【5/20〜5/26の運勢】5月4週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!
isuta / 2024年5月19日 22時5分
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今週のおひつじ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
存在の不思議の方へ
今週のおひつじ座は、一方通行的な“突き抜け”ではなく、双方向的かつ宇宙的な機能を果たしていこうとするような星回り。
現代社会の成功者は、なぜか進化論風の言葉(サバイバル、弱肉強食etc)でビジネスや社会を語るのが大好きですが、デザインサイエンティストの梶川泰司は『宇宙エコロジー』に収録されたエッセイのなかで、ダーウィンの進化論は説明モデルとしては片手落ちであり、それは「進化」という訳語にも現われていると述べています。
また梶川は、現代人にとって本当に大切なのは、まず「進化」という機能を「十九世紀の言語の迷妄から解放」していくことなのだと喝破しています。
あなたもまた、既存の目的論的な「進化論」から抜け出たところで人類の宇宙的な段階と方向に歩調を合わせていきたいところです。
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今週のおうし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
団扇の白と、月の白
今週のおうし座は、一見特別に見えなくても息の長いものに身を寄せていこうとするような星回り。
『団扇持ちてたそがれ顔の庵主かな』(長谷川零余子)という句のごとし。
主人が誰で、過ごしていたのがどんな家で、その夏がどんなものだったのかといったことはすべて忘れ去られてしまっても、おそらくこの情景だけは何十年たっても、ふっと人びとの記憶にのぼってくるはず。そこにこの句が生命はある。
あなたもまた、おのずと地下水のように長い歳月をかけて湧き出してくる恵みに助けられていくことでしょう。
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今週のふたご座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
持続的抵抗のために
今週のふたご座は、新しい合理化の波へとおのれを一致させていこうとするような星回り。
ギリシャ神話におけるセイレーンは、鳥の姿で人間の頭、または女性の胸、腕を持っており、 また竪琴や二本笛を奏で、それに合わせ歌を歌うこともありました。「歌う」(ラテン語の「カントー」)とは本来また、「呪いをかける、魔法にかける」(「インカントー」)ことを意味していましたから、それは世界の再魔術化であると同時に、合理化への反動ともとれます。
ただ、実際にはどの時代にも合理化と反合理化への衝動は共存していて、再魔術化に見える現象が、実際には一種の新しい合理化でもあるということは、十分にありえる訳です。
あなたもまた、自分の知的興奮の源泉がセイレーン的なるものとの終わりなき闘いのうちにこそあるのだとひしと実感していくことでしょう。
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今週のかに座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
しがらみごと呑み込む
今週のかに座は、場所の力を借りて厄介で面倒な“しがらみ”にこそ向き合っていくような星回り。
『君達の頭脳硬直ビヤホール』(藤田湘子)という句のごとし。
掲句の場合は、家族や師弟など親しすぎる間柄であるからこその「頭脳硬直」を感じさせるが(作者はおそらく目上の立場)、親しすぎても親しくなくてもそれが“しがらみ”になってしまう意味ではいつの時代も変わらないのだろう。
あなたもまた、向き合うべき“しがらみ”をよくよく選んだ上で、そこに自分なりの潤いやユーモアを注いでいくべし。
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今週のしし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
転身の第一歩
今週のしし座は、生という名の空虚な砂漠に、改めておのれの手で花や蝶を織り出していこうとするような星回り。
暗く静まり返った舞台。その闇の底から、マルセル・マルソーの手が浮かび上がってくるところを想像してみよう。しなやかに、細かく、ふるえる指。その微妙な指の動きのなかから、突如、蝶が舞い上がる。マルソーの指が「胡蝶の夢」を見はじめたのだ。
人がふつう客観的事実と呼び、また事実そうだと思い込んでいるもの(“本物の蝶”の次元)もまた、本当は遊動してやまない言語記号の夢見る夢に他ならず、客観的に実在するものなどどこにもないではないだろうか。
あなたもまた、みずからの演技を通じてどんな蝶を現前させていけるのか、とことん追求していくべし。
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今週のおとめ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
余生の始め方
今週のおとめ座は、死角から胸中をかき乱されていくような星回り。
『何触れて薔薇散りけん卓の上』(高浜虚子)という句のごとし。掲句の「何」は、神や運命のような目に見えない神秘的な存在の降臨かも知れませんし、家族的なカルマや個人的な罪過のようなふだんは意識にのぼることのない潜在的な因縁の浮上という線だってあるでしょう。
家の中というのは、占星術的には家はあなたの晩年の運命を暗示するものでもありますが、今のあなたなら、卓上の薔薇にいったい何を感じていたでしょうか。
あなたもまた、これまで胸に秘めてきたものが不意にうごめき出していくかも知れません。
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今週のてんびん座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
息を安らかにできるだけの空間を
今週のてんびん座は、十分に息をし、適切な距離をとるために空間を拡張していこうとするような星回り。
双極性障害の当事者の立場から既存の「現実」観に大いに揺さぶりをかけているマルチ・アーティストの坂口恭平は、『現実脱出論』のなかで、集団的な動きやすさに寄せて作られた現実を生きづらいものと感じる個人は、「現実」を自分なりに改変することで、少しでも生きやすいものにしてみてはどうかと提案しています。
坂口が大切にしているのは、創造的改変へと向かうためにいったん立てこもる「思考という巣」をもつことであり、目に見えない空間を確保していくことなのだと言います。
あなたもまた、現実の背後にそうした目に見えない「思考の巣」をいかに作り出していけるかということを自分なりに追究してみるといいかも知れません。
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今週のさそり座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
心を大きく動かしていく
今週のさそり座は、深いところで自分を生かしてくれているものに肉迫していくような星回り。
『陰(ほと)に生(な)る麦尊けれ青山河』(佐藤鬼房)という句のごとし。
山あいのくぼ地を意味する「陰」に実る麦の穂の黄色く成熟した景を描いた一句ですが、「陰」はまた赤子をうむ女性を連想させ、さらにその奥には古事記の穀物起源神話の雰囲気も広がっています。
あなたもまた、おのずと自分なりの生命讃歌をつむぎだしていくことになりそうです。
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今週のいて座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
義を果たすなり
今週のいて座は、誰に頼まれた訳でなくとも、これを自分はやらなくてはいけないという「義」を発動させていくような星回り。
哲学者の國分功一郎と当事者研究で知られる医師の熊谷晋一郎は『<責任>の生成ー中動態と当事者研究ー』において、「責任」というものがきわめてネガティブな意味合いで使われるようになってしまった要因は、「意志」という概念との強い結びつきにあると述べた上で、次のように指摘しています。
「意志の概念を使ってもたらされる責任というのは、じつは堕落した責任なのです。本当はこの人がこの事態に応答するべきである。ところが、応答するべき本人が応答しない。そこで仕方なく、意志の概念を使って、その当人に責任を圧しつける。そうやって押しつけられた責任だけを、僕らは責任と呼んでいるのです。」
あなたもまた、自分が人として当然行うべきことへ導いてくれる「義の心」に、いつも以上に敏感になっていきやすいでしょう。
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今週のやぎ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
笑う口の闇
今週のやぎ座は、現実や運命のままならなさにただただ圧倒されていくような星回り。
『緑陰に三人の老婆わらへりき』(西東三鬼)という句のごとし。
このあまりにも有名な一句は、さんざん色んな人が言及してきたようにマクベスの魔女たち(彼女たちも三人だった)を連想させる。彼女たちもまた、おまじないのような、他の人には意味が分からないような言葉を交わしあって、闇に消えていった。
あなたもまた、大海をさまよう小舟のようなみずからのちっぽけさに、改めてしみじみしていくことになるかも知れません。
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今週のみずがめ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
どこでもない場所のまん中で
今週のみずがめ座は、日頃からその影響や恩恵を吸い込み、浸っているソーシャルネットワークが、改めて浮かび上がってくるような星回り。
比較的近年にいたるまで、空気はもっともあって当たり前だと思われているものの一つでしたし、誰かのことを「空気のよう」などと言えば、それは本人に存在価値がないことの言い換えとして機能していました。
しかし人類学者のデイヴィッド・エイブラムは、「空気こそが私たちを最も直接的に包み込んでいる」のであり、言わば「空気は私たちが最も親密にその中にいる要素」なのだと言います(『感応の呪文―〈人間以上の世界〉における知覚と言語―』)。
あなたもまた、まずは新たなサイクルの出来る限り新鮮な空気を吸い込むところから、世界を拡げるための試みを始めてみるといいでしょう。
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今週のうお座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
外へ抜ける細く長い道
今週のうお座は、これ以上ないほど大胆に羽目を外していこうとするような星回り。
『きよお!と喚いてこの汽車はゆく新緑の夜中』(金子兜太)という句のごとし。意味的にも、音的にも、あんまりおさまりのいい感じに仕上げすぎたり、耳に心地いいリズムにまとめすぎると、句の力そのものが削がれてしまう。
これはよくよく考えれば、句を詠むとか、何かを書いて人に見てもらおうとする時点でそれはある種のノイズであり、書かれたものは体から抜け出てそこらじゅうを歩き回っている生霊(いきすだま)みたいなものなのだと考えれば、よく実感されることなのではないでしょうか。
あなたもまた、どうせ目立つなら徹底的に、やりすぎなくらいに目立ってしまおう、というくらいのつもりで過ごしていくべし。
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