1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. IT総合

人気雑誌も休刊ラッシュの苦境!出版社3割超が赤字過去20年で最大、倒産・廃業も増加傾向続く

ITライフハック / 2024年9月11日 16時0分

人気雑誌も休刊ラッシュの苦境!出版社3割超が赤字過去20年で最大、倒産・廃業も増加傾向続く


株式会社帝国データバンクは、「出版業界」の動向について調査・分析を行った。全国で書店の減少に歯止めがかからないなか、雑誌や書籍の出版社でも厳しい経営環境が鮮明となっている。2023年度における出版社の業績は「赤字」が36.2%を占め、過去20年で最大となったほか、減益を含めた「業績悪化」の出版社は6割を超えた。出版不況の中で、多くの出版社が苦境に立たされている。

■紙の雑誌・書籍の売り上げは減少
2024年は有名雑誌の休刊・廃刊が相次いだ。月刊芸能誌『ポポロ』をはじめ、女性ファッション誌『JELLY』やアニメ声優誌『声優アニメディア』などが休刊を発表。日本の伝統文化や芸能関係の話題を世界に紹介する国内唯一の英文月刊誌『Eye-Ai』を発刊していたリバーフィールド社は、今年4月に破産となった※。購読者の高齢化に加え、若者層では電子書籍の普及やネット専業メディアが台頭し、紙の雑誌・書籍の売り上げは1996年をピークに減少が続いている。

sub1

また、「再版制度」で出版物の約4割が売れ残りとして返品されるなど出版社では在庫負担が重い。加えて、物価高の影響で紙代やインク代など印刷コスト、さらには物流コストも上昇が著しく、ますます収益が悪化する悪循環に陥っている。2024年1-8月に発生した出版社の倒産(負債1000万円以上、法的整理)と廃業も、4年ぶりに前年から増加した2023年(65件)と同等のペースで発生し、2024年通年では過去5年間で最多となる可能性がある。

足元では、業界大手書店が返本を減らす取り組みを進めるほか、特色あるテーマや編集スタイルで業績を伸ばす雑誌や出版社もある。一方でヒット本や雑誌の発刊は容易ではなく、出版コストの増加で経営体力が疲弊した中小出版社の休廃刊、倒産や廃業といった淘汰が進むとみられる。

sub2

※『Eye-Ai』の事業については、2021年7月にザ・ショット(The Shot)に移管されており、現在は『Re:Eye-Ai』および『Re:Eye-Ai+』として、従来通り、発行されている

<調査結果(要旨)>
1. 人気雑誌も「休刊ラッシュ」の苦境 出版社の3割超が「赤字」
2. 過去20年で最大、出版不況で低迷脱せず 倒産・廃業も増加傾向続く

集計期間:2024年8月31日まで
集計対象:負債1000万円以上法的整理による倒産
調査機関:株式会社帝国データバンク
※調査結果は下記ホームページにも掲載予定
https://www.tdb.co.jp/report/index.html

■帝国データバンク

■ITライフハック
■ITライフハック X(旧Twitter)
■ITライフハック Facebook
■ITライフハック YouTube

■ITビジネスに関連した記事を読む
・Rem3dy Health Ltd. 創業者 兼 CEO メリッサ・スノーヴァー氏に聞く!パーソナライズ・サプリメントグミ「NOURISH3D」開発秘話
・インテリア業界初、50以上のブランドの垣根を越えた取組み!共創型ショールーム兼オフィス『THE MUSEUM』を2024年9月20日に正式オープン
・公式アンバサダー本田圭佑さんが登壇!投資・配当型クラウドファンディング「ヤマワケ」ローンチ発表会
・外国人材から選ばれる国になるためには?キャムコムグループの取組みを聞く
・世界各国から投資家・スタートアップエコシステムビルダーが集結!「JAPAN INNOVATION WEEK」が今秋に開催決定

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください