オフィスクレッシェンド、新たな才能を発掘するアワード「未完成映画予告編大賞」の作品募集を開始
ITライフハック / 2016年9月14日 9時0分
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国内映画の制作を手がけるオフィスクレッシェンドは、映像制作における日本の新たな才能を発掘するためのアワード「未完成映画予告編大賞」を創設し、作品の募集を開始した。期間は2016年11月30日まで。
このアワードでは、新作映画のプレゼンとなるような3分以内の予告編映像を国籍、プロ・アマ問わず広く一般から募集する。なお作品には、ある特定の地域を舞台に制作するという条件が課せられており、国内のみならず、海外にも日本の魅力を発信することができる作品を対象としている。
■次の時代を担うクリエイターを育成する登竜門として創設
同社の代表取締役である長坂信人氏によると、この企画について、次の時代を担うクリエイターを育成する登竜門として創設したとのこと。なぜ予告編を審査する形式にしたかというと「映画館に行って予告編が流れたときに『これおもしろそうだな』となる。自分たちの映画を作る際の予告編にはすごく気を遣って作っている。予告編はとても大切だし、そのイメージが本編につながっていくだろう」という考えから来ているという。
オフィスクレッシェンド代表取締役 長坂信人氏
■映画製作における地域の重要性
また、応募作品に必ず地域を織り込むことについて長坂氏は「ここまで20数年間、50~60くらいのタイトルを制作してきたが、その都度地域の方々のお世話になっている。地域の方の協力がないと映画は制作できない。そうした方々への感謝の思いを込めて、映像コンテストで地域に光を当てることができればと思い、リクエストした」と語る。
この賞を創設した背景について長坂氏は「僕らが先輩からチャンスをもらって映画が撮れるようになったように、僕らなりの切り口で次世代の方に映像を作って発表するチャンスを作るべきではないか、ということを1年前から話をしていた」とのこと。短編映画のコンペは各社がやっていて素晴らしい実績を残しているので、それとバッティングするのもよくないと考えたそうだ。「すごい変化球だが、予告編を作ってもらうという切り口をいろんな人と話してみると『おもしろいんじゃないか』となってここまで来た」(長坂氏)。
■門戸は広く、誰でも応募できる
同社の取締役副社長である神康幸氏によると「門戸はひたすら広く構える」とし、15歳以上であれば誰でもかまわないとのこと。「例えば、タイから留学している女の子が自分を主役としたラブストーリーを描いてもかまわないし、北海道に住んでいる老人の方が、自分たちで行っている老人演劇を予告編にして募集するのもアリ」(神氏)。予告編を一から作ってもいいし、今ある映画を3分に編集して応募する形でもよいとのこと。「舞台作品を3分に編集してもかまわない」(神氏)。
オフィスクレッシェンド取締役副社長 神康幸氏
地域を選ぶことについては「ロケ場所というのはパワーがあるもので、自分が一番好きな映画に『冒険者たち』というのがあって、最後に海に浮かぶ要塞のような島が出てくるのだが、それが出てくるだけで物語性があり、映像としてパワーがある。東京に住んでいる制作会社が知り得ない、自分の住んでいる地域で『これはいい』というような場所を使ってほしい」と語る神氏。
■グランプリ受賞者には賞金100万円と制作費3,000万円相当を支給
なお、このアワードの審査員には、堤幸彦氏、大根仁氏、平川雄一朗氏、小原信治氏など、同社の監督や作家が担当する。今後のスケジュールだが、11月30日に応募締め切りとなったあとは1次審査を行い、2017年1月中旬に入選作品を発表し2次審査へ移行。2月下旬に本選ノミネート作品が決まったあと、最終審査が行われ、3月下旬にはグランプリが発表される予定だ。発表後は2017年4月より映画制作に入り、2017年9月には都内のシアターで完成披露試写会が行われる。
賞金だが、グランプリ受賞者には賞金100万円と制作費3,000万円相当が支給される。各審査員賞としては10万円の副賞が進呈される。また未完成映画予告編大賞に応募する目的であれば、オーディオストックのBGMや効果音1万点以上がライセンス料を免除され、無料で使用することができる。
未来を担うクリエイターを目指すなら、この大賞に応募してみてはいかがだろうか。
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