【4/8〜4/14の運勢】4月2週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!
isuta / 2024年4月7日 22時5分
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今週のおひつじ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
ありをりはべりいまそかり
今週のおひつじ座は、自分自身をこれ以上ないほどかけがえのない存在として扱っていこうとするような星回り。
聖書の『出エジプト記』には、神自身が自己紹介を行う場面が幾度か出てきますが、例えば3章12節に「わたしは必ずあなたと共にいるであろう」という一節があります。
神の名は「今はまだいない者」であり、そういう意味では「不在」なのですが、続く発言のなかで、「今はいない。だがいつかは現れる。わたしが出たいと望んだ時に」と述べ、「あるであろう者―それがわたしの名だ」と繰り返しているのです。
あなたもまた、リアルタイムでうまく説明はできなくとも、自分がなにか特別で、神聖なものに関わっているという感覚を改めて呼び覚ましていくことがテーマとなっていくでしょう。
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今週のおうし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
笑みのにじみ出し
今週のおうし座は、遠い彼方に、限りなく遠いところにながめられていくような星回り。
『春眠の底より笑ひかけむとす』(西山ゆりこ)という句のごとし。この句の作中主体がたたずんでいたであろう領域は、明確な境界線や輪郭によって区切られた現実社会(であるとみなで思い込んでいる世界)から逃れきった先にある、茫漠たる情趣空間。
そこで普通なら存在の深部にひそんで隠れている、何とも言えないなまなましいリアリティに触れた感覚を、「笑み」の痕跡のなかにかすかに感じ取っているのだろう。
あなたもまた、そうした春特有のあわいぼんやりとした気分を大切に味わっていきたいところ。
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今週のふたご座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
広場と孤独
今週のふたご座は、どんなに小さな共同体にもしのび寄り、なにげない仕方で現れる悪を看破していこうとするような星回り。
現代の日本社会では人びとがますます実証主義の枠から外れた情報を扱うのが苦手になってしまって、良くも悪くも超越的なものに遭遇したり、目に見えない世界に接することに免疫がなくなってしまったように思います。
作家の佐藤優と美学者の高橋巌は『なぜ私たちは生きているのか―シュタイナー人智学とキリスト教神学の対話―』という対談本の中で、困難で命がけの状況になればなるほど、自分一人でいるのではなく、言葉が成立する他者と共にいることが重要になり、そこにこそ悪があり、逆に言えば神様がいるのだということを述べているのです。
あなたもまた、まさに「言葉によって神が現われたり、悪魔が現われたりもする」さまを目撃していくことになるはず。
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今週のかに座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
現代人をやめてみる
今週のかに座は、自身の社会的な「ものがたり」をいったんリセットしていこうとするような星回り。
『春雨やものがたりゆく蓑と笠』(与謝蕪村)という句のごとし。
春雨は止むことなく、いつまでも降り続けている。しかし、もはや冬が去った気軽さからか、少しくらい濡れてもいいじゃないか、という気持ちになってくる。それは木の芽を育て、花の開花を促す明るい雨なのだ。
あなたもまた、時には濡れても泣いてもいいんだよと、自分を大いに甘やかしていくべし。
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今週のしし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
一見退化に見えることの先を見据えていく
今週のしし座は、「本当の心」を遠くて近い場所に見つけていこうとするような星回り。
江戸後期の国学者である本居宣長は、当時は諸説あって定かではなかった源氏物語の作者・紫式部のことや、物語の概要について「もののあはれ」の観点から論じた『紫文要領』の中で、光源氏ら物語の男たちが「何事にも心弱く未練にして、男らしくきつとしたる事はなく、ただ物はかなくしどけなく愚か」であって「其の心ばへ女童のごとく」ではないかという問いを立て、みずから次のように答えています。
「おおよそ人の本当の心というものは、女児のように未練で愚かなものである。男らしく確固として賢明なのは、本当の心ではない。それはうわべを繕い飾ったものである。本当の心の底を探ってみれば、どれほど賢い人もみな女児と変わらない。それを恥じて隠すか隠さないかの違いだけである。」
あなたもまた、うわべを飾るための心性などかなぐり捨てて、人間の本質たる女性性(女児のさが)を思いきって打ち出していくことがテーマとなっていくでしょう。
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今週のおとめ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
気配と素顔
今週のおとめ座は、平和で甘い予定調和的な関わりを打ち破っていくような星回り。
『どことなく傷みはじめし春の家』(桂信子)という句のごとし。
春愁というものには、どこか甘い響きがあって、ともすると句の詠み手側もそれに溺れてしまうようなところがありますが、掲句にはそうした過度にロマンティックな調子に飽きてしまったような、ぽろりとこぼれ落ちてきたようなや諦念のかげや不機嫌さのようなものが感じられます。
あなたもまた、一度はなかったことにされ、覆い隠されてしまった感情と再び向き合っていくことになるでしょう。
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今週のてんびん座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
現実の暗がりを照らす
今週のてんびん座は、いつまでたっても解けない呪い=資本主義を突き放した目線で見つめていこうとするような星回り。
三島由紀夫は高度経済成長期に一歩踏み出し始めた1954年からの2年間を舞台にした小説『鏡子の家』という自身の作品について、「時代を描こうと思った」のだと述べています。
その中の「神聖なものほど猥褻だ。だから恋愛より結婚のほうがずっと猥褻だ。」という一文は何よりも、昭和二十年代の戦後の焼け跡や廃墟の光景を、暴力的なまでの圧力で葬り去り、自身の内面や記憶までも否応なく塗り替えて行こうとしていた日本人に向けられた、三島なりの痛烈な批判だったのではないでしょうか。
あなたもまた、そんなかつての日本人の心の動きとそれに向けられた三島の批判の両方に、いまの自分自身の状況を重ねてみるといいかも知れません。
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今週のさそり座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
丸くなるな過剰であれ
今週のさそり座は、普通の人ならなんでもないような光景を見て膝を打っていくような星回り。
『菜畑に花見顔なる雀かな』(松尾芭蕉)という句のごとし。この句は歌枕として取り上げる可能性すらなかったような、歴史の教科書どころか地図にも乗らない無名の地でのワンシーンなのです。なぜ作者はそれを取り上げたのか。
作者が追求した俳諧という(当時の)前衛芸術は、庶民の美意識と生活に根づいた思いをこそ活写する言語芸術であり、菜の花畑にいる雀はその格好の題材だったのだと言えます。
あなたもまた、たとえ前例になかったり、時流にのったやり方ではなくても、自分なりにこれだと思った道をどこまでも貫いていくべし。
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今週のいて座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
祝福への帰還
今週のいて座は、「前触れなしに、ひとりで気取らずに静かにやってくる」ものをこそ歓迎していこうとするような星回り。
古今東西のあらゆる哲学者のうちでも、その陰鬱さにおいて突出した人物を2、3人挙げろと言われれば、アルトゥール・ショーペンハウアーは必ずその1人に入るであろう人物。
彼の哲学においては素朴な陽気さはほとんど居場所がありませんでしたが、とはいえその人生においては、予測できなかった小さな幸福の瞬間が確かにあり、こんな小さな奇跡があることを、ときに彼も目を見開きながら噛みしめていたのかも知れません。
あなたもまた、ショーペンハウアーが述べたようなごく些細で、取るに足らない形で訪れる「歓び」をこそ、大切に迎え入れていきたいところです。
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今週のやぎ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
生きる現場を重ねていくために
今週のやぎ座は、当り前だと思っていたものにふと未視感がもたらされていくような星回り。
『三つ食へば葉三片や桜餅』(高浜虚子)という句のごとし。思わず「そんなの当り前じゃろがい」とツッコミを入れたくなるような句ですが、そんな当り前のことをぬけぬけと句に仕立ててみせる大胆さこそが、この句の他ならぬ魅力なのではないでしょうか。
しかも、周期的な反復による言葉のリズム感をつくったところに、葉の「緑」に桜餅のほのかな「ピンク」を重ねるように句を結ぶという、感覚体験が立体的でホログラフィックなものになるような工夫がこらされていることにも気付かされます。
あなたもまた、何度見ても、何度会っても目新しく感じられる、そんなものにこそ身を寄せていきたいところです。
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今週のみずがめ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
広い海へとこぎ出していくこと
今週のみずがめ座は、「貧しさ」の問題に自分事として向き合っていこうとするような星回り。
例えば、言い間違いや過ちとも取れる行為や失敗というのは、それ単体のみを見ている限りは、さながら絶海の孤島のように広い海にポツンと取り残された無用の長物や悔恨の種でしかないかも知れません。
ただし、もし私たちが航行する術を学んで、ひとつひとつの過ちや失敗としての孤島を舟で結んでいくことができれば、それは新たな星座を地上に描き出していくための貴重なきっかけとなっていくはず。
あなたもまた、そうした「多島海」的な帰属意識を、自身のまわりにいかに作りだしていけるかということがテーマとなっていくでしょう。
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今週のうお座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
人間の野生化
今週のうお座は、赤裸々であることを厭わず、みっともなくも前進していくような星回り。
『妻抱かな春昼の砂利踏みて帰る』(中村草田男)という句のごとし。
なんだか必死さが伝わってくる一句であり、実際にこんな姿を見かけたら、たとえそれが旧知の知り合いであったとしても(知り合いだからこそ!?)絶対に声をかけたりしないよう、それこそ必死で自分を律するだろう。
あなたもまた、極私的で赤裸々なみずからの日常こそが、自己神話のピースとなっていくのだと言い聞かせていくべし。
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