インテルの「Internet of Things」」ビジネスへの取り組み内容が明らかに【デジ通】
ITライフハック / 2014年5月12日 13時0分
5月14日から東京ビッグサイトで開催される「組込みシステム開発技術展」(主催:リード エグジビション ジャパン)。そこにどういった出展をするのかについてインテルが説明会を開催した。
この展示会では、既存の機器と接続するためのゲートウェイ開発キットや複雑性を緩和するワークロード・コンソリデーション用の機器、各種ソリューションなどを展示するという説明があった。また新製品の解説だけではなく、インテルが推し進めている「Internet of Things」(以下、IoT)についての説明も行なわれた。
IoT(Internet of Things)とは「モノのインターネット」と言われる。ありとあらゆる機器がインターネットに接続されることを意味している。例えばPCやスマートフォン、タブレット、携帯電話といった当たり前にネットに接続されているものから、PS4やXbox One、Wii Uといったゲーム専用機、PS VitaやNintendo 3DS、NVIDIA SHIELDといったゲーム端末でもネット接続が当たり前になっている。
さらに液晶テレビ、HDDレコーダーといった家電製品もすでにネット接続が可能な製品がほとんどになってきているし、家庭用のオーブンレンジや冷蔵庫といった白物家電でもネット接続が可能なモデルが登場してきている。
さらに自宅の電気の使用量をネット経由で外出先から確認したり、自宅内部の映像を外部からチェックするといった家がインターネットに接続されるといったサービスも登場している。
こうした何でもかんでもがネットにつながることをIoTと呼ぶわけだ。インテルによれば、2020年には、500億台の様々な機器がインターネットに接続され、相互に情報をやりとするような世界になるという。
■範囲が広すぎるIoTをここで定義
何でもかんでもネットに接続されるということをIoTと呼ぶのでは、何やら漠然としていてつかみどころがない。「IoTはそれ自体が目的やビジネス分野といったものではない。いろいろな分野で、サービスやビジネスを作るプラットフォーム基盤である」とインテルのIoTソリューションズ事業開発部の安齋尊顕氏が「IoT」の定義について説明していた。
IoTで様々な機器がネット接続されることのメリットとして、病院での患者のモニタリング、詳細な気象予報、車両運行の最適化で、緊急患者の搬送・受け入れといったサービスが紹介された。
病院では、センサーにより患者をモニタリングすることで、何かあった際にセンターで集中的に監視できることで、コストカットにつながる。また物流業界ではセンサーでトラックの運行状況を監視し、運転状況やルートなどを最適化することで、トラック自体はそのままでも、7%の燃料の削減につながることが紹介された。
こうしたサービスを実現するためには、各種機器をネット接続するための「ゲートウェイ機器」が必要となる。インテルでは今後様々な機器を発売していくが、最初のシリーズとして開発キットとなる「DK100」、「DK200」、「DK300」を発売する。
この開発キットは、インテルのQuarkやAtomをCPUとして搭載し、無線(Wi-Fi)やウインドリバーの開発環境、マカフィーのセキュリティがセットになった製品である。
これらを使うことで、まったくのゼロから開発するよりも圧倒的に早くゲートウェイ製品を開発できるようになるという。こうした製品のラインナップを拡充させていく予定で、量産キットとしても商品化していく予定だそうだ。
また「ワークロード・コンソリデーション」という、産業機器などで「PLC」(Programmable Logic Controller)や「HMI」(Human Machine Interface)といった、これまで独立していた機器を集約し、シンプルな構成とすることで低コスト化する製品も発売する。
実際に製品やサービスに興味を持ったのであれば、5月14日から16日まで東京ビッグサイトで開催される「組込みシステム開発技術展」に足を運んでみることをおススメしたい。
上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]
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