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過去の作品から最新作まで! 林 和美写真展「余白色」を開催へ【Art Gallery M84】

ITライフハック / 2016年4月26日 17時0分

過去の作品から最新作まで! 林 和美写真展「余白色」を開催へ【Art Gallery M84】

歌舞伎座(東京・銀座)の真裏に佇むギャラリー「Art Gallery M84」は2016年5月23日(月)より林和美写真展「余白色」を開催する。

■余白色、とても美しい言葉
写真展「余白色」は、最初の一歩、次への一歩をお手伝いするナダールの写真教室主宰で、日本を代表する装幀写真家でもある林和美の写真展。風になびくススキの綿毛。陽に透けて白くなる、ねこじゃらしの輪郭。夏の色彩から本格的な紅葉へと移る間の白。この白を「余白色」と言うそうだが、とても美しい言葉だと思われる。

写真について裾野を広げ、ギャラリーで展示する敷居を下げる取り組み等ナダールの写真教室を通じて今までに1,000人以上の生徒を世に送り出してきた彼自身も50歳の少し手前と壮年期から中年期へと移って行く余白色の時かもしれない。

2000年に青幻舎から出版されたファースト写真集「ゆびさき」、自ら起こしたナダール書林から出版した「装幀写真」、最新作「ひひふ」の中から作品を展示、また、「ありがとう。」 鷺沢萌(角川文庫)、「愛には少し足りない」唯川恵(集英社)らの書籍に装幀写真として使われた作品のオリジナルプリント等、30点を展示・販売する。

■作家から一言
とにかく美しいものを追い求めてきた作品制作スタイルから、テーマを決めて作品を作り込んでいく感じへと変化しています。これらを自身の余白色の時に合わせ、過去の作品から最近作までをご覧頂きたいと思っています。
装幀写真家 林 和美

「ゆびさき」について
白昼夢のような繊細な階調のモノクロに焼き付けられた女性や花が、存在の美しさと怪しさを伝える。研ぎ澄まされた視線によって、つきつめれば一筋の線となって立ちあらわれる生命体の姿。エロスとは違う、和の色が香り立つ作品。

「装幀写真」について
途切れる事なく流れる時、巡る季節、出会い、別れ、終わっては始まる切なく美しい写真物語。余計なものは削ぎ落として、最後きれいな1本の線になる様な淡い世界。女性のくちもと、塀越しに見える青空。人の心の中にある想いや夢、恋愛。それらを物語にした時、その本の装幀になる写真作品。同名の写真集には詩人谷川俊太郎氏による書き下ろし「世界の気配」を収録。

「ひひふ」について
小説家・田山花袋の言葉に「人間元来一人で生まれて一人で死んでいくのである。」というのがあります。だから孤独は恐れなくていいのだという事だと思います。ならば、ひとりで居るときは、ひとりで居る事を、ふたりで居るときはふたりで居る事を受け入れながらただ生きれば良い。そんな事を思いながら二人の女性を被写体にした作品。

装幀写真家 林 和美氏

■林 和美(はやし かずみ)氏略歴
1968年 三重県出身。
1991年 大阪芸術大学芸術学部写真学科卒業。
    広告代理店を経て、フォトエィジェンシーに勤務。
1998年 エストグラフィックアート展入選。
2000年 大阪南船場にフォトギャラリーNADARをオープン。
2003年 東京中目黒に事務所兼ギャラリーNADAR/TOKYOをオープン。
2004年 東京渋谷に移転、名称をNADAR/SHIBUYA355に変更。
2005年 青山芸術祭 DESIGN AWARD 2005入選
2010年 東京南青山に移転、名称をNADAR/TOKYOに変更。
    同時にアトリエ兼ギャラリー「林和美写真画廊」をオープン。
2014年 フォトギャラリーNADAR/OSAKAを閉店。
    これに伴いNADAR/TOKYOの名称をNADARへと変更。
装幀写真家。 唯川恵、吉田修一、鷺沢萌、沼田まほかる、前川麻子らに装幀写真を提供。日本図書設計家協会会員。「NADAR」主宰。

■個展
1998年 林和美写真展「Paris」ハービス大阪・cafe HYE deli(大阪・梅田)
2000年 林和美写真展「Paris」ギャラリー ・ミュゼアガサ(兵庫・神戸)
2000年 林和美写真展「Paris」NADAR(大阪・南船場)
2002年 林和美写真展「幻像」ギャラリー・ブルーム(大阪・新北野)
2003年04月 出版記念 林和美写真展「ゆびさき」NADAR(大阪・南船場)
2003年04月 出版記念 林和美写真展「ゆびさき」gallery neutron(京都・三条)
2004年06月 林和美「オリジナルプリント展」NADAR/TOKYO(東京・中目黒)
2005年01月 林和美写真展「くちびるへ」NADAR/SHIBUYA355(東京・渋谷)
2005年03月 林和美写真展「26日の月がある町」26の月(東京・高田馬場)
2005年06月 林和美写真展「大切な一枚」NADAR/OSAKA(大阪・南船場)
2006年06月 林和美「オリジナルプリント展」NADAR/OSAKA(大阪・南船場)
2007年04月 林和美写真展「装幀写真」NADAR/SHIBUYA355(東京・渋谷)
2008年12月 出版記念林和美写真展「装幀写真」NADAR/OSAKA(大阪・南船場)
2008年12月 出版記念林和美写真展「装幀写真」NADAR/SHIBUYA355(東京・渋谷)
2010年07月 林和美写真展「装幀写真」アルバス写真ラボ(福岡・警固)
2011年04月 林和美モノクロプリント展「白と黒が教えてくれた事」写真店monogram(東京・学芸大学)
2011年05月 林和美写真展「余白」NADAR/OSAKA(大阪・南船場)
2011年06月 林和美写真展「余白」NADAR/SHIBUYA355(東京・渋谷)
2012年08月 林和美写真展「みつめる」写真店monogram(東京・学芸大学)
2013年06月 林和美写真展「ここち」写真店monogram(東京・学芸大学)
2015年05月「ナダール・林の肖像写真館」写真企画室ホトリ(東京・浅草橋)
2015年10月 林和美写真展「ひひふ」写真店monogram(東京・学芸大学)

■グループ展
2012年10月 嶋本麻利沙、林和美 連立個展「everything is mine」NADAR/OSAKA(大阪・南船場)
2013年12月 熊谷聖司/林和美 二人展「Opening Act」写真店monogram(東京・目黒)

■出版
2003年05月 写真集「ゆびさき」B5版変、青幻舎。
2008年12月 写真集「装幀写真」B5版変、ナダール書林。
2009年01月 写真生活手帖-素敵な世界の切り取り方、A5判、ピエ・ブックス。
2009年08月 写真生活手帖-大切な想い出の残し方、A5判、ピエ・ブックス。
2010年03月 女性のためのカメラレッスン、A5判、大泉書店。

■装幀
2004年07月「これを読んだら連絡をください」190x136x28mm、前川麻子著(光文社)
2005年08月「ありがとう。」150x106x14mm、鷺沢萌著(角川文庫)
2006年02月「ひみつのとき」150x106x12mm、神崎京介著(新潮社)
2007年04月「待っていてくれる人」148x106x10mm、鷺沢萌著(角川文庫)
2007月09月「愛には少し足りない」148x106x14mm、唯川恵著(集英社)
2008年02月「九月が永遠に続けば」150x106x22mm、沼田まほかる著(新潮社)
2008年02月「だんだんあなたが遠くなる」154x108x14mm、唯川恵著(新潮社)
2009年05月「初恋温泉」150x106x14mm、吉田修一著(集英社)
2009年10月「欲しい」150x106x20mm、永井するみ著(集英社)

Art Gallery M84は「アートを展示する場、鑑賞する場、購入する場」としてだけではなく、その先にある「アートを楽しみ、アートを通じて自己表現をしたい人々が気軽に集える場所」である。

ギャラリーオーナーいわく「アートをもっと身近に感じてもらうため、アートを観る楽しみ、作る楽しみ、作家と作家、作家とファン、ファン同士がつながって、アートの可能性を 広げていけるような拠点を目指している」そうである。

■写真展概要
名  称 : 林 和美写真展「余白色」
作 品 数 : 約30点(予定)
販  売 : 展示作品は、全て購入可能
主  催 : Art Gallery M84
期  間 : 2016年5月16日(月)~2016年5月21日(土)※休館日を除く
場  所 : Art Gallery M84
所 在 地 : 東京都中央区銀座四丁目-11-3 ウインド銀座ビル5階
電  話 : 03-3248-8454
開館時間 : 10:30~18:30(最終日17:00まで)
休 館 日 : 日曜日
入 場 料 : 500円

■林 和美写真展「余白色」
■Art Gallery M84

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