【2/26〜3/3の運勢】3月1週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!
isuta / 2024年2月25日 22時5分
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今週のおひつじ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
平常であり続けるための流儀
今週のおひつじ座は、昂ぶった精神をすーっと鎮めていこうとするような星回り。
エピキュリアンとは、古代ギリシャの哲学者エピクロスの徒(門人)の意であり、ふつう快楽主義者を指して使われる言葉ですが、実際にエピクロス自身が説いたのは、なによりも心の平静な状態(アタラクシア)を善とすることであり、それは一般的にイメージされる自分勝手で欲望をむさぼる快楽主義とは正反対のものでした。
エピクロスは平常心について、「いやしい魂は、思いがけない幸運によって膨れあがり、不運によって打ちのめされる」とも言及しています。
あなたにおいても、「魂がいやしいかどうか」という古典的な問いかけは、とても重要な基準となっていくように思います。
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今週のおうし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
人生終わってみなければ分からない
今週のおうし座は、おだやかに、ゆるゆると始動していこうとするような星回り。
『春の水山なき国を流れけり』(与謝蕪村)という句のごとし。春の野山の緑には一切触れず、ただただ水の豊かさに言及することで、かえって平野特有の開けた空間の広がりを連想させることに見事成功している。
これは「春の水」という季語のもつおだやかな雰囲気にも合っているだけでなく、物事をつつがなく着実に発展させていく際の心得全般にも通じているのではないでしょうか。
あなたもまた、中長期的な計画を開始していくにあたってのマインドセットや動き出しを整えていきたいところです。
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今週のふたご座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
こちら愛、応答せよ
今週のふたご座は、あらためて自分の顔との折り合いをつけていこうとするような星回り。
顔がその人間の本質に関わることを物語るという視点自体は、非常に重要な示唆をはらんでいます。こうした顔の問題について、例えばユダヤ人哲学者のレヴィナスは、「ひとの顔は、ただそれだけで意味がある」と言及する一方で、「(本質的に)<貧しい>」のだと語っています(原田佳彦訳『倫理と無限』)。
この<貧しさ>とは「傷つきやすさ(ヴァルネラビリティ)」であり、「受難や運命を能動的に受け入れ人間的な広がりを持とうとする性質」とも言い換えられるかも知れません。
あなたもまた、自身の在り様を正直に表してしまう「きびしい鏡」としての自分の顔とどう折り合いをつけていけるか、少なくとも直視を避けずに受け入れるところから、新しい日常を始めてみるといいでしょう。
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今週のかに座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
私であって私でない私かな
今週のかに座は、まっとうで健やかな軽妙洒脱さを帯びていくような星回り。
『太陽は古くて立派鳥の恋』(池田澄子)という句のごとし。あくまで自分自身の心が出発点であり、この世のあらゆる営みの根本であり、鳥や太陽のそれをはかる原器に他ならないのだ。
そうした「私」の介入の当然の帰結として、掲句にはただただ自然観察に徹した冷静さや精神の鎮まりの代わりに、どこか対象を茶化すようなユーモアややわらいだ空気の流れのようなものが感じられる。
あなたもまた、そうした作者のしなやかな精神性を一つの指針としていくべし。
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今週のしし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
焦らず床を踏み抜いて
今週のしし座は、みずからが犯している「ただ一つの大罪」を償っていこうとするような星回り。
『変身』や『城』などの不条理小説などで知られるプラハ生まれの作家フランツ・カフカは、小説だけでなくアフォリズム集も残していますが、その「罪、苦悩、希望、及び真実の道についての考察」というタイトルの通り、人間がなめうるあらゆる辛酸についてのカフカなりの言及が記されています。
ただ、ここで注目しておきたいのは彼が<罪>について言及している箇所。
あなたもまた、慌ただしく目の前の仕事や目先の関心を追おうとするのではなく、いったんペースを落として、呼吸を整えていくよう心がけていくべし。
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今週のおとめ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
ズドン
今週のおとめ座は、他者や対象へのピントを巧みに調整していこうとするような星回り。
『かくれんぼ入れてふくらむ春炬燵』(八染藍子)という句のごとし。掲句が見事におさまっている理由は、ひとえに「春炬燵」という季語の選択にあり、それによって生じるニュアンスの絶妙さが冬や夏、秋など他のどの季節に置き換えても成り立たない点にあるわけです。
こういう句を、よく俳句の世界では「季語が動かない」と表現しますが、その実現はたまたまの偶然などではなく、本人がいかに日頃から真摯に季語と向きあい、感度の良いアンテナを張り巡らせているかということにかかっているはず。
あなたもまた、身近なパートナーであれ、大事な取引先であれ、他でもなく「これでなければ」という‟動かなさ”を追求していくことがテーマとなっていくでしょう。
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今週のてんびん座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
沈黙週間
今週のてんびん座は、人生の「流れ」の書き換えを試みていくような星回り。
実存主義の源流であるキルケゴールは、「人と人との間で最高なのは、弟子は教師が自分自身を理解する機縁であり、教師は弟子が自分自身を理解する機縁である、ということだ」と語っています。
機縁とは「きっかけ」の意味ですが、知的な刺激を最大限に受けられるような人との出会いこそ、人生の「流れ」を書き換え、人を新しい生へと生まれ変わらせる最大の「瞬間」なのだと言っているのです。ひるがえって、ここ最近、あなたが最も精神的に刺激を受けたのは、一体どんな瞬間だったでしょうか。
あなたもまた、そんなことを思い起こしつつ、新たな生がどこへ向かって走り始めているのか、きちんと確認してみるといいでしょう。
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今週のさそり座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
地味でも目立たずとも
今週のさそり座は、しっかりと大地を踏みしめて力を蓄えていこうとするような星回り。
『突き放す水棹(みさお)や岩のすみれ草』(高浜年尾)という句のごとし。作者は長らく俳壇を率いた高浜虚子を父に持ち、父の手ほどきを受けて俳句に親しんだ作者は、同時に虚子一族で特に評価の高い妹の星野立子と何かと比較され、しばしば耳に入ってきたであろう「彼女と比べると下手だ」という言葉に幾度も苦しんだはず。
だからこそ、作者はごくさりげなく、そっと咲いていた「すみれ草」に自身に似たものを感じたのでしょう。
あなたもまた、きらびやかに売れる訳でも、器用に立ち回る訳でもなくても、自分なりの咲き方で咲いていく。そんなことを頭の隅に置いてみるといいでしょう。
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今週のいて座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
わが小なる活動
今週のいて座は、みずからの内に「偉大なるものの小」を見出していこうとするような星回り。
岡倉天心によって1906年に英語で発表された『茶の本』は、単なる趣味としての茶道の入門書としてではなく、日本に関する独自の文明論でありその象徴としての「茶」を西洋人に理解させるために書かれたものでした。
「おのれに存する偉大なるものの小を感ずることのできない人は、他人に存する小なるものの偉大を見逃しがちである」と言ってみせる箇所などは、彼の芸術観の根底にあるものが端的に表現されているのではないかと思います。
あなたもまた、何気ない「小」なるものをこそ大切に過ごしていきたいところです。
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今週のやぎ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
歩みの自然体
今週のみずがめ座は、幾つになっても初々しさを忘れずに過ごしていこうとするような星回り。
『歩みつつ歩幅を探す春の馬』(林亮)という句のごとし。こういう初々しい馬の姿は、他の季節にはまず見られない。
それもこれも春という季節がもつ明るさと、普段は颯爽と力強く駆け抜けていく馬がほんの一瞬見せてくれた弱さとが、「歩幅を探す」という措辞を通してパッと結びついたことで生まれた効果と言える。こういう春を、人はその一生を通じて何度迎えることができるのだろうか。
あなたもまた、再出発への一歩を踏み出していくべし。
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今週のみずがめ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
百年の計
今週のみずがめ座は、何らかの未来予測や本で得た知識を現実にどう活かすかを、徹底的に思案していこうとするような星回り。
紀元前に活躍した古代中国の兵法家の中でも最もよく知られている人物が、『孫子の兵法』として戦争の戦略と戦術について記した孫武でしょう。第一の思想は「戦わずして勝つ」こと、そして第二の思想は「現実をよく観察せよ」ということ。
この第二の思想のなかに、あの有名な一節、「彼を知り己を知れば、百戦して危うからず」という言葉がある訳ですが、じつはこうした孫子の勝負の哲学は、そのまま占いの活用法にも通じるように思います。
あなたもまた、どれだけ自分の活動や普段の行動に落とし込めるかを試してみるといいかも知れません。
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今週のうお座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
踊るポンポコリン
今週のうお座は、みずから先陣を切ってこの世の春を開いていこうとするような星回り。
『曖昧に踊り始める梅見かな』(野口る理)という句のごとし。初めは「こんな感じだったかな」とひどく曖昧に、次の動作を確かめながら、それでも踊り出してみると、身体の方が教えてくれるように、少しずつ思い出していく。
手つきや足運びが冴えていると言うにはほど遠いにしろ、それはそれで鶯の初鳴きや百花に先がけて咲く梅の花と同様の気高さを帯びているのではないでしょうか。
あなたもまた、たとえ完ぺきではなくても、とりあえず手を動かし、足を踏み出していくべし。
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