思い出の写真も簡単にバックアップ! Synologyの「BeeDrive」を試す
ITライフハック / 2023年6月21日 20時0分
![思い出の写真も簡単にバックアップ! Synologyの「BeeDrive」を試す](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/itlifehack/itlifehack_108652_0-small.jpg)
Synology Japanからユニークなストレージ「BeeDrive」が登場した。PCにつなげて使うことで、PC内の写真やドキュメントを同期・バックアップするほか、スマートフォン内の写真を簡単にバックアップできるデバイスだ。価格はオープンプライスで、市場想定価格は容量1TBの「BDS70-1T」が2万700円前後、2TBの「BDS70-2T」が3万4500円前後だ(いずれも税込み)。今回は1TBモデルのBDS70-1Tを評価したのでご紹介していこう。BeeDriveのパッケージ
■接続するだけで簡単に使える
BeeDriveのサイズは65(幅)×65(奥行き)×15(厚さ)mm。見た通り正方形の丸みを帯びたフォルムで、手のひらになじむ大きさだ。小型なのでカバンの中にすっと入れて持ち運びしやすい。
BeeDriveのよいところは、何といってもその使いやすさだ。本体を付属するUSBケーブルで接続すればすぐに使える。PCやMacのファイルバックアップであれば、BeeDriveアプリを起動して同期するか、スマートフォンであればBeeDriveアプリを起動するだけで自動的にバックアップしてくれる。いちばん最初に起動してスマートフォン内の写真を全てバックアップする際には時間がかかるものの、2回目以降に差分だけを転送するのであれば、ファイル数が多くなければわずかな時間でバックアップは終了する。
BeeDrive本体と付属するUSBケーブルUSBケーブルはType-CオスーオスケーブルとType-CメスーType-Aオスコネクターが付属するので、PC側はType-CでもType-Aでも利用できる。コネクターは指定された向きにしか差さらないようになっている
手前にあるのがアクセスランプ
BeeDriveがバックアップできるのは、PCであればデスクトップやピクチャ、ミュージック、ビデオといったフォルダにあるファイルだ。スマートフォンであれば画像ファイルを保存する。PC側でファイルを保存する際の設定だが、デフォルトで上記のフォルダが指定されている他、チェックボックス形式でディレクトリを自由に指定したり、保存するファイルの拡張子を指定してバックアップできる。このため異なるマシン間でのデータやりとりにも使える。
なおスマートフォンとBeeDriveとの連携だが、BeeDriveをPCやMacに接続した状態でペアリングして利用する。1度ペアリングしてしまえば次回からは自動的に通信が始まるので、特に意識することなく利用可能だ。スマートフォンは最大5台まで管理できる。PC側のBeeDriveアプリメイン画面。ドライブのステータスの他、ストレージの利用状況やバックアップの状態を表示する
「コンピューター バックアップ」の画面。PC側でのバックアップ状況が分かる
上の画面の「選択されたフォルダ」からバックアップしたいフォルダを選択できる
同じく「詳細設定」から拡張子を指定してのバックアップや、ファイルのバージョンを設定して保存も可能だ
「モバイル転送」の画面。最大5台まで管理可能
スマートフォンの画像だが、画面をオンにして転送するだけでなく、スリープ中でもバックアップすることが可能だ。バックアップ中に「画像バックアップ」の箇所をタップすると「焦点を絞ったバックアップ」が表示され、これを有効にすることでバックグラウンドでのバックアップができるようになる。
なお、上記の方法は一気に画像を保存するやり方だが、BeeDriveアプリを起動した際に表示される紙飛行機のアイコンをタップすると、画像やファイルを選択してバックアップできる。BeeDriveを起動すると画像のバックアップが自動的に開始される
この画面で「焦点を絞ったバックアップ」をタップ
画面が切り替わり、バックグラウンドのバックアップがスタートする
■気になる転送速度は?
では、BeeDriveの転送速度をベンチマークテストによって調べてみよう。テストで利用するのは定番のベンチマークテストであるCrystalDiskMarkだ。比較としてCrutialのポータブルSSD「Crutial X8」の1TBモデルを利用した。
まずCrystalDiskInfoによってドライブを調べたところ、NVMe SSDが内蔵されていることが分かる。転送速度を調べたが、シーケンシャルリードで446MB/s、シーケンシャルライトで352MB/sという結果になった。Crutial X8ではシーケンシャルリードが459MB/s、シーケンシャルライトが449MB/sだが、書き込み速度が若干遅いものの、リード性能ではほぼ同じだ。CrystalDiskInfoの結果(BeeDrive)
CrystalDiskMarkの結果(BeeDrive)
CrystalDiskMarkの結果(Crutial X8)
転送速度の結果グラフ
■こまめにしっかりと写真を保存したい人向け
ここまで見てきた通りに、BeeDriveはそれほど手間もなくスマートフォンの画像をバックアップできるのがよいところだ。ストレージは最大2TBまで用意されているので、これまで撮影してたまっている写真もバックアップできるだろう。手軽に写真を保存できるツールを探しているのなら、BeeDriveは最適なデバイスだ。
テクニカルライター 今藤 弘一
■自分だけのバックアップハブ「BeeDrive」
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