【10/7〜10/13の運勢】10月2週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!
isuta / 2024年10月6日 22時5分
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今週のおひつじ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
ただそこにいる
今週のおひつじ座は、ごく平凡に、無名のままに過ごすことの喜びを再確認していくような星回り。
『姓名は何子か号は案山子かな』(与謝蕪村)という句のごとし。
現代で言われている「自己実現」などという言葉は、何の事はない地位や名声を得るための、むなしい自己顕示競争に駆り立てる蟻地獄のようなものであり、「自分の人生の主人になる」ということとは似て非なるものでしょう。とはいえもちろん、友だちと付き合うのにも、自分に合った職分を見つけ出し、その職分をまっとうするのにも努力は必要です。
あなたもまた、そういう世の中を共に担う努力を続けながら、いかに「有名になる」ことに囚われないでいられるかが問われていくはず。
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今週のおうし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
意識の非志向的次元で
今週のおうし座は、誰か何かに対して「解釈」するのでなく、ただ素直に「鑑賞」していこうとするような星回り。
近年、短い解説動画などが無数に出回るようになった影響からか、映画であれアニメであれ、普通に見るだけでは気づかないような伏線を回収したり、裏側事情を踏まえた答え合わせをしたりなど、必ず「考察」をはさんだ見方をするのが当り前といった風潮が色濃くなってきているように感じます。
しかし、そういう見方というのはどこか邪道と言いますか、それ自体が悪いわけではないですが、直接的な体験として深まっていかないんです。
あなたもまた、下手に言葉を繰り出してごまかさないよう心がけてみるといいでしょう。
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今週のふたご座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
林檎に賭ける
今週のふたご座は、大人のしがらみをかいくぐって純粋な欲望を追求していこうとするような星回り。
『林檎投ぐ男の中の少年へ』(正木ゆう子)という句のごとし。
林檎には象徴的な意味として「若さ」や「美しさ」などがありますが、それを男の中の少年へと放るということは、男が囚われがちな出世や成功に伴うしがらみだとか陳腐なプライドだとかといった、大人のしがらみの外へと一気に連れ出さんとしているシーンなのだとも言えます。
あなたもまた、そうした切っても切り離せないある種の共犯関係を深めていきやすいでしょう。
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今週のかに座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
正直戦車
今週のかに座は、第一感で違和感を感じたものはバッサリと切り捨てていこうとするような星回り。
ギター演奏家で作家としても成功した深沢七郎は、42歳のときに民間伝承の姥捨て伝説を題材にして書いた処女作『楢山節考』でデビュー。その評価は高く、三島由紀夫をして「慄然たる思ひ」を只一度感じた「不快な傑作」と言わしめたほどでした。
深沢にとってに世界とは、「私とは何の関係もない景色」であり、「面白きゃいいんだよ、ただ」という小説観もまたそうした世界観と表裏の関係にあったのだと思います。
あなたもまた、そうした「飄々としたさま」をどれだけ発揮していけるかということが問われていくでしょう。
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今週のしし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
内省と開け
今週のしし座は、面倒や厄介に巻き込まれるのを嘆く代わりに、ただ端座していくような星回り。
『露の世のもめを淋しく坐りをり』(清原枴童)という句のごとし。揉めごとや争いごとというのは、どんな組織においても人と人との関わりにおいて成り立つ以上決して無縁ではいられないもの。
高度ストレス社会と言ってもいい現代では、「不快な思いや我慢をさせられる相手などさっさと縁を切って然るべき」といった割り切りが加速化していたり、些細な不満や理不尽であってもSNSに書き込んで世情に問うたり、時には事実をねじ曲げてでも自分を被害者に仕立てて正当性を訴えたりするような向きが横行しているように感じます。
あなたもまた、人間関係の面倒や厄介に巻き込まれた時こそ、作者のような控えめな姿勢を思い浮かべてみるべし。
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今週のおとめ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
情熱の才を燃やす
今週のおとめ座は、恋愛やしがらみに持ち込まれた自己愛をほどいていこうとするような星回り。
ミケランジェロの聖母子像は、マリアが十字架から降ろされたイエスの亡き骸を抱いて慈しみ悲しんでいる姿が表現されたものですが、そうしたマリアの姿をあらわした絵や彫刻のことを<ピエタ>と言います。
イタリア語の<ピエタ>は「慈愛」という意味だけでなく「共感共苦」という意味も兼ねており、この点について取り上げた哲学者のショーペンハウアーは、あらゆる真実の純粋な愛は共感共苦であり、そうでないようなあらゆる愛は自己愛であり、利己心なのだと述べています(『意志と表象としての世界(世界の名著45 ショーペンハウアー)』)。
あなたもまた、「泣くこと」を通じて自分が抱え込んでいた苦悩の中身を再確認していきやすいはず。
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今週のてんびん座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
海と妖怪
今週のてんびん座は、日常を取り囲んでいた境界線の外へとふっと出ていくような星回り。
『夜長びと海に向く扉を押しにけり』(田中裕明)という句のごとし。
秋の夜長に、人が扉を押した。その向こうには海がある。それだけと言えばそれだけの句ですが、まるで夜長を一身に宿したかのようなその人の気配や、見えないはずの海の余韻がどこまでも後を引くようでもあります。「海へ」ではなく「海に」とあるので、海がすぐそばにあるように感じられる。扉が開けば、そこに広がるのはどんな海だろうか。
あなたもまた、自身の身体を重さや軽さを占うつもりで、そっと「扉」に手をかけてみるといいでしょう。
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今週のさそり座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
愉しみと反復
今週のさそり座は、取り組む活動であれ、働かせる能力であれ、干からびていた愉しみを再び満たしていくような星回り。
アリストテレスと言えば、今日の科学技術を生み出した西洋文明の根幹を支える哲学的な基礎付けを行った人物であり、しばしば権威と生真面目の象徴としての役割をつねに与えられてきましたが、いま改めて読み直してみるとかえって新鮮な発見が少なくありません。
愉しみを感じつつ活動する人の方が何事についてもその事柄をよりよく判断し、より正確に成就することができる。音楽家であれ建築家であれ、各自の仕事に悦びを感じつつやっていればこそ、仕事についての進歩もあるのだ。このように、愉しみこそが活動を増進させうる、と言っています。
あなたもまた、たとえ一見すれば悲劇的で、笑える状況ではなかったとしても、どうしたら楽しめるのかを少しでも考えていきたいところです。
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今週のいて座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
螺旋の動き
今週のいて座は、じっくりと酒を酌み交わしあうようにして謎を深めていこうとするような星回り。
『秋風や謎のやうなる古酒の壺』(原月舟)という句のごとし。一体いつから壺はそこにあったのか、そもそも名はあるのか、壺が蔵している古酒はどんな熟成を遂げているのか、そしてその味わいはどんな具合で、他の何ものとも似ていないのはなぜなのか。
これはいつの間にか自分が蔵していた事実や思い、感情などに不意に気付いてしまった時の感じとも通じるところがあるのではないでしょうか。
あなたもまた、自身の前に謎のように立ち塞がる人生の謎とじっくりと向き合ってみるといいでしょう。
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今週のやぎ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
活動の純化
今週のやぎ座は、自身の人生に与えてきたもっともらしい装いを、思い切って取り外していこうとするような星回り。
『変身』などの不条理小説などで知られるプラハ出身の作家カフカは、小説だけでなくアフォリズム集も残していますが、その「罪、苦悩、希望、真実の道についての考察」というタイトルの通り、人間がなめうるあらゆる辛酸についての言及が記されています。
たとえば<喜び>についても、彼の手にかかれば「この人生におけるさまざまな喜びは、生そのものの喜びではなくて、われわれがより高い生へと上昇することに対して抱く不安である」と、一気にそのイメージを書き換えられてしまうのです。
あなたもまた、そうして自身の中の「性急な焦り」をいったん解きほぐしていけるかどうかが、今後の向かっていく先を決めていくように思います。
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今週のみずがめ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
穏やかな情念
今週のみずがめ座は、素朴などうしようもなさに立ち返っていこうとするような星回り。
『柿売って何買ふ尼の身そらかな』(村上鬼城)という句のごとし。
作者はここで尼をなじっているのではなく、むしろそういう身の上に甘んじているひとりの世捨て人に憐れみを感じているのと同時に、読者にそっと文脈を開きつつ尼の来し方行く末について思いを馳せているのではないでしょうか。
あなたもまた、自身のことであれ他者のことであれ、ささやかな欲や執着をなじったり見下したりするのでなく、菩薩のごとく肯定し受け入れていくべし。
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今週のうお座の運勢
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右往左往する勇気
今週のうお座は、人生を乗客席からではなく、操縦席から臨んでいけるかが少なからず問われていくような星回り。
映画化もされたスウェーデンの作家ヨナス・ヨナソンの小説『窓から逃げた100歳老人』の主人公であるアラン。老人ホームで行われる彼の100歳の誕生日パーティーには、市長や新聞記者などたくさんの来賓が訪れる予定だったのですが、前日になってふと彼はこんな風に思います。
老人ホームが自分の終の棲家ではない。“どこか別の場所”で死のう。そう決めたのだ、と。幸いにも、彼はホームを脱走してすぐに大金の詰まったスーツケースを手に入れ、彼があまり品行方正な人間ではなかったことも相まって、驚くべき展開をしていきます。
あなたもまた、アランほど老齢ではなくても、迷った時は自分の“終の棲家”はどこにしたいのか、ということを考えてみるといいかも知れません。
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