【12/2〜12/8の運勢】12月1週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!
isuta / 2024年12月1日 22時5分
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今週のおひつじ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
土裂けて
今週のおひつじ座は、ここしばらく身ごもっていたものをひそかに孵していくような星回り。
『枯山中つぎつぎ光孵りけり』(宮坂静生)という句のごとし。
こうした突飛なようでいて不自然な感じのしない句というのは、机の前でいくら頭をひねっても生まれてこないでしょう。脳内であれ現実であれ、何かがスパークしてなまなましいビジョンが生まれてくる時というのは、かならずそこで身体的、感覚的な「ずらし」が起きているんです。
あなたもまた、さまざまな人間や出来事と交わったり、浸透しあってきたことの成果が何かしらの形で生まれてきやすいでしょう。
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今週のおうし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
スッと器になっていく
今週のおうし座は、誰かと共にあるとき、いかに意味の外にとどまっていられるかが問われていくような星回り。
かつて哲学者の鷲田清一は、『「聴く」ことの力』(1999)のなかで、患者の話をただ聞くだけで解釈を行わない治療法を例にあげながら、ケアとは何かという問いについて記しています。
特定の「目的」も「必要」も関係ないところで、ただ相手を「享ける」こと。鷲田はそれこそがケアなのではないかと述べている訳ですが、こうしたことがわざわざ論じられなければならないのは、現代社会においてどれだけ「押しつけの利他」が跋扈しており、いかに多くの人がそれにうんざりし、疲弊してしまっているかをよく表しているのではないでしょうか。
あなたもまた、毎日使っている食器が献立内容や盛られる量によって食事をジャッジしないように、みずからもまた「ただの器」となったつもりで過ごしてみるといいでしょう。
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今週のふたご座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
「われ」から「われわれ」へ
今週のふたご座は、「知の時間」の代わりに「愛の時間」に浸っていこうとするような星回り。
『うずみ火や我がかくれ家も雪の中』(与謝蕪村)という句のごとし。
あれやこれやが全部溶けてしまって無分節の液状化した状態へと心が浸っては溶け込んでいくこと、そしてそれを超えて全体を包みこんでいくことを、私たちは「愛」と呼んでいる。逆に、何かを区別して分別を働かせて何かを「知る」ということは、かえって愛から隔たることでもあるはず。
あなたもまた、おのれの魂に安らかな夜をもたらしていくことがテーマとなっていきそうです。
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今週のかに座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
立ち返るべき原点
今週のかに座は、みずからの心の琴線にふれるような安心のイメージを汲みあげていこうとするような星回り。
精神的に追い詰められた人というのは、しばしば少しでも批判できるものや相手を過度に責めすぎてしまったり、出来事や他者との和解の糸口でわざわざ自分で潰してしまったりして、さらなる災難を呼んでしまうといったことが多々ありますが、そんなふうに自暴自棄にならないためには、一体どうすればいいのでしょうか。
例えば、いわゆる「終末期ケア(ターミナル・ケア)」を支える死の受容プロセスを提唱した精神科医のエリザベス・キューブラー・ロスは、死にゆく人びとへの援助について考えていく上でつねに立ち戻っていった1つのイメージがありました。
あなたもまた、そうした苦痛に対する“麻酔薬”を欲していく向きが強まっていくはずです。
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今週のしし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
この世で一番怖いもの
今週のしし座は、「本当に怖いものは何か?」ということを突き詰めていこうとするような星回り。
『恐山に冬のブルドーザー近づく』(城岩喜)という句のごとし。
「冬のブルドーザー」の不気味さというのは、皮肉にも私たちが「霊や祟りなぞ存在するわけがない」などと理知的で明るい精神を求めれば求めるほど、こちらの足もとを掬ってくるようなこの世界のうす暗い物質性に共通した質感を捉えているように感じられてなりません。
あなたもまた、「お前の真の敵は誰だ?」と繰り返し自問してみるといいでしょう。
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今週のおとめ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
失われた聖杯を求めて
今週のおとめ座は、まず第一に「私の仕事はどのような人に役に立つか」という観点に立っていこうとするような星回り。
思想家のルドルフ・シュタイナーによる1910年代の講演である『職業のカルマと未来』では、すでに近代の労働者は経済的な現実のみが唯一の現実であると信じ始めているということに触れているのですが、労働者が欲しているものの中には、決して経済活動のみの結果としては現れないものがあるのだとも指摘していました。
労働者の内面に確かに存在する「労働力を商品とされることへの嫌悪感」こそが近代の社会運動全体の根本衝動であり、それを「はっきりと語」ることこそが近代の負の遺産を超えていくための出発点になるという訳です。
あなたもまた、自分なら仕事にまつわることで、いつどんなときに嫌悪感を覚えるのか、そしてそれが何に起因しているのか、この機会に改めて考えてみるといいでしょう。
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今週のてんびん座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
回り道をひとりゆく
今週のてんびん座は、何らかの不一致やズレを通じて胸の内の思いが強まっていくような星回り。
『杯(さかずき)にうつらぬ心年忘』(星野高士)という句のごとし。
「年忘(としわすれ)」は忘年会の宴のこと。作者も会話自体には時おり参加しているものの、どうにも気分が盛り上がらず、むしろ沈んでしまっているのでしょう。置かれた状況に心がうまくはまらなかったり、現実のスピード感にまだ心身が追いついていなかったり、言われてみればこんな忘年会の体験をしている人も少なくないのではないでしょうか。
あなたもまた、普段ならあまり外に漏らさないようにしている心の声がひときわ大きくなっていきそうです。
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今週のさそり座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
ビー・ヒア・ナウ
今週のさそり座は、「沈黙の世界」とのつながりを再確認していくとするような星回り。
現代社会ではみずからをまったき沈黙のなかに置いておくことは非常に難しくなっていますが、それで困っているなどと口に出して言う人もあまりいないでしょう。
現代においてはほとんどあらゆるものが「役に立つ」価値の源泉として見なされ、まるでブラックホールのように「効用の世界」に呑みこまれていますし、天地のあいだでそうした呑み込みから逃れ得ているものはほとんど存在しませんが、逆にその唯一に近い例外こそが沈黙なのだと言えるかもしれません。
あなたもまた、そうした積極的な行為としての沈黙を、できるだけ自身の活動の本丸にすえてみるといいでしょう。
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今週のいて座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
私はそうは思わない
今週のいて座は、大胆不敵な態度表明を試みていこうとするような星回り。
『木枯やいつも前かがみのサルトル』(田中裕明)という句のごとし。
政治問題や社会問題に積極的に発言し、参加したことで「行動する知識人」と呼ばれ、20世紀半ばに世界的に大流行した哲学者であったサルトルの思想は、「実存は本質に先立つ」という有名な言葉に象徴されています。
あなたもまた、時代の逆風に前かがみになりながら自分なりの実存を言葉にしていきたいところです。
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今週のやぎ座の運勢
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まず振る舞い
今週のやぎ座は、少しでも違和感を覚えた「常識」に対してはとことんアウトローであろうとしていくような星回り。
社会がものすごいスピードで変化していく過渡期には、これまで“常識”とされてきたものがいつの間にか“非常識”となっていたり、その逆が起きたりといったことが頻発していきますが、そもそも常識というのはそれを振りかざす側の人びとが利益を独占ないし簒奪(さんだつ)するような「合法であっても非常識」な仕方で、都合よく動かされ、操作されてきた可能性が高いのではないでしょうか。
そうした可能性を検証する上で、ランドスケープアーティストでもあるハナムラチカヒロは『まなざしの革命』のなかで、「常識とは何なのか」と問うのではなく、「常識はどのように生まれるのか」、そして「常識はどこにあるのか」という形に問いかけ変えてみることを提案しています。
あなたもまた、他の誰かの口にする「常識」よりも、自身の直感や違和感に基づく「無常識」にこそ立ち返っていくべし。
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今週のみずがめ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
つくりものはいつか壊れる
今週のみずがめ座は、物事の終わり際をしかと心におさめていこうとするような星回り。
『葬の前の物争ひや冬日落つ』(石島雉子郎)という句のごとし。作者自体はあえてその物争いを非難しているわけでもなく、かと言って称賛したり煽ったりしているわけでもなく、ただその事実について触れているのみで、と同時に西日が落ちていく侘しげな光景をそこに重ねています。
もはや起きてしまった以上は、誰が正しくて誰が間違っているのかといった事の是非をことさらに論じてみても、かえって争いがこじれるだけだということが、おそらく嫌というほど身に沁みているのでしょう。
あなたもまた、できるだけ火種や因縁を無駄に煽るのではなく、そっと消していく方向に意識をもっていきたいところです。
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今週のうお座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
味わい深い方へ
今週のうお座は、息苦しい関係性の鎖から解き放たれていこうとするような星回り。
いつからかこの社会では、オンリーワンの個性を宿した“個人”というものが尊ばれてきた節があります。しかし、こうした「私だけの」個性というイメージは、必然的に対となる他者へ投影される「あなただけの」魅力や、「あなたでなければならない」運命といったイメージを現実にも要請するにいたって、決定的に破綻をきたしてきたのではないでしょうか。
ただ、そうした破綻は、うまくそれに応じることさえできれれば、一面的な愛着から脱し、より広がりを持った愛へと開かれるきっかけとなっていくのかも知れません。
あなたもまた、語り手の男が引きずりこまれていったような、破綻と転調のはざまの領域に立たされていくことになるかも知れません。
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