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マニアだけのものじゃない! 時刻表を使ってみよう

ITライフハック / 2015年7月26日 13時0分

マニアだけのものじゃない! 時刻表を使ってみよう

読者の方の中で、時刻表を使ったことのある方はいるだろうか。「いや、今はケータイやスマホの乗り換え案内があるから、そんなもの必要ないじゃん」と思う人もいるかもしれない。確かに仕事など、大都市内での移動ならそれで十分だろう。しかし遠くに旅行するときには、とても重宝するのが時刻表なのだ。今回は「時刻表のススメ」をお題に述べていくことにしよう。

時刻表、と一言に言っても様々な種類のものが発売されている。B5サイズの大きな時刻表、その半分くらいの、ポケットに入るような時刻表など、大きさから厚さまでいろいろだ。これに加えて、今時刻表を発行しているのは交通新聞社とジェイティービーの2社があり、掲載されている路線の順番なども微妙に違う。ではどれをスタンダードにするべきなのか迷うところだが、ここではJRの「みどりの窓口」にも置かれている、交通新聞社から発行されている大きなサイズの「JR時刻表」を元に話を進めていきたい。

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大判の「JR時刻表」を例に紹介していく

まずは時刻表の中身からたどっていこう。コンテンツの順番をざっくりと説明すると、「さくいん地図」から始まって新幹線、東海道本線、中央本線と行ったあと、関西方面の路線が続き、山陽本線、北陸本線、山陰本線と中国地方に移ったあと、九州、四国に移り、房総各線や横須賀線と首都圏に戻ったあと信越本線、高崎・上越線、東北本線、常磐線の後、東北の日本海側の奥羽・羽越本線が掲載され、最後に北海道、の順番となっている。

どのサイズの時刻表でもこの順番に即して掲載されているが、大判の時刻表の場合、首都圏と大阪近郊区間を走る列車の時刻だけでなく、JR及び各社のバス路線の大まかな時刻まで掲載されているので便利だ。そして最後には運賃や料金の早見表、おとくなきっぷなどJRの営業案内や、列車の編成表まで収録されている。それぞれのコンテンツも、新幹線は青緑色のページ、営業案内はピンクのページなどに色分けされており、見やすいように工夫されている。

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色分けされているページ

では基本的な時刻表の見方について解説していこう。まず時刻表を開くとずらっと時刻が書かれているが、示されている時刻はすべて「発車時間」である。ただし大きなターミナル駅では、到着時刻と発車時刻の両方が書かれている。東海道本線で言うと、横浜、小田原、熱海といった具合である。また、東海道本線や山陽本線、東北本線など、主要な幹線は「上り」と「下り」が別れていて、下りの始発から始まっているのも特徴だ。またJR時刻表では、特急が赤字で書かれているので分かりやすくなっている。

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時刻表の例。大きな駅は着時間と発時間が書かれている

特急などの時刻を見ていくと、カタカナの「レ」のように書かれている駅があるが、これは通過するという意味で、列車は停車しない。同じように「||」とあるものは、別の路線と合わせて時刻を載せている部分で、「この駅は違う路線です」という意味となる。たとえば立川駅から出発したあと、拝島駅で奥多摩線と五日市線に路線が別れるが、時刻表上ではまとめて載せられており、「||」のマークが書かれている、といった具合だ。

ケータイやスマホの乗り換え案内では見えないが、時刻表を見ると分かるものとして「停車時間」がある。ターミナル駅では着時間と発時間が書いてあると先ほど述べたが、これが乗り換え案内だと分からない。時刻表ならば「ああ、5分停車だな」などと分かるので、その駅でジュースを買ったり、駅弁を買う余裕があるのかないのかなどを知ることができるのだ。上級者クラスになると、ターミナル駅以外でも、前後の列車の前の駅と次の駅の発時間を見比べて停車時刻を知る、という芸当もできるのだが(西村京太郎の世界である)、これが分かるのも時刻表ならではである。

最後にもう一つ。目的の路線がどのページに掲載されているのかを知るのには、さくいん地図にあるページ番号をたどればよい。

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さくいんページ。「東北新幹線」の文字の下に「←47 40→」とあるのは上りが47ページ、下りが40ページに掲載されているということ

これらの時刻表たちは毎月20日頃に発売されるが、筆者のオススメは「コンパス時刻表」。コンパクトでありながら、地方の私鉄路線までしっかりと掲載されているのが気に入っている。大判の時刻表にあるJR営業案内は掲載されていないが、単純に時刻を知るために使うなら重宝する。

時刻表を持って、たまには列車の旅をしてみませんか。

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