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Amazonでも大人気の2ベイNASの後継モデルSynology「DiskStation DS216j」を試す~ハードウェア編~

ITライフハック / 2016年4月5日 13時0分

Amazonでも大人気の2ベイNASの後継モデルSynology「DiskStation DS216j」を試す~ハードウェア編~

以前、ニュースでも紹介したと思うがSynologyの2ベイNASの大人気モデル「DiskStation DS215j」(以下、DS215j)の直系の後継機種となる「DiskStation DS216j」が登場した。

Amazonや価格コムのランキングで上位に位置するDS215jの後継となるだけに気になっている人も多いと思う。そこでハードウェア的にどう変わったのか、また、内部のシステム的にどう進化したのか、についてハードウェア編とソフトウェア編の2回に渡って紹介しよう。

なお、Synology製NASの要といえるオペレーティング・システムであるDSM(DiskStation Manager)は、最新版となるバージョン6.0が登場したばかりだ。ということで本製品はDSMバージョン6.0をベースとして解説している。すでに購入した人も、DSM 6.0へアップデートの通知が来ていると思う。後編でも紹介するが本製品はDSM 6.0と合わせて使うことでベストな性能を発揮するのでアップデートをおススメしたい。

■型番「DS216j」が示す意味を再確認
本題に入る前にSynology製のNASに割り振られた型番は、それぞれ意味を持っており、それを把握するだけで、どういった性格の製品なのかが、簡単にわかるようになっている。そこでSynology製NASの型番の読み方を伝授しよう。

Synology製のNASの型番は、3つのパートに分けて読み解く必要がある。その3つとは、前半のアルファベット部分、中の数字部分、そして後半のアルファベット部分である。

前半のアルファベット部分は、NASの形状を示す。箱形のNASであれば「DS」、ラック型であれば「RS」となる。そして中央の数字部分は、ベイの数と年式を示している。216であればベイの数は2、年式は2016年といった具合だ。

また末尾となる後半部分であるが、例えば「+」は最上位モデルを意味し、「play」とあれば動画に強いモデルという意味、末尾がない場合は、標準モデル、末尾「j」はコストパフォーマンスモデル、末尾「se」が最も安価に設定される価格重視モデルとなる。

つまり、今回紹介しているDS216jであれば、DSなので箱型、ベイの数は2、年式は2016年、モデルの位置づけはコストパフォーマンスモデル、ということになるわけだ。

■ハードのスペックもパワーアップ、より快速・快適に
DS216jはDS215jから、ハードウェアのスペックがかなり底上げされている。具体的にはCPUがMarvell Armada 375(デュアルコア、800MHz)からMarvell Armada 385(デュアルコア、1GHz)へと進化、また、USBポートがUSB2.0×1、USB3.0×1だったのがUSB3.0×2へと進化している。

サポートしているRAIDは独自のSynology Hybrid RAIDに加えBasic、JBOD、RAID 0および1とNASに求められる基本的な機能は網羅している。

このパワーアップによってメーカー公表値ながら、DS215jと比べ平均書き込み速度が87.49MB/秒から97.6MB/秒超へと向上している。筆者の環境で実際に計測したところ、最大の書き込み速度が104.1MB/秒となった(平均書き込み速度ではないことに注意)。計測した環境は、ギガビットLANで、CPUにCore i7-5820K、メモリー64GBを搭載したパソコンだ。ギガビットLAN経由であれば、計測結果に近い数値が出ると思われる。

最大書き込み速度は104.1MB/秒となった。

最大書き込み速度は104.1MB/秒となった。

また、本体前面部に設けられたLEDインジケータ部分は4段階の明るさを日時によって設定可能な輝度調整の機能が加わり、部屋の明るさに応じて調整することが可能になっている。

■気になる価格は……今がチャンス
性能がアップしたDS216jだが、新製品なのでその価格が気になるところだ。執筆時点のAMAZONの価格は25,537円。従来機のDS215jより若干高い価格設定に見える。だが、よく確認するとポイントが1276pt(5%)、さらに4月10日までに購入すれば「レジで割引キャンペーン」で5%OFFとなっているので、合計10%ほどの値引きがされている。これを加味するとDS215jよりも安く購入できるので、購入するなら今がチャンスだ。

■前モデル同様の簡単セットアップで取り扱いも楽々
DS216jは大人気モデルであるDS215jの使い勝手をそのまま踏襲している点もポイントだ。簡単に取り外せる本体カバー、そしてHDDの接続も簡単。箱から出してから10分以内(ストップウォッチによる実測)にHDDのセットから、LANケーブルの接続までが完了する。

本製品は、カバーの重ね合わせ、ネジ穴の位置等、非常に精度が高く作られている。ネジ止めを忘れてしまったとしても、内部でHDDが外れてしまったり、ちょっとした拍子で本体カバーが外れてしまったりといったことがない。また企業内での運用も可能なように、盗難防止用のケンジントンロック用のホールも用意されている。これにより一般家庭向けからビジネスユースまで、幅広い用途をこなせる製品となっている。

■あまりにも簡単なHDDの装着
DS216jの大人気の理由のひとつに「セットアップの簡単さ」がある。たとえば、HDDを装着する段階までは、ドライバー類や工具の類を一切必要とせずにセットアップが可能なのだ。

具体的には、本体のカバーを外すのも簡単だし、HDDの装着などは、ワンタッチだ。DS216jの本体カバーを開け、HDDを装着&ネジ止めしてカバーを戻すだけであれば、慣れている人なら5分もかからないで行えるようになっている。カバー部分もネジ2本で固定されているだけなので取り外しも簡単だ。

本体のカバー部分を横にスライドさせたら、簡単に取り外すことが可能。

本体のカバー部分を横にスライドさせたら、簡単に取り外すことが可能。

本体カバーを外したらHDDはベイに従ってスライドして装着後にネジ止めする。

本体カバーを外したらHDDはベイに従ってスライドして装着後にネジ止めする。

ACアダプターとLANケーブルを接続して電源投入後にセットアップを行う。

ACアダプターとLANケーブルを接続して電源投入後にセットアップを行う。

今回はDS216jのハードウェア部分について紹介した。DS216jは発売直後にもかかわらずAMAZONのNASランキングでトップを争っている。前モデルのDS215j同様に人気の高い製品となりそうだ。

SynologyのNASがユーザーに高く評価されるその理由は本体のアプリや管理ソフトのDSMといったソフトウェア部分がある。次回は、電源投入後のセットアップおよび最新版のDSM 6.0(DiskStation Manager 6.0)と、DS216jを使い倒せる便利なアプリ類について紹介しよう。

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