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ようやく普及に弾みがつくか? 小型・低価格化が進む4Kテレビ【デジ通】

ITライフハック / 2014年4月18日 13時0分

ようやく普及に弾みがつくか? 小型・低価格化が進む4Kテレビ【デジ通】

4K解像度を持つディスプレイ関連製品が広がりを見せてきている。特にPC関連では7万円を切るPC用の4K解像度液晶ディスプレイ、4K液晶搭載のノートパソコン、4K出力ができるグラフィックスカードなどの価格が安くなってきている。

対して一般への普及のカギとなる4K解像度を持つテレビは、相変わらず大画面で高価なモデルが主流だった。これが、このところ小型・低価格化の方向に振れ始めているのだ。

■上級モデルだけでなく普及価格帯へも広がった4K製品ラインアップ
先日、2014年の夏から販売されるテレビが数社から発表された。消費税増税もあり、価格が上がるのではと懸念されていた人もいたかもしれない。

より高画質になるなど、上級モデルで性能が強化されているが、上に向けてだけでなく普及価格帯に位置する小型で低価格なモデルも投入された。

今までの4K対応テレビは、50インチや60インチなど大型のテレビに限られていた。価格も50万円を超えていたため、おいそれと簡単に手が出せる製品ではなかった。ところが2014年の夏頃からは、これが変化し小型・低価格化した製品が市場に投入されそうだ。

また実売価格ベースも下がってきており、2013年夏から秋に発売された50インチ台の4Kテレビが、20万円台になっている。これらは当初40万円から50万円で販売されていたモデルだ。

今回、各社が発表した低価格モデルは、40インチから50インチ程度で、販売当初より価格が20万円から30万円台で提供される。特に、東芝の「REGZA 40J9X」は、従来の機能が豊富な最高級向けのモデルではなく、普及価格帯のモデルと位置づけられ40インチで実売価格は23万円と思い切った値付けをした製品となっている。

以下に登場しそうなモデルをピックアップした

■主な各社の低価格モデル
・パナソニック:50インチ「TH-50AX800F」、実売:36万円程度
・ソニー:49インチ「KD-49X8500B」、実売:35万円程度
・東芝:40インチ「REGZA 40J9X」、実売:23万円程度

4K解像度でのテレビ放送は、試験放送が7月にCSで予定されている程度で本放送がいつになるかなどはまだ決まっていない。そのいっぽうでBDの4Kタイトルや(アメリカでは)4K動画のネット配信が始まるなど、何らかの形で4K動画の視聴環境が整いつつある。

ただし、放送規格が定まっていないため現在の4Kテレビは4K対応のテレビチューナーを内蔵していない。今後4K放送が本格化した際に4Kデーターを受信できる対応チューナー別途購入する必要がある。

ただこの点では、どの製品のHDMI端子もHDMI 2.0対応なので問題はない。むしろ4K対応テレビは、4K対応のPCのディスプレイとしても使えるので、4Kによる放送を待っているより有料の4K動画ネット配信サービスをPC経由で楽しむなんてことができるようになるほうが早い時期に実現するかもしれない。

今後、4K放送が本格化し、4K対応チューナーが内蔵される頃まで購入を待とうとしている人も多いだろう。ここまで低価格になり、バリエーションも増えれば、少しハイエンドなテレビを買う感覚で4K対応機器から買い替え対象を選ぶのも悪くなさそうだ。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

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