特徴も金額も様々! それじゃあアナタの最適は? オンライン英会話教室徹底比較
ITライフハック / 2015年5月18日 17時0分
GW中、海外に行っていたという人も多いだろう。そしていつも困るのが海外滞在時のコミュニケーションではないだろうか。かくなる筆者もそうで、英語圏なら、なんとかつたない英語を駆使して、コミュニケーションを図っている。
帰国する際に「次に旅行するまでに、もう少し英会話能力を高めよう」と決心するのだが、気が付いたら、次の渡航計画が先に来てしまっているという、状況をここ数年繰り返している。英語ですらすらと会話できれば、仕事でも、旅行でも、さらに役に立つことは間違いない。英会話力はできるビジネスパーソンの必須条件といっていいだろう。
たとえば日本能率協会(JMA)は2014年4月20日、2015年度の新入社員意識調査を発表した。それによると「海外勤務のチャンスがあれば応じたい」との質問に「そう思う」と回答した人は、過去最低となる48.2%に落ち込んだそうだ。だが、2014年度の外務省の調べによると、海外在留邦人数は、むしろ増加傾向にあるという。いくら英語の苦手意識が高くとも、仕事で必要であれば、会社は海外へ転勤を言い渡すというわけだ。
特に製造業などだけでなく、最近はオフショア開発などで東南アジアに拠点を置く日本企業が増えてきている。コミュニケーションはもちろん英語を使うとなると、これはもう英会話を学ばなくてはいけない。
とはいえ、社会人が英会話をマスターするために語学留学するという時間的余裕はない。いわゆる駅前留学する方法もあるが、最寄り駅に教室がない人、いつも帰りが遅く、通えないという人も多いだろう。ではどうすればよいのだろうか?
そこでおススメなのが自宅に居ながらにして英会話を学べる、オンライン英会話教室だ。とはいっても、多くの英会話教室が存在しており、それぞれ特徴が異なっているようだ。そこで、現在主流のオンライン英会話教室をピックアップし、その特徴をチェックした。
■オンライン英会話の特徴を徹底比較
ピックアップしたのは「レアジョブ英会話」「DMM英会話」「QQ English」「ラングリッチ」「ベストティーチャー」、「ECCオンライン英会話」「イーオン・オンライン英会話」といった有名どころである。それぞれの特長を紹介して行く。
●レアジョブ英会話
オンライン英会話の最大手。毎日25分プラン(1日1回)月額5,800円、毎日50分プラン(1日2回)月額9,700円、毎日100分プラン(1日4回)月額1万6,000円、月8回プラン月額4,200円という4つのプランが用意され、学習ペースに合わせて選ぶことができる。
講師はフィリピン人。教材は2,200以上の中から、目的やレベルに合わせて選ぶことが可能だ。TOEIC対策やTOEFL対策に加え、Daily News Articleという毎日更新されるニュース教材でディスカッションができる。
会員は、スピーキングテストによる英語力測定や、日本人カウンセラーによるカウンセリングが利用できる。
・レアジョブ英会話
●DMM英会話
業界最安値を誇るオンライン英会話。たくさんの人が試せるように、1日1回(25分)3,950円/月、1日2回(計50分)6,500円/月、1日3回(計75分)9,200円/月の3プランが用意されている。1日1回9,200円/月なら、1レッスンが100円を切る99円だ。
講師は世界60か国から集めた2000人だが、フィリピン人が7割を占める。700以上の豊富な教材を無料で用意しており、「瞬間英作文」「絶対『英語の耳』になる!ビジネス英語リスニング」など、市販教材にも対応する。
英語初心者には、現地日本人スタッフ(コンシェルジュ)が自分にピッタリの講師を紹介してくれる。
・DMM英会話
●QQ English
高品質のレッスンが受けられるオンライン英会話。料金プランは受講料が無駄にならないポイント制で、月々3,980円で400ポイントがもらえる「月会費プラン」が用意されている(※ポイント有効期限は1か月、講師によって変動)。月会費プランの会員専用の追加ポイント制度も用意されている。
講師はフィリピン人で、講師になる前に英語教授法の国際資格TESOL取得を義務付けている。ビジネスやトラベル、TOEICなどの豊富な学習コースを用意しており、目的に合わせて選択できるが、初回に受けるレベルチェックレッスンからコースを選択してもよい。学習には、カリキュラムに沿って勉強する「カランメソッド」を採用している。
・QQ English
●ラングリッチ
Skypeで学べる英会話として有名。料金プランは、リッチプラン(1日1回25分)6,000円と、Wリッチプラン(1日2回計50分)1万円という2プランが用意されている。
講師はフィリピン人。教材は5段階にレベル分けされ、習熟度に併せて効率よく英語を学習できる。イラスト付きの発音教材(舌の位置などを把握)、VOAニュースやCNNニュースのほか、TEDプレゼンなどを教材に英語プレゼン能力を向上させることもできる。
・ラングリッチ
●ベストティーチャー
コンセプトが斬新なオンライン英会話。「日本にいながらにして、これをやれば英語が話せるようになる!というオンライン英会話サービスをつくりたい!」という思いから、2012年5月に開校されたそうだ。
料金プランは月額9,800円の1つだけ。レッスン回数無制限で好きなときにレッスンを受講できる。20か国以上に在籍する講師陣が英語学習をサポートする。
レッスンは、自分が話したいこと(=自分の英語)を会話文にする「Writing(ライティング)レッスン」と、作成した会話文を元にSkypeで実践する「Skype(スカイプ)レッスン」という2種類のレッスンが用意されている。講師とテキストチャットした上でスクリプトを作成し、自分だけの会話集を作成することも可能だ。
・ベストティーチャー
●ECCオンライン英会話
月々900円からはじめられるオンライン英会話。料金プランは月2回で900円、以降500 円で1レッスンずつ追加受講することが可能だ。13回以上なら、毎日利用可能な上限6,400円の定額プランが用意されている。
講師は英語を公用語とし、ECCの厳しい基準を満たしたフィリピン人(セブ島)講師を採用。米国人の講師がフィリピン人講師に発音の指導を行っているので、フィリピンなまりの心配はいらない。
教材は50年以上の歴史がある英会話教室のテキストを基に作成している。レッスンにスカイプを使用する企業が多いなか、講師が画面上で操作するテキストを共有できるECC独自のオンライン機能を使用するため、スカイプだけのレッスンよりも理解しやすくなっている。
「レベル診断テスト」で、入門から上級まで6段階(子供は4段階)のレベル分けを行う。自分に適したレッスンを受講できるため、効率よく英語の実力を伸ばせる。
・ECCオンライン英会話
●イーオン・オンライン英会話
石原さとみさんのCMでお馴染みの英会話。全国47都道府県に252校のスクールを持っている。インターネットレッスンは、入会金が5,400円、コンテンツ利用料が月額540円で、受講料が10回2万5,920円、20回4万9,680、40回9万5,040円、80回18万1,440円。別途、レッスンで使用する教材費が必要となる。
レッスンは、日常英会話やビジネス英会話、トラベル英会話、TOEIC対策など、多数。日本人カウンセラーによる相談も可能だ。
・イーオン・オンライン英会話
■オンライン英会話で注意すべきこと
最後にオンライン英会話を学ぶ上で注意すべきことをまとめてみた。
・英語のナマリについて
オンライン英会話がリアルな英会話教室と比べて格安なのは、人件費が安いフィリピン人の講師を使うからだ。しかし、問題点もある。フィリピンでは、ほとんどの授業は小学校から英語で行われるが、英語のネイティブスピーカーではない。講師によっては、若干の現地語のナマリがある。
そうした状況を踏まえ、ECCオンライン英会話では米国人講師がフィリピン人講師に発音を指導している。またイーオン・オンライン英会話では、欧米人を中心とした講師陣を用意している。
・日本語でのサポートについて
ここで紹介したオンライン英会話は、いずれも日本語のWebサイトを持ち、日本語による問い合わせに対応している。インターネットの接続不良など、何かトラブルが起こった場合には、日本語による問い合わせが可能だ。とくにDMM英会話やイーオン・オンライン英会話では、日本人スタッフがサポートしてくれるので、何かと心強いだろう。
・講師の選び方について
講師の選び方も重要だ。講師も人間なので、同じ教材を使っても、教え方が違う。オンライン英会話をやり始めた最初のうちは毎回違う講師に予約を入れて、自分に合った講師を見つけ出そう。英語初心者向けのアドバイスとして、あくまでひとつの目安だが、講師の自己紹介が掲載されている場合には、やさしい英語を使っている人を選ぶとよいだろう。
・レッスンの価格について
表にまとめてみたが、価格改定を頻繁に行うので、なかなかわかりづらい。現時点では、DMM英会話は圧倒的に安いが、1レッスン25分あたり約99円は1日3回計75分9,200円を契約したときの価格であることに注意したい。またイーオン・オンライン英会話は、月額料金以外に入会金や月々のコンテンツ使用料が必要となる。
大人向けのオンライン英会話のサービスをまとめると、下記のとおり。
※表は原稿執筆時の料金
・Skype(スカイプ)授業について
Skypeでは、音声通話とチャットを行えるが、コミュニケーション能力が乏しいと、つまずいている箇所を講師に伝えられない。もちろん日本語を話せる講師もいるわけだが、そういう講師は人気があり、なかなか予約がとれない場合もある。
そうした情況を考えると、ECCオンライン英会話では、ECC独自のオンライン機能により講師が画面上で操作するテキストを共有できる。またイーオン・オンライン英会話でも同様に、講師にホワイトボードで説明してもらいながら授業を受けられる。これらの独自システムは、スカイプ以上のレッスンを期待できる。
・授業システムの安定性について
Skypeの場合、通信状況が悪化してしまうようなトラブルが発生したとしても、Skype側が対応してくれない限り復帰できない。対して専用のWebサービスの場合は、トラブル発生時でも、自前で対応できるので圧倒的にシステム運用に優れるというメリットがある。専用Webサービスの提供ではECCとイーオンの2つに絞られるが、ECC は1レッスン25分あたりの料金が206円からと安い。
以上のように、オンライン英会話のサービスを紹介した。格安のオンライン英会話なら家計にやさしく、さらにガッツリと受講できる。それぞれのサービスで独自の工夫がなされていることが理解できただろう。
またお子さんのいる家庭なら、QQ EnglishやECC、イーオンは子供向けのオンライン英会話サービスを用意しているので、家族揃って英会話力アップに取り組むのもおススメだ。
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