広島の伝統工芸品！熊野筆づくり＆美文字を体験した「筆の里工房」【広島ツアー2023年夏】

「筆の里工房」では、熊野筆伝統工芸士の指導により「筆づくり」の一部を体験した。さらに美文字職人により、好筆で名前を美しく書くコツを教えてもらった。

■まだ知られていない魅力が溢れている広島
G7広島サミットで話題となった広島県は、宮島や広島牡蠣をはじめとした食資産など、瀬戸内の気候を生かしたコンテンツの豊富さで国内外から数多くの観光客が訪れるが、実はメジャーな観光名所以外にも、まだ知られていない魅力が溢れている。今回のプレスツアーでは、そんな広島の芸術とモノづくりに触れる旅を堪能した。

1日目は今年3月新オープンした瀬戸内の自然と現代建築が溶け合う「下瀬美術館」で美術鑑賞、四百年以上受け継がれてきた伝統の技！「おおたけ手すき和紙の里」で手作り和紙体験、広島で受賞料理人を続々輩出する創業60年の和食店「日本料理 魚池」で夕食、夜はまるで宇宙基地！「大竹コンビナートの工場夜景」を鑑賞し、「湯の宿 宮浜グランドホテル」に宿泊した。

2日目は「旧千葉家住宅」で広島県重要文化財の書院や広島県名勝の泉庭を鑑賞したのち、海水浴場「ベイサイドビーチ坂」と2023年4月新オープンの「モンベル」等の新店舗を見学、魚屋さん直営「魚食堂たわら」で昼食、広島の伝統工芸品「筆の里工房」で熊野筆を作る体験をした。

■熊野筆づくり、美文字体験ができた「筆の里工房」
「筆の里工房」は、「熊野筆」という地域の特性を活かし、魅力的あるまちづくりの中心的な役割を担う施設として、熊野町が1994年に建設したミュージアムだ。質・量ともに世界に類をみない「筆の二大コレクション」を収蔵しており、展示をはじめ調査研究などを通じて筆文化の振興に活かしている。

「筆の里工房」学芸員 郡司健太郎氏

世界一大きな筆は、長さ3.7m、重さ400kg

ショップでは、熊野筆や化粧筆を購入できる

様々な種類の熊野筆が陳列されている

〇筆づくり体験
筆づくりの行程は、大きくわけて下記の12工程がある。
1. 選毛・毛組み
2. 火のし・毛もみ
3. 毛そろえ
4. 逆毛・すれ毛取り
5. 寸切り
6. 練り混ぜ
7. 芯立て
8. 衣毛（上毛）巻き
9. 糸締め
10. くり込み
11. 仕上げ
12. 銘彫刻

熊野筆伝統工芸士の指導により、自分だけの書道用筆製作体験ができた。筆づくりの12工程のうち「衣毛巻き」と「仕上げ」の2つの工程を体験した。完成した筆は持ち帰ることができた。

伝統工芸士 大久保順敬氏

① 衣毛（上毛）巻き
穂先がより美しく見えるように衣毛（上毛）を薄く広げ、乾燥させた芯に巻き付ける。

余計な毛を省いている作業

乾燥させた芯に巻き付けたら、コテ入れをする

② 仕上げ
糊を穂首にたっぷり含ませた後、糸を巻き付け軸を回しながら余分な糊を取り除く。

筆が立つくらい、糊を穂首にたっぷり含ませる

余分な糊を取り除いて、乾燥させれば、熊野筆の完成だ


＜筆づくり体験＞
所要時間：60分
受付時間：10:00～15:30
参加費：3,500円（入館料別）※20名以上500円割引
定員：1～36名 ※7名以上は2週間前までに要予約

〇美文字体験
美文字体験では、好筆で名前を美しく書くコツをアドバイスしていただいた。

美文字職人 柚山歩未氏

「口」の字は、下をすぼめて書くと、綺麗な字になる。

名前を綺麗に書く練習をしている様子

＜美文字職人がワンポイントアドバイス！＞
好筆で名前を美しく書くコツを30分まで無料でアドバイス。
所要時間：30分
受付時間：10:00～15:30（土日祝限定）

＜詳細情報＞
筆の里工房
営業時間：10:00～17:00(入館は16:30まで)
休館日：月曜日（祝日の場合その翌日）、年末年始

「筆の里工房」の外観

■ひろしま公式観光サイト「Dive! Hiroshima」
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