180台接続で最大1ペタバイト! Synologyより新型NASが4製品登場
ITライフハック / 2015年6月12日 10時0分
![180台接続で最大1ペタバイト! Synologyより新型NASが4製品登場](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/itlifehack/itlifehack_11106_0-small.jpg)
これまでITライフハックでは『小型で省電力なハイパフォーマンスNAS、Synology「DS414slim」を試す』、『Synology製で手のひらサイズなNASサーバ「Embedded DataStation EDS14」』、『AndroidやiOSでも使えるSynology製の4ベイNASサーバー「DiskStation DS414j」』といった記事で台湾SynologyのNAS製品を紹介してきた。
同社は日本ではあまり知名度が高いというわけではないが、たまたま実機に触れてみる機会があり、チェックしてみたところ、しっかりとした製品作りがなされている点で好感が持てたためだ。現にamazonなどでは人気が急上昇しているという。しっかりとした製品作りに加え、あまり知名度が高くないため価格的にもライバルと比べて安いという点も魅力なのだろう。
そのSynologyから、ハイエンドユーザー及び中小企業向けの2bayNASとしてDS215+とDS715、HDD180台まで増設可能で1ペタバイトを超えるストレージを搭載できるRS18015xs+とRXD1215sasの4製品が登場した。
![syn01](http://itlifehack.jp/wp-content/uploads/2015/06/syn01.jpg)
DS215+/DS715
DS715はクワッドコア プロセッサが搭載されたスケーラブルなNASサーバ、DS215+はデュアルコア2ベイNASサーバ。オールインワンでコンパクトなNASソリューションを提供するために設計された。両サーバにはハードウェア暗号化エンジンが搭載されており、ハイエンドユーザー及び中小企業のユーザーが安全にデータを保管、保護、共有できるようになっている。
1.4 GHzクワッドコア プロセッサと2GバイトのRAMが組み合わされたDS715はLink Aggregationを有効にした状態で読み取り速度216Mバイト/秒、書き込み速度142Mバイト/秒以上の速度を実現したとのこと。ハードウェア暗号化エンジンにより、暗号化したデータも最大205Mバイト/秒で読み取ることが可能だ。
1.4 GHzデュアルコアCPUおよび1GバイトのRAMを搭載したDS215+は、Link Aggregationを有効にした状態で読み取り速度209Mバイト/秒、書き込み速度139Mバイト/秒以上。ハードウェア暗号化エンジンにより、暗号化されたデータを最大145Mバイト/秒で転送できる。
税込み市場想定価格はDS215+が5万5,000円前後、DS715が6万4,000円前後。出荷は6月中旬を予定。
![syn02](http://itlifehack.jp/wp-content/uploads/2015/06/syn02.jpg)
RS18015xs+/RXD1215sas
RC18015xs+およびRXD1215sasは、エンタープライズ向けのソリューション。2台のコンピューティング サーバと複数のストレージ ユニットを1つのhigh-availabilityクラスタに組み合わせることで、RC18015xs+とRXD1215sasは他に例を見ない信頼性とデータの可用性を実現したとのこと。アクティブ/受動サーバ構造により、1台が突然故障した場合には、もう1台が自動的にサービスを引き継いでくれる。
またRXD1215sasだが、2つのRC18015xs+コンピューティング ノードと加えて最大で15台のRXD1215sasを接続可能。これにより、合わせて最大180台のドライブまで拡張できるので、ハードディスクの累計容量は最大1PB(ペタバイト)を超えることになる。
RC18015xs+は、システム リソースを占有せずに、自動的に5分毎にデータ のコピーをキャプチャする、スナップショットテクノロジーを搭載。保存設定を毎時、毎日、毎週などとカスタマイズすることで、最大256個のリカバリーポイントを保存することができる。
RC18015xs+はBtrfsファイルシステムを導入し、ユーザーアカウントに加え、共有フォルダの割り当て容量の調整、内蔵データ整合性チェックなどの機能が搭載されている。
また、RC18015xs+およびRXD1215sasは、2,270Mバイト/秒以上のスループット、355,400 IOPS、8GバイトのECC RAM(最大32Gバイトまでアップグレード可能)、10GbEネットワーク インターフェース カード挿入用のPCI Express 3.0×8スロットを1つ搭載。さらにSASモジュール、SAS接続ケーブル、電源ユニットなど、冗長性を高めるハードウェア メカニズムが搭載されており、1つの障害でシステム全体が停止することを回避可能だ。
税込み市場想定価格はRS18015xs+/RXD1215sas共に70万円前後。出荷は6月中旬を予定。
いまはNASはパソコン向けというわけではなくなりつつある。スマホやタブレットなどの内蔵ストレージが弱点の端末を自宅のNASサーバで容量不足を補ってあげることで、スマホやタブレットの活用範囲を大きく広げることができるようになってきた。PCを普段それほどハードに使っていないという人もNASの導入を考えてみるといいだろう。
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