【2/12〜2/18の運勢】2月3週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!
isuta / 2024年2月11日 22時5分
isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
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今週のおひつじ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
幸福の必要条件
今週のおひつじ座は、人生の優先順位を、他者や世間から自分自身へと取り戻していこうとするような星回り。
なぜ人は傷つくことがあってなお、誰かを愛そうとするのでしょうか。あるいは、ひどく批判されることがあっても、なぜ自身の気持ちを表現することをやめられないのか。
それは、生きていくモチベーションを自分ひとりだけで持ち続けるのは困難だから、という理由に尽きます。
そう、ややこしいことはさておき、今週のおひつじ座のテーマもまた、これからも生きていくために、いかに自分は人を愛しうるか(愛されるかではなく)、というところにあるのだとも言えます。
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今週のおうし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
阿呆のような笑顔
今週のおうし座は、自分でも忘れていた表情が不意に浮かんでくるような星回り。
『ゑがほなり風邪の子ゑがく風邪の神』(榮猿丸)という句のごとし。
もし今働き盛りとされている年代の人間に「風邪の神」を描かせたなら、恐らくそこには笑顔が描かれる代わりに、悪魔や亡霊じみた顔が並ぶのではないでしょうか。それくらい、現代において社会や会社というものは不安や恐れによって駆動しているように思います。
あなたもまた、掲句の「風邪の子」のように不意にいい意味で阿呆のような顔になっていくことでしょう。
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今週のふたご座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
文明の果ての大笑い
今週のふたご座は、月並でありきたりな読み解きを許さない不条理ギャグを、みずから体現していくような星回り。
フランツ・カフカの『変身』と言えば、ごく普通の青年グレーゴルがある朝起きると毒虫に変わっていたところから始まる話としてあまりにも有名。ただし、じつはこの小説の本当に大事なポイントは「とにかく笑える」というところにあるように思います。
カフカ本人はこの作品を友人らの前で朗読する際、絶えず笑いを漏らし、時には吹き出しながら読んでいたのだそう。と同時に、虫以前と虫以後の時間の流れ方が全然違っていて、仕事や時間に追い立てられていた主人公が、虫になった途端に時間の流れがどんどんゆっくりになっていることにも気づかされます。
あなたもまた、どれだけ時間の流れを客体視しつつ、みずからのちっぽけさを笑う目をどれだけ持てるかが問われていくはず。
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今週のかに座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
とっておきのエグい一枚
今週のかに座は、求愛ということをまっすぐに追求していこうとするような星回り。
『をんなわれを風呂に沈めて恋の猫』(加藤直子)という句のごとし。「をんなわれ」とずばりと言い切ってみせてから、ざぶりと浴槽にそれを沈める。
そこで沈んでいるのは、洗ってもすすいでもいっこうに消えても軽くもなってくれない、煩悩の実体そのものの重みであり、そこにたまたま窓の外からから聞こえてきた恋猫の声がよくしみ通った。つまり、それは同時に自己の内側から漏れ出てくる声なき声でもあったのでしょう。
あなたもまた、まずは自身の煩悩の重みをはかっていくところから始めてみるべし。
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今週のしし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
月にかわって沈黙よ!
今週のしし座は、自分にとって楽な選択に走って割り切ろうとするのではなく、自身のグレーゾーンな領域をこそ俯瞰的に見つめ続けていこうとするような星回り。
南アフリカ出身の作家ジョン・マクスウェル・クッツェーの小説『恥辱』は、52歳の芯から腐ったような男を主人公としたタイトルの通りどうしようもないお話。
小説としてはまだ序盤の段階にも関わらず、まるで語り手はすでに主人公を見放しているかのように本音を漏らしています。これは単に主人公を見下しているというよりは、哀しみのまなざしであり、単純な善悪や白黒はっきりじゃないグレーな人間を見つめるそれなのだということも分かってきます。
あなたもまた、自身の視界に人間という事象の裏の裏までを見通すだけの奥行きをもうけていきたいところです。
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今週のおとめ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
“個”であることの解体と相対化
今週のおとめ座は、終わりつつあるものの良し悪しを改めて見定めていこうとするような星回り。
『オリオンの真下春立つ雪の宿』(前田普羅)という句のごとし。
立春とは立ち上ってくる新たな季節の兆しを拾っていく季節であると同時に、次第に終わりゆく季節の残滓を味わっていく季節でもあり、そうした大きな循環の前で「個」であることの軋轢や苦しみを相対化していくのが俳諧の本質なのだとも言えます。
火星と冥王星とが重なって「完全燃焼」が強調されていく今週のあなたもまた、何が自分の精神を鍛え、純化してくれたのか、この機会に振り返ってみるといいでしょう。
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今週のてんびん座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
共に語らうために
今週のてんびん座は、恐れを抱きつつも、大胆にも言葉を発し、誰かと共に語ったりしていこうとするような星回り。
思想家ジュディス・バトラーは「恐れなき発言と抵抗」と題されたセミナーにおいて、「恐れなき発言とは何か、あるいはそれはどのように機能するのか、と問うことで、私たちは、今日の抵抗の構造あるいは意味について重要な何かを見出すことができるかも知れません」と問いかけました。
しかし、バトラーは政治的勇気にとって恐れなき語りが不可欠だとは考えて“いない”と告白します。というのも、私たちはしばしば恐れを乗り越えていないかもしれないが、「それでも語り、恐れつつ大胆であ」ったりしますし、また「語る際に、時に私たちは単に自分自身の声では語っておらず、他者たちと共に語ってい」るからでしょう。
あなたにおいても、自分が何に対して、いかに、また誰と協力しあって「恐れなき発言」を発しているのか、といった「抵抗の形式」は大きな焦点となってくるでしょう。
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今週のさそり座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
耳に入るすべてのことがメッセージ
今週のさそり座は、解凍されつつある思いや記憶に不意に触発されていくような星回り。
『雪解坂木々お喋りでありにけり』(徳澤彰子)という句のごとし。
自然界全体の過渡期というのは普段は余計なことばかり口に出す人間の方が次第に静かになって、逆に人間基準ではお喋りなどしないはずの樹々がお喋りになっていくものなのかも知れません。
あなたもまた、あなたに耳を向けられることを今か今かと待ち受けている「お喋り」にそれとなく接近していく機会に恵まれていきやすいでしょう。
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今週のいて座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
近くて遠い⇔遠くて近い
今週のいて座は、希望を抱くのに必要なストーリーを語ったり語られたりしていくような星回り。
世界大恐慌時のカリフォルニアを舞台としたスタインベックの小説『ハツカネズミと人間』では、小柄で頭の切れるジョージと知的障害を持つ怪力の大男レニーという、農場を渡り歩く季節労働者のふたりが、新しい農場に着いてひと稼ぎすると町へ出てそれを使い果たすという生活を繰り返していました。
小説では、貧しさに引きずられてどんどん暗い方へ転がり落ちていき、ジョージがこの夢を自分でも信じられなくなったとき、すべてが雲散霧消してしまいます。なぜなら、ジョージはレニーと共有していた希望があったからこそ、どんな状況であれ前に進むことができたから。
あなたもまた、いま自分がどちらの側に立っているのか、どんな希望に生かされているのかを、改めて確認していくことになるかも知れません。
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今週のやぎ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
自分に花を咲かせる
『春立や菰(こも)もかぶらず五十年』(小林一茶)という句のごとし。
実際、作者はこの年の暮れに故郷・柏原に帰って、終の棲家としています。そこで若い頃にはとてもできなかった、自分の家を得て、妻をもつだけでなく子をもうけて育てる生活を送ることになるわけですから、まさに心機一転、会心の「やったるぞお」だった訳だとか。
あなたもまた、ひとつそれくらいの計を固めるつもりで過ごしてみるといいでしょう。
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今週のみずがめ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
一世一代の毒出し
今週のみずがめ座は、自分がないがしろにしてきたものに触れることによって、生まれ変わっていこうとするような星回り。
罪悪感というのは、たとえほんの些細なものであったとしても、抱え続けていくうちに次第に攻撃性や支配欲、怒りといったさらにネガティブな感情へと変化していって、心の根本的なところを蝕んでいくものです。
ボロアパートの屋根裏部屋でギリギリの困窮生活をしていた、ドフトエフスキー『罪と罰』の主人公ラスコーリニコフ。罪を犯した彼は思い悩みますが、たまたま出会った娼婦のソーニャの友情と愛に支えられ、やがてみずからの犯行を自白するに至ります。
あなたもまた、ラスコーリニコフにおける「大地に触れる」ということを自分なりに経験していくことになるかも知れません。
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今週のうお座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
リズムにのっていく
今週のうお座は、天のさりげないはからいに身をゆだねていこうとするような星回り。
『薄氷(うすらい)を掃き出してある日向かな』(藤松遊子)という句のごとし。きっと、ここで「掃き出し」作業をした人は、日頃からこまやかに自身の空間を手入れしているのでしょう。
もともとみずたまりのあった日陰とはすこし距離のある場所にまで「薄氷」を集めていたり、それが日向になる場所でちゃんと時間がくればすべて溶けてしまうことを分かってそうしているあたりに、そんな‟気配”のようなものが感じ取れるはず。
あなたもまた、派手さこそないものの、長年にわたり凍てついてきた領域が着実に自分の中で溶け始めていることを実感していくことができるはず。
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