Cellid、独自開発のメガネタイプARグラスのリファレンスデザインを発表
ITライフハック / 2024年11月20日 14時0分
次世代デバイスのARグラス用ディスプレイおよび空間認識エンジンの開発を手がけるCellid株式会社(読み方:セリッド)は2024年11月20日、デザイン性に優れ、軽量を実現したメガネタイプの拡張現実(AR)グラスのリファレンスデザイン(検証用モデル)を発表した。
■アプリケーション開発をサポートするSDKを提供
Cellidは、自社で開発している最先端の光学シースルーディスプレイ方式のウェイブガイド(DOE方式)やマイクロプロジェクターなど、スマートグラス向けの最先端テクノロジーを体験できるメガネタイプのARスマートグラスの検証用モデルであるリファレンスデザインを国内外の法人向けに提供する。
リファレンスデザインには、生成AIや物体認識機能などと連携したARグラスのアプリケーション開発をサポートするSDKの提供も含まれる。また、リファレンスデザインの提供開始にあわせて、事業開発パートナーおよび、OEMパートナープログラムを開始し、ARグラスを用いて、DX推進や新しいビジネスの創出を目指すパートナーと、自社ブランドとしてARグラスの開発を目指す企業を募集する。
リファレンスデザインに採用されているCellidが開発したウェイブガイド(ARグラス用ディスプレイレンズ)は、一般的なメガネレンズと同等の薄さと軽さを保ちながら、鮮やかなフルカラー表現を実現している。この技術は、世界最大のディスプレイ学会であるThe Society for Information Display(SID)から「2024 Display Component of the Year Award」を受賞している。
本表彰は、テクノロジーのトレンドを変えるような技術開発が選ばれ、日本企業としての受賞はSony、東レ、ジャパンディスプレイ等の大企業に次ぐ受賞となる。また業界内で高い評価を得ていることから、現在、国内外の大手企業とARグラスの普及に向けて、共同開発および量産に向けた取り組みを進めている。
事業開発パートナープログラムでは、ARグラスを活用した新しいビジネスの創出のためのアプリケーションの共同開発や実証実験が可能になる。同プログラムを通じて、参加企業はARグラスに適した業務やサービス設計・実証実験・アプリケーションの開発などに対するサポートなどを得ることができる。
また、OEMパートナープログラムでは、ARグラスの自社開発を目指す企業が、リファレンスデザインをベースとした自社ブランドのARグラス開発が可能だ。リファレンスデザインは通常のメガネ同様の形状で、従来のヘッドマウントディスプレイ型のARグラスに比べて軽量のため、日常のより多くのシーンでの使用が可能となり、様々な業界のパートナーと新しいビジネスの創出を支援する。
■Cellid 代表取締役社長 CEO 白神賢氏のコメント
「この度、Cellidが独自開発したARグラスのリファレンスデザインを発表できることを心から嬉しく思います。この革新的なデバイスは、生活や仕事のあり方を一変させる可能性を秘めています。今回当社が発表したリファレンスデザインによって、ARグラスのさらなる普及と市場拡大を目指し、エコシステムの構築に取り組んでまいります。
このエコシステムは、開発者、企業、ユーザーが連携し、共に成長できる場を提供していくものです。当社の目標は、AR技術がより身近なものとなり、現実世界とデジタル世界が融合することで、日常生活で自然に活用できるようにすることです。そのために、業界全体でのベストプラクティスを実現し、ユーザーがAR体験を最大限に享受できるよう努めてまいります。」
■メガネタイプARグラス リファレンスデザインの主な特徴
1. メガネタイプでの優れたデザインかつ、軽量なARグラス
最先端の光学シースルーディスプレイ方式のウェイブガイド方式の光学レンズを採用することで、通常のメガネと変わらないデザイン、軽量化(約58g)を実現し、従来のヘッドマウントディスプレイ型に比べ、日常的に長時間使用しても疲れにくい装着感となっている。
2. 高解像度カメラ、IMUセンサーによるシームレスなAR空間体験を実現
8MPの高解像度、84度の広視野角のカメラ、3軸IMUセンサーを搭載し、現実空間における物体や位置を認識することができ、ユーザーは、よりシームレスなAR空間を体験することが可能となる。
3. UI/UXに優れたAR空間の構築
AndroidおよびWindowsのデバイスと接続でき、独自のSDKを開発に利用することによって、簡単かつ、優れたUI/UXを兼ね備えたAR空間やARコンテンツをそれぞれのユースケースに応じて構築できるようになる。
4. 多様なユースケースに対応可能なSDK
リファレンスデザインのSDKには、生成AIのAPIを標準搭載しており、幅広いユースケースで生成AIの活用が可能だ。例えば、目の前にある機器の使用方法についてリファレンスデザインを通して尋ねることで、その機器を自動認識し、使用方法や操作手順を表示することもできる。
また、ARマーカーにコンテンツを登録することで、ARマーカーを認識してコンテンツを現実空間に表示することも可能で、機器のマニュアルなどをハンズフリーで即座に確認することができる。さらに今後、アイトラッキングやジェスチャー認識の機能追加も計画している。
■ Cellid株式会社(セリッド)について
Cellidは、次世代デバイスのARグラス用ディスプレイおよび空間認識エンジンの開発を主軸とする事業を展開している。ARグラス用ディスプレイとして、最先端の光学シースルーディスプレイ方式のウェイブガイド(DOE方式)を製造している。Cellid独自の光学シミュレーション技術と独自の生産技術で、一般的なメガネレンズと同等の薄さと軽さ、鮮明な画像、ウェイブガイドで世界最大級の広視野角を実現したディスプレイモジュール製品を展開している。またCellid SLAMなどの空間認識ソフトウェア技術を用いた、産業別ソリューションの開発、提供もしている。
ARディスプレイのハードウェアの技術と、現実世界の空間認識のソフトウェアの技術を連携し、現実世界とデジタル世界の融合「Blending the Physical and Digital Worlds」を促進し、より人間に身近で段違いに便利な情報ツールの実現を主導していく。
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