小型内需銘柄に活路! 注目銘柄を斬る【ビジネス塾】
ITライフハック / 2014年3月12日 0時0分
大企業製造業の回復を支えに日本経済も回復が進むという従来のパターンから、サービスなどの非製造業や、消費関連を中心に回復するという、今までにはない動きが出てきている。ここで注目すべきは、内需系小型株なのかも知れない。
今回はその中から、スター候補の2銘柄を取り上げてみた。
■スタートトゥデイ
まず、スタートトゥデイ。アパレル専門のネット通販「ゾゾタウン」運営していることで知られるが、展開しているサイトはさらに多い。高級品向けの「ゾゾビラ」、20歳未満向けの「ラブー」、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の「ゾゾピープル」などである。2010年にヤフーと業務提携、サービスは中国、韓国でも展開している。
サービス開始当時、試着できないネット販売は「定着しないのではないか」という声も多かった。だが、ネット販売で先行したという「先行者利益」、物流を自社で行う「自前主義」、さらにすぐれたWebデザインで支持者を獲得した。とくに、2010年に「ゾゾビラ」をオープンさせ、会員数が200万人を突破したあたりがターニングポイントといえるだろう。現在の会員数は400万人を超えている。
中でも、ブランドのイメージに合致し、CGを使った体感型のWebデザインには定評があり、競合サイトの追随を許さない。現在では「ゾゾタウン」でしかネット販売しないブランドもあるほどだ。セール期間以外に値下げを行わないことも、顧客に安心感を与えることにつながっている。
最近は、ファッションコーディネイトサイト「WEAR(ウェア)」を利用する独自のスマートフォン(スマホ)用アプリのダウンロード数が100万を突破し、絶好調だ。「ウェア」はリアル店舗で商品のバーコードを読み取ること「ゾゾタウン」などで購入でき、さらに自分の着こなし写真をアップロードしたり、他のユーザーの着こなしにメッセージを投稿できるという特徴がある。リアル店舗の「ショールーム化」にもつながりかねないが、通信販売とSNSを組み合わせたビジネスモデルというだけでなく、新しいファッション文化の創造と発信にもつながりうる優れたものだ。
株価は2月安値2080円から大きく反発、昨年11月につけた史上最高値奪回も視野に入ってきた。押し目買い堅持。
■日本M&Aセンター
もう一つは、日本M&Aセンター。中堅・中小企業のM&A(合併・買収)を仲介する企業で、公認会計士や税理士が共同出資し金融機関などから独立していることが特徴だ。市場調査で知られる「矢野経済研究所」を持分法適用関連会社化していることでも知られる。
日本では金融機関系の系列が残り、これを超えるM&Aは一般的に行いにくい。半面、大手の系列下にない地方銀行、信用金庫などは、M&Aに関する十分なノウハウを持っていないという問題がある。
日本M&Aセンターの強みは、このようなニーズに中立的立場で仲介できること。仲介だけでなく、企業の情報や評価、M&Aに関するノウハウを提供すサービスを行ったり、人材教育に協力したりする点でも実績がある。また、相談無料、着手金以外は「成功報酬ベース」という料金体系も、中堅・中小企業に安心感を与えている。
手がけた仲介数は年間約200件、通算で2000件以上に達するが、上場企業にかかわるところでは、長崎県の弁当・食材の製造宅配会社「タクショク」のワタミへの譲渡、東京のシール印刷「サンエー」の東京リスマチックへの譲渡などを手がけている。
政府の産業競争力会議などでも、中堅企業を含む産業再編が論議され、「成長戦略」への反映も進みつつある。この加速化による日本経済の活性化が求められる中、近代化、グローバル化が遅れ気味の中堅・中小企業への支援を行う日本M&Aセンターの存在は、派手さこそないが、社会的意義はますます大きなものになっているといえるだろう。
株価は2月に入り史上最高値を更新、現在は押し目形成だが、8000円割れは狙ってみたい水準だ。
(小沼正則)
※投資の判断、売買は自己責任でお願いいたします。
■電子書籍好評発売中(AmazonよりKindle版)
あのファーストリテイリング(ユニクロ)を真っ先に推奨したこ
とで知られる“銘柄発掘のカリスマ”小沼正則の投資・ビジネ
ス塾が電子書籍になりました。第一弾は、最新情報と投資へ
のノウハウを読みやすくまとめ、初心者にもわかりやすくな
っています。スマホやタブレットでいつでも手軽に読めます。
まもなく第二弾、第三弾が登場しますのでご期待ください。
■ITライフハック
■ITライフハック Twitter
■ITライフハック Facebook
■ビジネス塾に関連した記事を読む
・ウクライナ紛争の背景 ロシアは何を欲しているのか
・電子部品の雄、村田製作所に注目 注目銘柄を斬る
・「波乱なし」のG20 底流にはより大きなリスク?
・発注者とゼネコンの立場が逆転!収益改善目立つ中堅建設 注目銘柄を斬る
・週末のG20に注目!米「出口」に対する新興国の反応は?
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
【事業承継セミナー第2弾開催中】30年以上蓄積してきた「事業承継型M&Aのノウハウ」のすべてを伝授する セミナー
PR TIMES / 2024年7月13日 22時40分
-
【10冠達成】M&A仲介業界の主要『10部門で業界No.1』を獲得
PR TIMES / 2024年7月9日 17時45分
-
【参加無料】事業譲渡 失敗の法則 ~中小M&A 不都合な真実~
PR TIMES / 2024年7月9日 12時15分
-
インテグループ、大阪でシステム開発および技術者派遣を行う企業の譲渡を支援
PR TIMES / 2024年7月5日 17時45分
-
M&A仲介のゴエンキャピタル、IFA/相続コンサルティングのJパートナー全株式を取得し、資本業務提携を実施
PR TIMES / 2024年7月3日 13時45分
ランキング
-
1「やめて……」Amazon公式の誠実対応のせいで経済事情を全世界に公開 「悲しい気遣い」「傷口に砂糖」
ねとらぼ / 2024年7月22日 20時45分
-
2ハロプロ、新幹線トラブルでイベント当日中止 ファンから悔しさと励ましの声「仕方ないとは思いますが」「気にしすぎないでね」
ねとらぼ / 2024年7月22日 19時50分
-
3「画期的!」「すげえ」 テレ東が特番放送→新聞の番組表に描かれた“まさかのデザイン”に驚き
ねとらぼ / 2024年7月22日 19時26分
-
4意外すぎる“一重→二重への大変身メイク”に「ええええ! アイプチせずに、、すごい」「自然。上手すぎ!」 「はるかぜに告ぐ」とんずさんのメイクテクに称賛相次ぐ
ねとらぼ / 2024年7月22日 19時30分
-
5超コンパクト&強力光搭載!耐久性とデザイン性にもこだわった懐中電灯「ZERO FLASH 1200」
IGNITE / 2024年7月22日 10時19分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください