景気は悪いが内閣は支持？ 憲法改正大賛成！2月の「月例ネット世論調査」の結果を発表

株式会社ドワンゴは、同社が運営する日本最大級の動画サービス「niconico」で、2月の「月例ネット世論調査」を2月18日（木）21時51分に実施し、開始から約300秒間で7万744人の回答を得、その結果を発表した。

また、2月27日（土）21時から、調査結果について考える番組「ニコニコネット調査2月号～安倍内閣支持率微増、景気指数（D.I.）-11.5の大幅ダウン～」を生放送し、調査について解説するほか、ニコニコユーザーのコメントやメールを基にユーザーと一緒により深く考えていく。

■内閣支持率高止まりだが景気回復への期待は薄い
調査の結果、安倍内閣支持率は「支持する」が46.4％と依然として4割を大きく超えている。「支持しない」が前回より1.0ポイント増えて24.6％となってはいるものの強い支持率だ。

景気の状態を示す景気指数（D.I.）は「マイナス11.5」と昨年11月に調査した結果よりも8.2ポイント下落と大幅に悪化している。

先日のマイナス金利政策も目に見える効果が薄く、逆に株価や円相場がちょっとしたことで簡単に大きく上下するなど日本経済は、いまだに安定しているとは言い難い状況だ。

■高支持率を背景に衆院解散から衆参同時選挙？
夏には18歳参政権における初の選挙となる第24回参議院議員通常選挙が控えているが、この支持率を背景に衆院を解散し衆参同時選挙へと流れて行くのかといったことも気になる。

■憲法改正派が5割を超える
注目したいこととして「憲法9条改正」への賛否として54.2％が改正に賛成しているところだ。

憲法9条「国家間の紛争の解決に戦争を用いない」「また戦争を放棄する」ことを明記している世界でただ1つの平和憲法である。

これを、どう改正するのか？　たとえば「現憲法下では難しいこと、たとえば海外の紛争下で苦しむ日本人を助けに自衛隊等が出向くことができるように改正される」のであれば、それは好ましいだろう。

しかし、自衛隊を明確に軍隊と呼ぶことを決めたり、海外の自国民を自国の軍隊が助けに行った結果、国家間の国際紛争へと発展、その解決手段として日本は積極的に戦争に加担するといった方向になるのであれば、これは憲法改正ではなく“改悪”といったことになるのではないだろうか。

■景気回復ができない内閣を積極的に支持する？
アベノミクスで日本経済は「再生できない」と考えている人は43.1％と「再生できる」と考える20.5％を大きく上回っていることを考えると、衆院の解散、夏の衆参同時選挙というシナリオは、現政権に裏目に出る可能性が高いかもしれない。

「月例ネット世論調査」結果（以下、アンケート調査結果より抜粋

Q1）今、あなたは安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。
※（ ）内は前月比の増減
1.支持する　　　　　　　　：46.4％（+1.0）
2.支持しない　　　　　　　：24.6％（-0.4）
3.どちらとも言えない　　　：29.0％（-0.6）

Q3）1年前と比べて、今の景気はどう変わったと感じますか。
1.良くなった　　　　　　：15.8％
2.変わらない　　　　　　：56.8％
3.悪くなった　　　　　　：27.3％

Q6）安倍首相は国会で、「戦争の放棄」などを定めた日本国憲法第9条を改正し、自衛権と「国防軍の保持」を明記すべきだと述べたうえ、7月の参院選で憲法改正の是非を国民に等考えを表明しました。あなたは、いま憲法9条を改正することに賛成ですか、反対ですか。
1.賛成だ　　　　　　　　：54.2％
2.反対だ　　　　　　　　：27.9％
3.わからない　　　　　　：18.0％

Q7）安倍政権の経済対策「アベノミクス」が始まってから4月で丸3年。直近では、2015年10～12月期の日本経済は年率1.4％のマイナス成長となり、2015年の労働者の実質賃金は4年連続でマイナス、2016年1月からはアベノミクスの目標とは正反対の株安・円高が進みました。アベノミクスで日本経済は再生できると思いますか、思いませんか。
1.再生できる　　　　　　：20.5％
2.再生できない　　　　　：43.1％
3.わからない　　　　　　：36.4％

■調査概要
・集計対象：「niconico」登録ユーザー約5000万人
（参考：ユーザーの男女比率　男性66％　女性34％）
・実施日時：2016年2月18日（木）21時51分
・回答者数：70,744人
※回答の構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計が100％にならない場合があります。

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ニコニコアンケートについて
ネット世論調査は、niconicoで動画を視聴している全ユーザーに対して、動画によってリアルタイム情報を同時に伝達する、従来の動画サイトにはない新しいシステム「ニコニコアンケート」を利用している。前バージョンのニコ割アンケートシステムでは、動画を視聴しているユーザーが対象だったが、ニコニコアンケートでは動画だけでなく、生放送、静画、チャンネルなどniconicoの各サービスを利用している全ユーザーに対して一斉にアンケートを行えるようになった。しかも、調査終了後すぐに、参加したユーザー全員に各人の回答内容と全体の回答結果が届けられる。
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■解析結果
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