1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. パソコン

無線LAN環境が劇的に改善! ネットギアの高速無線LANルーター「R8000」を試す

ITライフハック / 2015年9月10日 15時0分

無線LAN環境が劇的に改善! ネットギアの高速無線LANルーター「R8000」を試す

スマホやタブレットも高速な無線LAN規格であるIEEE 802.11acに対応してきていることもあり、最近では高速な無線LANルーターが多く発売されている。自宅では古い無線LANルーターのままなので、そろそろ自宅の無線LAN環境の高速化を図りたいと考えている人も多いだろう。

今回ZIGSOW PREMIUM REVIEWで紹介するネットギア製の「Nighthawk X6 トライバンド・ギガビットルーター R8000」(以下、R8000)は、5 GHz帯が 2つ、2.4 GHz帯が1つの合計3つの周波数帯を同時に使用できるトライバンドに対応した無線LANルーターだ。ZIGSOWユーザーのtomoさんのレビューをご紹介しよう。

s-zig03_15

■5GHz帯×2、2.4GHz帯× 1の合計3周波数帯の同時使用が可能
先述したようにZ8000では、各周波数帯域の2つの5GHz 帯と1つの2.4GHz帯で、それぞれの最大速度が1300Mbps、1300Mbps、600Mbpsで無線 LAN の環境であっても高速な通信が可能になっている。また、デュアルバンドに対応したデバイスを5GHz帯に接続した場合には、2つの5GHz帯のどちらに接続させたらよいか自動的に判断。効率のよい通信ができるため、パフォーマンスを最大限に引き出し、また負荷分散を行うことができる。そのため、複数のデバイスを接続していても動画やゲームなどを快適に楽しむことが可能だ、とtomoさん。

また、高出力増幅器が搭載された 6 本の可動式の外付けアンテナは広範囲の接続をサポートし、ビームフォーミングを使用して、移動するデバイスに向かって自動的に調整した最適な電波をピンポイントに届けることができるのも特徴だ。ビームフォーミングは2.4GHz帯と5GHz帯の両方で使用され、IEEE802.11acだけではなく、IEEE802.11a/b/g/n規格しかサポートしていない古いデバイスでも安定した高いパフォーマンスで通信できるという。

また、本体にはギガビットに対応したインターネットに接続するWANポートが1つとLANポートが4つ備わっているので当然のことだが、R8000をアクセスポイントとしてだけではなく、ブロードバンドルーターとしても機能させることができる。

そのほかにも、USB2.0とUSB3.0のポートがそれぞれ1つあり、USB接続のハードディスクやUSBフラッシュメモリー、プリンターなどを接続して、無線 LAN や有線 LAN 経由で共有することができるホームサーバー機能が搭載されている。さまざまな拡張性を持つのもR8000のよいところだそうだ。

■実際にR8000を使い自宅に高速無線LAN環境を構築
tomoさんがご自宅に構築した無線LAN環境を紹介しよう。tomoさん宅にはNTTのフレッツ光(ひかり電話兼用)が引かれているので、その回線にR8000を繋げた。セットアップは非常に簡単で、デフォルトのプライベートIPアドレス「192.168.1.1」にWebブラウザーからアクセスして、画面の指示通りに手順を踏んでいけば設定は完了するという。

s-zig03_02

tomoさん宅の環境

 

s-zig03_03

R8000の管理画面。指示に従って簡単にセットアップできる

あっという間に無線LAN環境が出来上がったところでテスト開始。R8000 の5GHz帯と2.4GHz帯の無線LANに、所有している複数のデバイスを接続させて動作を確認。速度のテストには Lenovo G570を使用した。

まず最初は、tomoさんが以前から所有している無線LANルーター「RV-A340NE」経由で、自宅内にあるアイ・オー・データ機器製のNAS「HDL-CE3.0」の共有フォルダに対する読み書き速度を測定。なお2.4GHz帯のIEEE802.11gの接続には、Lenovo G570に標準搭載されている「Broadcom 4324A-BRCM1050」を使用。5GHz帯のIEEE802.11aの接続は、USB接続の無線LANアダプタ「GW900D」を使用している。計測は、ネットワークフォルダの速度を計測することができる「LAN Speed Test (Lite)」を使用した。

以下がテスト結果だ。RV-A340NE の無線 LAN の最高速度は54Mbpsだが、IEEE802.11gでは、書き込み速度が15Mbps前後、読み込み速度が18Mbps前後という結果になったとのこと。IEEE802.11aでは、GW900D の性能のおかげなのか、書き込み速度が18Mbps前後、読み込み速度が20Mbps前後とやや高い数値の結果が出ている。

s-zig03_04

有線LANでの測定結果(RV-A340NE)

 

s-zig03_05

IEEE802.11gで接続した場合の結果(RV-A340NE)

 

s-zig03_06

IEEE802.11aで接続した結果(RV-A340NE)

そしてR8000に変更したテスト結果。5GHz帯では書き込みが83Mbps前後、読み込みが61Mbps前後という結果だ。2.4GHz帯では書き込みが74Mbps前後、読み込みが102Mbps前後という結果。RV-A340NEと比べて4倍以上の速度という結果となった。「ファイル転送の速度もそうですが、Web の閲覧は体感できるほど表示速度が上がり快適に閲覧できるようになりました」とtomoさん。

s-zig03_07

5GHz帯に接続した場合の結果(R8000)

s-zig03_08

2.4GHz帯に接続した場合の結果(R8000)

ここまでのテストでIEEE802.11ac に対応する無線LANカードを使えばではどこまで拘束かするのか気になってきたとtomoさん。G570に内蔵されている標準の無線 LANカードはIEEE802.11acに対応していないので、対応する無線LANカード「AC 7260」で計測した結果も紹介しよう。

s-zig03_09

5GHz帯に接続した結果(IEEE802.11ac)

 

s-zig03_10

2.4GHz帯に接続した結果(IEEE802.11ac)

結論として速度は飛躍的に上がり、5GHz帯では書き込みが120Mbps前後、読み込みが139Mbps前後に、2.4GHz帯では書き込みが113Mbps前後、読み込みが150Mbps前後になった。「無線 LAN 環境で 100 Mbps を超える通信ができるようになったので大満足」とtomoさん。

今度は電波の届き具合を「Ekahau HeatMapper」という、無線LANの電波の強弱を可視化するツールを使用。このツールでは、グリーンからレッドになるほど電波の強度が落ちていくことを表すのだが、計測したところ浴室やトイレを含めたすべての部屋に、強力な電波が届いているという結果に。つまりtomoさんの現在の住居では、どこにいても快適な電波を利用できるということが分かった。「ほかの住居からいくつか強い電波が入り込んできていますが、全く影響を受けることなく利用できています」(tomoさん)。

s-zig03_11

そこで新たに、別の住居でも電波の届き具合をチェック。住居スペースは、階段をのぼって横が約18メートル、縦は長いところで約10メートル、作りは木造という具合だ。比較のためにコレガの「CG-WLBARGNH」を使用。測定結果は以下の通り。

R8000のほうが、住居スペース内のレッドの領域が少なく見える。実際にPCなどのデバイスを接続して動画の再生などをしてみたそうだが、途切れることなくスムーズに再生されるように改善されたとのことだ。

s-zig03_12

CG-WLBARGNHの結果

s-zig03_13

R8000の結果

■複数のデバイスを使った動画再生をテスト
tomoさんはまた、5GHz隊に対応したデバイス4台に、2.4GHz隊に対応したデバイス6台を使用して同時に動画再生をしたテストを行っている。その様子は以下の動画の通りだ。

再生はスムーズで、複数のデバイスで同時に動画を再生しても止まることもなかった、とtomoさん。5GHz帯と2.4GHz帯のデバイスを混在させて使用しても通信が切れたり、遅くなったりすることはなかったとのことだ。このあたりにもR8000の実力を感じる。

■無線LANのイメージを変えたR8000
tomoさんは「無線 LAN は遅い」、と今まで思っていたそうだが、今回のレビューをとおして無線 LAN のイメージが変わったとのこと。「ファイルの転送や動画の再生など、無線LANでは不得意だと思っていた作業が、高速なアクセスポイントと無線LANアダプタの組み合わせで快適に利用することができるようになりました。これでデバイスが増えるたびにおこなっていた配線作業をおこなわなくてもよくなりそうです」とtomoさん。

以下は、tomoさんの結論コメントだ。

----------
802.11acに対応するデバイスを用意することで、無線LANでも有線LANのようにスムーズな通信がおこなえる環境に改善されました。
Web 閲覧や動画の再生などは古い規格の通信と比べると体感することができるほどでした。
また、古い規格にしか対応していないデバイスも、ビームフォーミングで安定したパフォーマンスの高い通信をおこなうことができるようになります。
電波が広範囲に届き、無線LANで構築した環境のウィークポイントをカバーしてくれる製品です。

新しい規格のデバイス、古い規格のデバイス含めて、無線 LAN を使用するデバイスの通信環境が劇的に改善されました。
モバイルデバイスで HD 画質の動画をスムーズに再生したり、撮りためた動画や写真を NAS にスムーズに転送したり、無線 LAN の環境でもストレスなく通信を楽しむことができるようになりました。
今以上に無線LANを活用することができるようになったので、対応するデバイスを大活躍させることができそうです。
また、自宅内の不要になった配線を減らしてすっきりさせることができます。
----------

tomoさんのコメント通り、広い場所にも届く電波、快適な通信速度。R8000は無線LANを使いたいと思っている人にとってベストチョイスと言えよう。気になる人は、ZIGSOWのPREMIUM REVIEWを参照することをおススメしたい。

■「R8000」~ 三つの周波数帯の同時使用で、カクつくHD動画再生よ、さようなら ~
■ネットギアジャパン合同会社 製品情報ページ

■ITライフハック
■ITライフハック Twitter
■ITライフハック Facebook

■PC・パーツの記事をもっと見る
・475gと超軽量で800ルーメンの高輝度を持つLEDモバイルプロジェクター「QUMI Q6」
・エレコム、コンパクトなモバイル用11ac対応Wi-Fiルータを発売
・デル、ALIENWARE、Skylake対応の新型ゲーミングノートパソコンを発表
・ソースネクスト、おしゃれな画像加工が簡単にできる「ImageChef Pro」新発売
・GIGABYTE、Intel Thunderbolt 3認定済み「Z170X-UD5 TH」マザーボードを発表

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください