもりで、よく見知った「家」の来し方行く末を眺め渡してみるといいでしょう。
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今週のふたご座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
ひらいてむすんで
今週のふたご座は、自らの生という‟テクスト”をほどいて、編みなおしていこうとするような星回り。
『譲る本捨つる本春遠からじ』(古田秀)という句のごとし。改めて積み上げた本の山に分け入り、向きあっていく時間は、そのままさまざまな文脈や縁によって織りあげられた自らの生という‟テクスト”をいったんほどいて、編みなおしていくプロセスでもあるように思います。
そしてここでは、本を買い込んだり、貰ったり、貯めこんだりするのではなく、人に譲ったり、捨てたりすることを通して、来るべき未来を手繰り寄せようとしている点に注目したいところ。
あなたもまた、少しずつ自身がほどけてゆく感覚に身を任せてみるといいでしょう。
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今週のかに座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
固まりくんとゆらめきちゃん
今週のかに座は、人生というものは本質的に変化の連続であり、それを受け入れることは楽しいことでもあるのだということを思い出していくような星回り。
16世紀の中国・明朝の隠遁詩人、呉承恩が書いたとされる『西遊記』の孫悟空は、常識場慣れした力の持ち主ではあったものの、あまりに傲岸不遜だったため、お釈迦様に500年間ものあいだ山に閉じ込められます。
ただ最終的には、変わり映えのしない生活に安住するのでなく、石がぱっかり割れるかのように、通りがかりの若い巡礼者を助けるという役割を引き受けることで、新しい自分を作り出す喜びを味わうにいたったのです。
あなたもまた、きっとまだまだ受け入れるべき運命があり、果たすべき役割や、応えるべき期待があるのではないでしょうか。
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今週のしし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
遊興的なまなざしを通して
今週のしし座は、待ちに待ったものの到来と全身で向きあっていこうとするような星回り。
『梅咲いて庭中に青鮫が来ている』(金子兜太)という句のごとし。なんとも幻想的な光景ですが、「青鮫」というのはなにかのメタファーなのでしょうか。例えば、春の陽光であるとか、肌寒い空気とは対照的な水のぬくもりであるとか。ただ、そういう風にとらえてしまうと、途端に単に奇をてらっただけのつまらない句になってしまいます。
したがって、この句に現れた「青鮫」はきわめてリアルなものであるというのが、読みの本筋でしょう。架空だけれども、本物でもあるのです。
あなたもまた、魂そのもののリアルを直につかんでいくべし。
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今週のおとめ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
例の夢を叶えるために
今週のおとめ座は、ある種の切実さをもって、「マトモ」と「ヘンタイ」、そのいずれかを選んでいくのかを自身に問うていくような星回り。
ダイエット依存症の女の子や腐女子など、90年代以降の少年少女に見られる現象について論じた中島梓の『コミュニケーション不全症候群』。ここで書かれている「私たち」とは、マトモでない人、マトモではいられなかった人のことであり、著者はそういう人たちに向けて次のようなメッセージを送っています。
「ひとことで云えば、いまの世の中、ヘンタイにならんで生きてゆけるほうがどうかしてるんだぜ、ということです。また、ヘンタイの底に希望が見える、というようなお話でもあります」
あなたもまた、もしどちらかで悩んでいるのなら、中島梓の「私たちは誰だって本当は父殺し、母殺しを夢見ている子供部屋の奴隷たちだったのではないでしょうか」という呼びかけに、一度向き合ってみるといいでしょう。
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今週のてんびん座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
ひとつのサイン
今週のてんびん座は、今後の浮き沈みを分ける分水嶺に直面していくような星回り。
『地球儀のいささか自転春の地震(ない)』(原子公平)という句のごとし。
首を長くして待っている時にはやたらとやってくるのが遅く感じたり、やってこなかったりするのに、「地球儀」の回転にきづいた時にはあっという間に兆しどころか、盛りになっていたりする。それが春。きっと、こうした春の捉え難さというのは、はるか昔の人間にとっては厳しい冬を生き延びることの困難とそのまま直結していたのでしょう。
あなたもまた、どんなにかすかな兆しやシグナルであってもできるだけキャッチしていきたいところです。
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今週のさそり座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
思い出と井戸
今週のさそり座は、自分ひとりの力では決して書きえない詩を書いていこうとするような星回り。
天涯孤独の身となった主人公マルテが、パリで淋しい生活を送りながら詩人になろうとするさまを手記の形式で描いたリルケの小説作品『マルテの手記』には、一貫した筋というものは特にありません。
彼が書こうとしている詩とは、自分ひとりの力では決して書きえない詩であり、見聞きした都市と一体化していく中で、「思い出の陰からぽっかり生まれて来る」ものであって、彼はそのために日々せっせと仕込みをしている訳です。
あなたの心の中には、どんな思い出たちがひしめき合っているでしょうか。あるいは、ここしばらくのあいだ、あなたは何を見聞きし、それをどんな風に心に刻んできたのでしょうか。それがやがて一行の詩となり、あなたそのものを表していくはず。
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今週のいて座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
連携と和合
今週のいて座は、二物配合の妙をみずからも体現していこうとするような星回り。
『下萌や石をうごかすはかりごと』(高浜虚子)という句のごとし。
この句は形の上では、「下萌え」と「石」の二物配合ですが、この二物の距離感はきわめて近く、読者としても頭の中で映像化しやすい設計になっていますが、これも今のいて座の人たちにとっては、ある種のロールモデルとなっていくのではないでしょうか。
あなたもまた、そうした早春の自然の動きにみずからを近づけていくことがテーマとなっていきそうです。
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今週のやぎ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
不条理とのゲリラ戦
今週のやぎ座は、いかに不条理の自覚的肯定=負けない経験を積んでいけるかが問われていくような星回り。
歴史の急変に翻弄されて悲劇的な死を遂げていく人もいれば、驚くべきたくましさで生き残り以前よりも強く豊かな生を手に入れていく人もいる。
歴史的な動乱期というのは、どうしても人間存在やその生の光と闇のコントラストが激しくなってくるものですが、戦争孤児の双子の生きざまを日記形式で描いたアゴタ・クリストフの小説『悪童日記』は、いかにもお涙頂戴的なストーリーにも、重苦しいだけの歴史の講釈にもなっていない、国や時代の違いをこえた普遍的な強度を備えています。
あなたもまた、「塵も積もれば山となる」ではないですが、双子がそうしていたように、小さな「ウイ(YES)」を積み重ねていきたいところです。
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今週のみずがめ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
目覚めの必然性を整える
今週のみずがめ座は、移りゆく時の流れに即していくためにも、一つの区切りをつけていこうとするような星回り。
『なきがらの何持たさるる余寒かな』(男波弘志)という句のごとし。
「冬惜しむ」という季語は実際にはありませんが、掲句では、傍から見ていても大変で過酷なものであっただろう故人の人生に、何らかの心残りや終わってしまうのがもったいないような感じを抱いているのかも知れません。
あなたもまた、自身の執着や心残りをきちんと自覚したうえで、消えゆく「棺」に自分の手で投げ入れていくべし。
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今週のうお座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
遊びをきかせる
今週のうお座は、みずからの手で縛りつけられたこの場をいかに楽しむか、ささやかでも自らの手で価値を生み出していけるかが問われていくような星回り。
不条理演劇の金字塔とされるサミュエル・ベケットの『ゴドーを待ちながら』というお芝居は、時間・空間も不明で記憶もあいまいなまま進み、結局なにも起こらないまま終わっていきます。
軽やかに顕在化された「人生とは、ただ待っているだけの状態に過ぎない」という救いようもないメッセージは、その圧倒的などうしようもなさと共に、今のうお座の人たちにはよく響くのではないでしょうか。
あなたは、それを「然り」と引き受けた上で、できれば誰か何かに期待して待っているだけで終わらずに過ごしていきたいところです。
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