ぷらっとホームよりIoT・M2Mシステムの構築に最適なオールインワンの「OpenBlocks IoT EX1」が登場
ITライフハック / 2015年5月12日 10時0分
ぷらっとホームは、Internet of Things(IoT:モノのインターネット)に特化したコンパクトLinuxサーバー「OpenBlocks IoT Family」の最新モデルとなる「OpenBlocks IoT EX1」を発表した。
OpenBlocksは、2000年に初登場した、同社初の手のひらLinuxサーバー「OpenBlockS」を起源とし、その後、OpenBlockSS、OpenBlockS 266、600へと15年間の歴史を積み上げてきた。古くて新しい超小型サーバーである。
同シリーズは、大手通信事業者をはじめ、電力監視やセンサーネットワークなどのインターネット通信分野で採用されるという実績を、これまでに積み重ねてきている。近年では各種センサーネットワークやM2M/IoT分野のゲートウェイ装置として多くのベンダーで利用されている。
■OpenBlocks IoT Familyにおける最新モデル「OpenBlocks IoT EX1」
今回発表された「OpenBlocks IoT EX1」は、OpenBlocks IoT Familyの現行モデル「OpenBlocks IoT BX1」のCPU/OS性能をそのままに、拡張性と柔軟性をさらに向上させているのがポイントだ。
本体にあらかじめWi-Fi、Bluetoothといったワイヤレス規格、RS-232C、RS-485といったシリアルポートを備える。これに加えて本体内部に拡張用スロットを2つ搭載。このスロットに様々なモジュールを追加できるようになっている。
具体的には3GやLTE、Wi-SUN、EnOceanといった各種通信に対応可能となっている。これにより様々なセンサーをより速く効率的にネットワークに接続することが可能だ。
さらにSMS遠隔操作機能やシリアル通信リダイレクト、設定用Web UIを搭載するなど、ハードウェアだけでなくソフトウェアによる機能も充実している。
本製品のはハードウェアとしての特長は以下、
1)内蔵オプションでIoT主要無線・有線に対応
Wi-FiやBluetoothなどの無線通信、RS-485、RS-232C、Ethernet等の有線インターフェースを標準搭載し、さらにLTE、3G、Wi-SUN、EnOcean等の無線通信もオプションボードを内蔵することで接続可能。
2)複数キャリア選択可能
オプションの3G通信ボードにより、NTTドコモ、ソフトバンクモバイルの3G通信に接続することが可能。また、KDDIの通信モジュールも使用でき、KDDIのLTE通信網にも接続可能だ。
3)パワフルなCPUと大容量メモリー
22nmプロセス技術に基づくインテルのSoCを搭載し、さらに1GBのRAM、4GBのFLASH ROMが搭載され、IoTのエッジサイドで必要となる様々なコンピューティング機能を実現する。
4)フルパッケージのLinuxを搭載
OSには汎用のDebian GNU/Linuxを採用しており、アプリケーションの実装が容易となっている。様々なアプリケーション実装の手間を削減し、スピーディーなIoTシステムの構築が可能。
5)極小サイズフォームファクタ
わずか91(幅)mm×113(奥行)mm ×25(高さ)mmの極小サイズ。そのためあらゆる場所・環境に設置可能。設置する場所に悩むことなく導入できる。
■注目のソフトウェア機能
1)設定を簡単にするWeb UI
ネットワークやシステムの様々な設定を簡単に行えるWeb UIを搭載。手間のかかる初期設定やアップデートも短時間で可能となっている。
2)SMSで遠隔操作
携携帯電話のSMS(ショートメッセージサービス)を利用してOpenBlocks IoT Familyを遠隔地から操作できる。Web UI経由で登録した実行スクリプト、たとえばOSセキュリティパッチのスクリプト起動など、様々な制御がSMSによって可能となっている。
■その他の便利機能
1)シリアル通信リダイレクト
OpenBlocks IoT Family に接続されているRS-232C/RS-485をモバイル回線やWi-Fiを経由して遠隔地のシリアル通信端末へリダイレクトが可能。また、Bluetooth SPPにも対応し、OpenBlocks IoT FamilyとペアリングされたBluetooth SPPデバイスのシリアル通信リダイレクトも可能。
2)柔軟なWi-Fiネットワーク
初期状態でWi-Fiネットワークは、Web UIのアクセスポイントとして起動する。モデム内蔵のモデルなら、通信のためのSIMを用意してAPNを設定するだけでWi-Fiルータとしても利用できる。Wi-Fiクライアントモードに切り替えれば、既存のWi-Fiネットワークへ接続できる。
3)ダイナミックDNS対応
ダイナミックDNSに対応しているため、固定IPアドレスを付与する必要が無く、コスト削減はもちろん、柔軟な構成、運用が可能だ。
なお、新製品は5月13日から開催される「第4回IoT/M2M展」に出展している同社ブースで実機を見ることができる(イベントの概要は後述)。
■製品概要・仕様・オプション
・製品概要
名称:OpenBlocks IoT EX1
型番:OBSEX1
価格:オープンプライス
出荷開始時期:2015年夏予定
主な仕様:
CPU:インテルAtomプロセッサー(インテルEdison、500MHz、デュアルコア)
メインメモリー:1GB(DDR3L)
Flash ROM(ストレージ):4GB(eMMC)
内蔵無線インターフェイス:
・Bluetooth 4.0+2.1EDR
・Wi-Fi(IEEE802.11a/b/g/n)
外部インターフェイス:
・RS-485(ターミナルブロック)
・RS-232C(RJ-45)
・Ethernet(RJ-45)
・USB Host A Type
・USB Micro-B Type
サイズ:91(幅)mm×113(奥行)mm×25(高さ)mm(突起部含まず)
電源:DC5V(+4.75~5.25V)/DC-WR(+6~48V)
搭載OS:Debian GNU/Linux
モジュールオプション:
・3G通信モジュール
NTTドコモ・ソフトバンクモバイルの3G通信網に対応し、下り最大7.2Mbps・上り最大5.7MbpsというIoT/M2M用途に十分な速度をカバーしたインターネット通信が可能。
・LTE通信モジュール
KDDIのLTE通信網に対応し、下り最大75Mbps・上り最大25Mbpsの超高速通信を実現。
・Wi-SUNモジュール
ロームのWi-SUNモジュールを採用し、スマートメーターを始めとするスマートコミュニティ構築に最適なWi-SUN通信を実現。
・EnOceanモジュール
電池不要・配線不要をコンセプトとしたEnOceanのセンサーやスイッチ等からのデータが受信可能となり、メンテナンスフリーのセンサーネットワークの構築が可能。
ソフトウェアオプション:
・SuperJ Engine Framework
株式会社日立ソリューションズが提供するOSGi準拠のフレームワーク。エネルギーマネジメントシステムの構築を容易に実現。
・ECHONET-Lite bundle
株式会社日立製作所が提供するECHONET-Liteのバンドルプログラム。OSGi Framework上で動作し、家電制御を行うHEMS(Home Energy Management System)の構築に最適。
・Oracle Java SE Embedded
オラクルが提供するJavaアプリケーションの開発・実行に必要なプラットフォーム。
■イベント概要
イベント名:「第4回IoT/M2M展」
日時:2015年5月13日(水)~15日(金)、10:00~18:00(15日のみ17:00終了)
会場:東京ビッグサイト 西展示棟3-10 ぷらっとホームブース
会場住所:東京都江東区有明3-11-1
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